津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

本のリサイクルフェア

2010-01-31 13:00:08 | 熊本

2010年は『国民読書年』なのだそうな。何時から始まったのか知らないが、熊本県立図書館では
「本のリサイクルフェア--よかよか本まつり」というものを催している。
今年はその国民読書年記念行事と銘打って開催されようだ。
家庭で眠っている本を提供してもらって、県内の公共図書館・公民館・学校図書室へ配布し蔵書
の充実を図り、一般の皆さんにも無料で配布されている。
昨年は偶然最終日に出くわし、数冊の本を頂戴して帰った。

  【本の募集期間】
   受付期間:平成22年1月30日(土)から2月1日(月)まで
   受付時間:9時30分から15時15分まで
   受付場所:県立図書館1F玄関ロビー
   対象:  ★児童書:絵本、読み物、図鑑など
         ★一般書:単行本、文庫、新書、全集、双書、辞書など

  【一般配布】
   配布日時:平成22年2月13日(土)から15日(月)まで
   配布時間:9時30分から15時15分まで
   配布場所:県立図書館3F大研修室
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西山禎一著 「熊本藩藩士便覧」

2010-01-31 08:13:05 | 書籍・読書
 過日芦屋在住のMT氏から伺って承知していたが、上記図書について熊本日日新聞紙上において
紹介された。以下同新聞の記事を全文引用する。

   著者は宮崎県都城市在住で元都城高専教授。2007年熊本藩士の役職者を時系列
   でまとめた「熊本藩役職者一覧」を完成させた。
   今回は侍帳、御書出、御礼式など22点を取り上げ、それぞれの史料にきさいさ
   れた藩士の氏名、隠居や死亡年、知行高などを五十音順にまとめた。
   「真源院様御代御侍免撫帳」では、各藩士のその後を書いた欄も。
   石高を増された者もいれば、「溺死」「乱心」の記述も見え興味深い。
                                   (非売品、細川藩政史研究会)
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齊護卿遺事 ・・ 3

2010-01-31 08:11:39 | 歴史
一、常の御膳の時、奉りぬる御手拭の上に、小さにひねりたる紙をさし置せれしを、跡に
   て見たれば、いと細き砂子にてぞ有ける、こは定めて假の中にかまじりたらむを、人し
   れず、かくはなし給ひつらん、かゝる事も重賢君の御心もちひさせられしとひとしき
   御事なり、いつの年にか有けん、江戸往來の道中御小休の所にて、御褥を奉りしに、それ
   が縁に縫針の遣りありて、いさゝか御足を刺しけり、かしこき事なれば、それ奉れるも
   のゝかたに申しきけんやなど申すを聞召して、ゆめ/\、沙汰ばしすなとのたまひし
   が、猶も御心おちゐ給はぬにや、又近侍どもに、先の敷物の事かたくなもらしそと、かへ

   すがえす制し給ひけり
一、いつにか有けん、小島と云る浦を逍遥せられし事のありけるに、御やすらひ所にて、御
   供の■に、御酒賜ふとて、近侍清原次兵衛行酒の役に立けるが、一人/\につぎ渡しぬ
   るに、大槻弾蔵一口飲みて、こは酒にあらず、醤油なりとて、並居る人に、いかに酒と思へ
   るかと問へば、いな酒にはあらずと云ふ、君きこしめして、それは次兵衛が今持來る間
   に、ざれ事しつるならん、其過怠に次兵衛も一口は飲みてみよとのたまへば、次兵衛も其
   醤油を一杯のみてけり、そこに並居し上下、皆ゑつぼに入て、中々一座の興とは成りぬ、
   もとより、次兵衛は行酒にたてるのみなるを、そのあやまてる本を糾されなば、ふかく
   かしこまりぬる者も出來んとて、若き次兵衛が戯にとりなさせ給ひしならむとおも
   ひ奉れば、あまりのかたじけなさに、一口の醤油のからかりしもおぼえずのみしなり
   と、後々まで、次兵衛ひそかに子どもらにかたりきかせしとぞ
一、近習に初てめされし若侍、配膳つかまりしに、事なれざる程なれば、あやまちて、御
   もの打こぼし、御膝をさへ汚し奉りしかば、いたくかしこまり入りてぞ有ける、上司も
   いとかしこしとて、恐れ入りてこそ候へと申上げしに、不調法こそ尤なれ、昨日まで馬
   はせ太刀鉾打ふりぬる事のみせしものが、いかでかよくし得てん、くるしからず、とく出
   てつかへよとぞのたまひける
一、或冬のことなりしが、殊に寒かりける日、御猟ありし、されば御歸の程を計ひて御浴場
   の設せしに、はや御歸館ぞといふに、御垢つかふまつる近習目附御湯殿にありて、入ら
   せ給ふを待ち奉るに、何か御用おはしまして、直に奥へ入らせらる、さらば今暫はさて
   おはしまさんとて、御湯の加減をも心せずばあらじと思ふうちに、御湯殿に入らせら
   れて、御浴なし給ひぬ、いかでかくは速にあらせられしぞと、いぶかしう思ひ奉りしに、
   あとにて承れば、奥にては女房達の心にて、ことに寒き日なれば、御酒あたゝめ御肴調
   じて待ち奉りをり、先づこゝにと、とゞめ奉りしかど、御湯殿には、例の近習目附が、浴衣
   のみして待ち居らんものを、いかで心なく物くひ酒のみてあるべきやと急がせ給ひ
   し故なりと、其時垢に参りし内田新右衛門肝に銘じて忝なかりしとなん申しける
一、御強記のほど、殊にいみじかりけり、近侍渡邊十右衛門、初て御側につかまつれる
   に、仰せられしは、先つ年、時習館の生徒らが説經きかせられし時、汝が講ぜしは尚書周官
   にてありしよな、よく講じぬと宣ひぬ、おほくの生徒にてありしかば、大かたはひとし
   なみなるを、其時を過ては、誰は是これは誰と記得せん事、いともかたかめるを、末生學
   問の若輩が講釈を能くわすれおはしまさぬぞ有難かりける、又同人に仰られしは、汝
   剣術は武蔵流にて、山東彦右衛門が弟子よな、先年汝は流儀の五法をつかひしなりと  
   のたまひき、武術御覧などの時には、御家中の若輩二百人もあらむを、覺えおかせ給ひ

   ぬるこそいみじかりけれ、されば、御内の侍外様につかふまつれるものは、年始五節句
   のをりならでは、御前に出づる事稀なるを、それさへ能く見志らせ舊ひしとなん
一、學校を設けせられし以來は、御代々の初には、必ず諸士の文武を御覧ぜらるゝ
   事なり、君襲封の初、時は十二月の半頃、最寒かりし日、數々の武術御覧有べきとの命
   ありしかば、師範/\は餘多の弟子を率ゐて、暁より館に参りつどいひ、日出る頃より始
   めさせ給ひ、終りにまかでぬる者は、夜亥の刻頃にもなりぬ、さて其夜、奥殿にいらせ給
   ひしかば、老たる女房どもの、けふはこの寒きに朝まだきより、表にのみおはして、いか
   ぶ倦んじ給ひつらんと聞えあげしに、いなさにあらず、若者どもが、かねての業を競ひ
   励める有様いとめざましき、其中には今日初て覧し武術もありき、中々寒をも覺えず、い
   で今夜は心よく寝るとぞ仰せられける
一、天保の八九年頃にや、御家中の上下を賑恤せしめ給ふ事ありけり、其旨布告せらるべ
   き文の稿本を、有司より奉りしに、文中華飾過たることありしを御覧じて、國民を済ふ
   は國守の任なり、それに何ぞや、恩きせがましき事を、故らにいふに及ばんや、かやうに
   恩きせがましき事を聞せては、中々に受るものも快からじとのたまひて、其文は削り
   改めしめ給ひぬ
一、同じ頃に屋有けん、或侯の家内の亂出来ぬ、その本は、侯の最愛せられし妾が奸悪より
  
   おこれる事にて、嫡を廃して、己がうめる庶子を世嗣にせんとのたくみばりしを、老臣
   ども、いたく心を悩しぬれど、侯は愛に溺れて、老臣らが諫にも志たがはれず、事巳に迫
   りて、殆どあやふく、世にあらはれなば、忽ち一家の傾覆に及びなんするを、君いかにし
   て聞及ばせ給ひけん、遠き慮りをめぐらせられ、人知れず計らはせ給ふ旨おはしけれ
   ば、其侯の家全きを得て、穏しく治りぬとぞ、されば、そこの家臣らは、竊に君の徳澤を戴
   き奉りて、神の如く仰ぎ奉りしとぞ
一、いつの年にか、中國路を歴させ給ひしに、備中國矢掛の宿にて、鍼醫金子民壽御鍼つか
   ふまつりしに、いかに民壽、此所の名産と聞ゆる柚べしかひたりやと宣ふ、民壽承り、い
   かにも求め候ひむと答へ奉る、そはいかばかりかとのたまへば、只一本をこそときこ
   え奉るを、わらはせ奉ひて、さても志はきやつかな、今少し増して買はましと物をと宣ふ、
   民壽かしこまり、さあらば、恐れながら上にはいかほどめし給ひしやらむと申上れば、我
   は五十本ぞとのたまふ、さては民壽が身にて、一本は猶過分にや候ひなん、上の志ろし
   めす御高になぞらへ侍らば、上には五六十もめし給ふべきを、上こそ中々志はくはお
   はしましけれと、きこえ上ければ、あはれいはれけり、上が上より下が下まで、分限とい
   ふものゝあなるは、民壽がことわれるが如し、此心得だに違はずは、世に程々に渡りな
   ん、あなかしこ、分限をなわすれそとのたまひて却て御感にぞあづかりける
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