津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

100%同感

2010-11-09 23:28:12 | 徒然

 ある論考をコピーしたのだが、前のページに興味ある一文が会あった。作家・まついけさこさんの文章だが、題名は判らない。最後のページのみがあるのだが、どうやら幕末期の自らの先祖について書かれているようだが、戊辰戦争では親族が官軍と賊軍に別れ敵同士になったというのである。

私が共感したのは最後に書かれている文章である。

「現代に生を受けた者はみな幸運な人びとの子孫である。遠い過去に遡れば、先祖の誰かしらは必ずや他人の命を踏みにじって生きのびたはずなのだ。身のふたもないようだが、それが人間の歴史というものではないか。かくして歴史を取り入れた小説を書くとき、わたしはうまく生きのびた人間の末裔として、子孫を残せなかった人びとを何らかのかたちで鎮魂しようという思いに絶えずかられるのだった。」

私も100%同感である。歴史狂いをして以降その想いを強くしている。随分運の悪い人生を歩んできたが、考えてみればこの世に生を受けることが出来ただけでも、めっけものではないか。

松井今朝子氏の著作については、残念ながら未読である。直木賞を受賞された折のTVを拝見して、歌舞伎に大変詳しい方だと知った。そんな程度の知識しかない。

        ja.wikipedia.org/wiki/松井今朝子

       www.kesako.jp

これはちょっと急いで読まなければなるまいと思っている。

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妙解寺の大掃除

2010-11-09 13:25:19 | 熊本

 幽齋公没後400年祭も無事に終り、次に控えているのはもう一つの菩提寺妙解寺の大掃除である。以前こちらを訊ねた折、草生す有様に呆然としてしまった。新幹線の開業も数ヵ月後にせまって、新たな観光客を誘致しようとお役所は躍起になっておられるが、こういうところには目が届かず、声をかけてもまったく腰が上がらない。そんな中大変有難い助っ人が登場した。私がここで詳細を申し上げるのは差支えがあるが、200人ほどの方々のお力を借りて大掃除をすることになった。11月20日(土曜日)9時から午前中で終わらせようという大作戦である。ご近所の方々も「何事?」と吃驚されることだろう。

ここには三代・忠利夫妻、四代・光尚、五代・綱利、六代・宣紀、同室、七代・宗孝、八代・重賢、九代・治年、十二代・齊護夫妻、その他細川家子女のお墓がある。かっての妙解寺は廃仏毀釈で細川家北岡御屋敷となり、墓域を残す大方が北岡自然公園となり熊本市の管理となった。永青文庫で知られる膨大な細川家史料はここに保管されていたものである。

百段には満たないと思うが石段を登らなければならず、これが参拝者にはこたえるのである。68爺も膝痛をおして出かけるつもりだが、作業の方はお若い元気な皆様にお任せしようと思っている。

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