津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■井田衍義・歛法式令ー八・九 (11‐1)

2018-05-10 06:52:44 | 史料


 以下の項(二九)については約15頁に及びますので、今日から7・8回に分けてご紹介します。

 二九
 ○御内檢役手鑑之事
一土免割の諸出米は村々により違申候、出米合を村々惣高
 にて割、かね取出し申候、其かねを人別高にかけ可申候
 事
一麥之儀は搗麥にて上納仕筈、尤替口ハ搗麥貮升米壹升ニ
 て候事
一土免割之節、物成之内より諸床物成を引殘分三をかけ申
 筈候事
一秋免之節ハ荒地物成をも引、殘物成ニ分三をかけ可申事
 一高四百五拾九石四斗貮升五合五勺六才
   土地物成貮百四拾五石七斗九升 高五ツ三分五朱
    内
   壹石貮斗五升         定米分
  殘物成貮百四拾四石五斗四升
   米拾四石八斗三升三合八勺   三ノ口水夫
   定米八斗
   同四升五合三才        二ノ口水夫
  二口合拾四石八斗七升四合三勺五才
   定米八斗殘物成貮百四拾三石七斗四升
   米拾四石七斗八升五合貮勺七才 三ノ口水夫
   定米八斗
   同八升九合六才        五ノ口水夫
  二口合拾四石八斗七升四合三勺三才
 右口の物成の内に定米貮石五升加り居申候、下り米ニハ
 歩三懸り不申候ニ付、下り土物成之内より定米下り壹石
 貮斗五升引、殘物成ニ三ノ口水夫加り申候所に、定米八
 斗物成に加り申候ニ付、三ノ口水夫計にては取立不足仕
 候ニ付、此八斗迄ニニノ口水夫を懸申候時、十一一三二
 八斗に不殘加り申候、三ノ口水夫ハ土物成之内にて八斗
 ニも懸申候ニ付、八斗迄にニノ口水夫懸り申候事
一明高作り申候者共へ半免御免被仰付候得共、秋目録ニは
 明高出不申候、直ニ上免通に加へ、荒地迄損引に仕立申
 候、然處、今度半免被成御免候ニ付、付札に御免物成申
 出申候明高半免を、其所に半免と出申筈御座候、然處、
 半免ニも歩三懸ヶ可申哉と申候得共懸不申候、目録にて
 通方に極申候を、荒地同前に免割にて歩三ノ懸申候時は、
 目録に合不申候、目六(録)の御米減方相成申候、目六ニて明
 高半免ニも歩三かけ申候時は、御免物成増申候、譬(たとえ)、明
 高物成五拾石、判免にて貮拾五石御免被成候、此貮拾五
 石は歩三をかけ申候時は、半免之歩三貮石七斗八升壹勺
 有之候、合貮拾七石七斗八升壹勺ニ成申候、此通之差引
 仕候得は目録にて貮拾七石八升壹勺不足仕可申候、依之
 今度願米同前に明高土物成之内半免割帳ニ出申候事
  明高荒地同前に目録に出申候得は、荒地之通免割ニも
  可仕事
一上知御座候節ハ、御奉行中連名にて御郡代名當にて差紙
 参候事、尤撫高本方ニ仕参候事
 一高何石何斗何升  何某上知  何村
 右之通差紙参候を御郡代より御惣庄屋此方へ當参申候
 ニ付、印形仕返申候事
一上知配所え相渡申候節、其村へ何某上知高物成人畜仕出
 申候様申來候ニ付、帳面にて差出申候、尤御内檢中印取
 村庄屋仕出ニて上り申候事、尤人別書記申候を此方中印
 取ニ参申候ニ付、反別帳に引合、荒地御座候ハヽ荒地帳
 に引合、算を入吟味仕、印形を用遣可申候、若算違等有
 之候ヘハ後日ニ至受取被申候衆、なにやかやと有之候事
 六ヶ敷成行申候ニ付、村方仕出之帳面吟味仕可申候事
一御開にて庄屋給取申候事、開キ高ハ無之者也迄ニ付、土
 物成を四ツ六歩にて割高ニ成り申候、是に一五かけ庄屋
 給取出申候、是又荒地御座候ハヽ荒地物成引、残土物成
 に一五懸可申候
  但、損引願米之節ハ、願米引殘一五かけ申筈候事
一配知相渡候儀、上知百姓不殘呼寄置、御差紙前を目録に
 仕候、尤御惣庄屋より此方一人にて相濟申候、上知配知
 主え申遣受取人罷出申候
 右之通、惣百姓寄置、受取人立合、目六ニ鬮を入申候、
 若配知差紙前不足仕候ハヽ、殘上知之内より越高配知に
 入可申候、配知高過候ハヽ上知ニ越高ニ入申候て、何レ
 御差紙高ニ合候様可仕事
一右之上知、百姓不殘目六ニ仕立、大概配知高分鬮ニ仕、
 右之百姓高ニ入申候時、落札ニ相成申候もの鬮札を張付
 置、百姓高に置合之時、配知高あひ不申候ハヽ、殘上知
 百姓/\又々くしを入申候て、配知高餘り申候ハヽ、其
 物への高の内餘り分上知に越高ニ入申候、上知餘り申候
 ハヽ配知之越高同前之事、右之通ニて相極、惣百姓中へ
 も鬮を入候段申聞置候上ニて鬮入申筈候事
一春免割之節、荒地増減候ニ付荒地出不申、土免通之割方
 ニて庄屋給迄差引可仕候事
一秋免割之節、荒地極申候ニ付、口ハ荒地分之出割免にて
 諸床高に懸ヶ可申事、尤左之通其外願米下をも引殘物成
 を惣高ニて割、諸床高にかけ可申筈候事

  

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■宙に舞って、その後

2018-05-10 06:39:37 | ご挨拶

爺さま宙に舞う」から丸一日の昨日は、予期していたものの身体の節々がこわって痛く、右手の調子が悪くてタイピングやマウス操作に不都合が出ました。
昨晩はベッドの中で両手を「むすんで、開いて」でリハビリ、今朝ほどはこの程度のタイピングが可能になりました。
擦過傷がズキズキ、一両日は悩まされそうです。

■井田衍義・歛法式令」のストックも残り少なくなってきました。皆勤がストップしないように頑張ります。

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