津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■ヤフオクでお安く読む

2018-05-16 13:32:52 | 書籍・読書

 ヤフオクで数十冊の本を手に入れたが、当て外れの本も結構ある。
最近手に入れた三冊は大当たり、安くて郵送料の方が高かったものもある。

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 ■名字と日本人‐先祖からのメッセージ   武光誠著 (文春新書・平成14年第15刷)

            新品本/名字と日本人 先祖からのメッセージ 武光誠/著
    
   最近NHKで古舘伊知郎がMCを努める「苗字」に関する面白い番組がある。
   苗字の成り立ちを分りやすく説明をしてくれて、大いに勉強になる。
   私は細川藩諸氏の苗字やその出自には大いに興味を持って調べているが、中々その成り立ち迄たどり着くことは難しい。
   私の苗字など随分調べてきたが、いまだによくわからない。
   こういう本を目にするとすぐに購入したくなる。

 ■明治人ものがたり           森田誠吾著 (岩波新書・平成10年第1刷)

               明治人ものがたり

  ・大好きな作家・森田誠吾氏の著であることから落札したが、これは何とも面白かった。
   皇后には内証で侍女に手を出した明治天皇のはなし「睦仁親王の恋」などは秀逸である。
  ・井原西鶴の著作とされるもは多くを数えるが、真作は「好色一代男」のみだとする森銑三が、無学歴ゆへに学説が認められず
   悔しい思いをする様が紹介されている。学歴至上主義はいまだにまかり通っている。
  ・森鴎外の娘・マリ、幸田露伴の娘・文を取り上げた「マリとあや」も興味深い。
   むすめに対する父親の愛情ぶりや、姓教育に関する両家の全く違う対応など、ほのぼのとしていて、森茉莉幸田文の著に
   また触れてみたいと思わせる。

 ■「三国志」の知恵           狩野直禎著 (講談社現代新書・平成9年第25刷)

                
   著者は我が祖母の実家の当主で父の二従兄弟にあたる人だが、御目にかかったことはない。(私からすると続き柄はどう説明して良いかわからない)
   数年前熊本で、氏の祖父にあたる「狩野君山」にかんする講演会が催された際、ご挨拶をと思ったがかなわなかった。
   2017年亡くなられたと知り、痛恨の極みである。
   「三国志」の大凡を知るには格好の著である。

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■井田衍義・歛法式令ー八・九 (11‐7)

2018-05-16 06:48:51 | 史料

一免切之節、下り免ニ壹分五朱かけ申候時、位之見様之事
 左之通、譬へハ下免貮ツ八分五朱ニ壹分五朱かけ候時、
 四朱貮厘七毛五弗となり、又言六分五朱九厘ニ壹分五朱
 かけ候節も九厘五毛八弗ニなり申候、位之見様、ツハ一
 五かけ候時ハ朱ニ成申候、分ニ一五かけ候時は二位下り
 厘ニ成申候、米ニても同前之事、下米三拾石ニ一五かけ
 候時一位下り四斗五升と成、十より下ニて斗ニ成候、右
 より下ニて升ニなり候事
 一殘高五百石
   土御物成百貮拾石   高貮ツ四分
   積立米 九拾石    高壹ツ八分
   積下米 三拾石    高六分
  米四斗五升  九厘切  割ニ〆壹分五朱
        定壹ツ七分九朱壹厘
  當御物成八拾九石五斗五升
 右御免之切之儀、下り免六分ニ壹分五朱かけ申候時、了簡
 九厘と出申候、右之九厘を立免より引、壹ツ七分九朱壹
 厘と成り申候、残高五百石懸申候時八拾九石五斗五升成
 り申候を、立米九拾石之内より右八拾九石五斗五升引引、
 殘四斗五升了簡米ニ成申候を割申候ヘハ、壹分五朱ニ成
 申候、且又荒地抔有之候ハヽ、下り免之内より荒地を引、
 殘免ニ壹分五朱かけ申候時、免出申候を立免之内より引、
 殘免ニ殘高懸申候時當御物成出申候、殘て了簡米に成申
 候、然處ニ、ツニ壹分五朱かけ申候時朱出申候、分ニ壹
 分五朱かけ申候時厘で申候、右之通下り免ニ壹分五朱か
 け申候節、位を能々了簡仕可申候、右ツニかけ候時はツ
 より一間下りて見立、分ニかけ申候時ハ分より壹間下り
 厘と見立、朱ニかけ申候時ハ毛と見立可申事、又ハ八分
 ニ壹分五朱かけ申候時壹朱貮厘と上り申候貮付、一間を
 下りて見立申及不申候、則分ノ次ニ見立、朱と見立申候、
 畢竟、懸候時本の座ニ上り申候ニ付、直ニ次の座ニて見
 立可申候事、口の仕法ハかけ申候時上ニ上り不申候ニ付、
 一間を下りてツハ朱に見立、分ハ厘に見申候得共、此懸
 物ハ一八と下に下り、五八四十と上ニ上り申候ニ付、次
 之座ニて見立一朱貮厘と呼申候事、譬ハ下免八分ニ壹分
 五朱を懸候時之座より、一八と言て朱の座ニ下り、其八
 を五八四十と言て又紛の座に上り申候ニ付、一朱貮厘と
 見立申候事、是ハかけ算ニ上の座ニ上り申候ニ付朱ニ見
 立申候、かけ算ニ下り上へ上り不申候ヘハ、ツハ壹間越
 朱ニ見立、分も一間越ニ朱と見立候事
一出高損引之節、大分損毛ニて床物成不足と見及候ハヽ、
 出高毛を床物成ニ直し、出高無免ニして通ス、床物成ニ
 も不足の毛上を徳懸候て免積之時ニ至り、床物成不足ニ
 ては不了簡ニ成ル、若床給知方ニても右之心得有へし、
 又皆無之時、給知方より床物成を被申候様ニと申候共、
 其沙汰有る給人より役所へ相達可被申由申聞へし
  但、極々不毛上ニて少計毛御座候間、床物成不足成時、
  毛上一位之徳懸ニて徳米とす
一出高・床共ニ損引望候時、床本方ニても新地方ニても、
 其百姓之抱高不殘損引申付也、出高迄を損引仕間敷事
一御高札場床、新町其外後年地方起候分ハ外引高ニ引申筈、
 永々荒地ニ可成所は内引高ニ引申筈也
一寶永十一年御國中地撫し有之、粟野傳助、下役人井手九
 郎左衛門被指出候、然とも百姓中改ニて見圖帳上る
一分損引之節、一人別抱高之内より坪損引ニ引申候は殘り
 ハ通か申由、百姓より相達申候ハヽ、右皆無分ハ荒地と
 見込可申也、殘分通方ニ出候様ニ可申事、乍然皆無と達
 候田少ニても毛付徳受申程之田ニて候ハヽ、通候様ニ可
 申付候、是非難叶由申候ハヽ、抱高不殘損引ニ出し候様
 可申付候也
一徳懸之儀、早田より藁取迄随分強可仕候、尤不毛上ニて
 御座候ハヽ可仕様無之、下ルとても其通可仕、藁取迄ハ
 先は土より上り方可仕、扨中田懸りも色付帳之中田・二
 中田ノ畝宛上下引殘り畝何程、中田・二中田之記、晩田
 畝何程と記、若水げ又ハ虫入皆無有之候ハヽ右之畝内を
 立、此皆無分引殘り徳懸前と見るへし、尤畑迚も右之通 
 心得、當物成上り下り之儀心を可付也、畑大概ハ土反別
 ニて可通、下る迚も餘計に無、野方ハ各別なり、惣躰畑
 作りハ先土より上る様可仕事
一堤下・川下・井手下共前揃ニ物成付ルハ下方より願堀候
 ニ物成懸る也、御上より御掘せ被成候ハヽ、高計ニて物
 成不付なり
一荒地改、村々一人別之坪付ニ片物成持せ仕出候様可申付
 候、其上にて村々の一紙を書抜清算可仕候、尤小前清算
 可入念、坪々引合見分可仕候、御横目被差出候事も可有
 荒増ニハ色々有候
一畑畝數三町五反
  此粟五拾貮石五斗       惣反壹石五斗
    内
  上三反            反壹石七斗六升
    此粟五石貮斗八升
  中上五反           反壹石六斗五升
    同 八石三斗
  中七反            反壹石五斗六升
    同 拾石九斗貮升
  下八反            反壹石四斗六升
    同拾壹石六斗八升
  下々壹町貮反         反壹石三斗六升
    同拾六石三斗貮升
 右壹斗下り中之五反ニ一を懸五と成、次之七反ニ二を懸
 十四と成、次の八反ニ三を懸ヶ廿四と成、次之一町二反
 ニ四を懸四十八と成、此分を寄せ九十一と成、五拾貮石
 五斗を入、六一六ニ成、是を三町五反ニて割時上の反壹
 石七斗六升と知る也、次より段々ハ壹斗落し、何レニて
 も此心持也
 

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