津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■井田衍義・歛法條諭 十二・十三(15)

2018-06-25 10:51:43 | 史料

 一五九
 〇下作前揃帳之儀ニ付御達之事
   覺
一先般、地引合相濟、見圖帳・名寄帳・下名帳迄案文相渡、
 追々致出來候、然處其外在方仕出之諸帳合方不委、第一
 下方ニて取扱候帳面ニ至候てハ區ニ有之、帳面表裏有之
 趣ニ相聞候ニ付被遂御僉議、御徳懸一巻之帳面案共ニ去
 ル子四月相渡、御達之趣有之候處、右之通ニては色々差
 障申儀有之由、各幷御惣庄屋共申出候趣ニ付て、右之御
 仕法ハ先披見合候旨被及御座候、然共今迄之仕法ニて
 は、御免割手形前之米と庭帳受米不致符合所々も有之、
 其譯は高受米受之下作有之、年柄悪候得は別て高地之片
 付方難澁いたし、其所より喰違候と相聞候、依之今迄之
 取計之諸帳ニ下作前揃と申帳を致附録、至秋御免極候上
 右之受米抜差致シ、御内檢清算を受、手札前と庭帳之受
 米致符合候仕法ニて、先ツ被補候様有之度、則別紙仕法
 書相渡候、右之通被仰付候て、故障之儀は有之間敷哉、
 各幷御惣庄屋共存寄可被相達候、尤平太左衛門殿御出立
 前、是非決定之筈候條、御仲間中へも御通達候て、急々
 ニ様子可被相達候、此段可申達旨候事
   明和八年三月二日     御郡間

   覺
一所々より御百姓共受持高之内、若出作ニ入候者有之、御
 土免通受除候節、御土免ニ受除申分ハ、下作共通方勿論
 之儀ニ付、名寄帳之内高受ニ入候坪々に下作人之名札を
 打、右之坪高を取揚、直ニ御土免割帳ニ移し、地主之座
 付札之内ニて下作之面別幷自分作を書列、一様ト/\ニ
 二口米御免聞を立引いたし、殘分當上納と記、何人ニて
 も右之仕法ニて、又下作人の座付札ニハ本受米之外ニ下
 作當上納一稜相記、其合之米辻を手札ニ調渡候ヘハ、手
 安有之庭帳之受米ニ致符合候
一御損引方ハ下作共御損引ニ出候儀勿論候、御土免割之
 節、御内檢へ調出候御損引、一人前揃之儀、御土免割帳
 前之高をふまへ仕立候ニ付、右前揃帳ニ下作前揃と申帳
 一冊附録いたし候ヘハ相濟候、右帳糺方之仕法ハ先ツ名
 寄帳之内高受ニ入候坪々ニ下作人之名札を付、夫より田
 畑下見帳ニは地主名之脇ニ下作人之名直書いたし置、畝
 高ハ名寄帳より徳米ハ下見帳より取出し、下作之面別地
 主共一人限立下を書列、右帳面より御土免割帳ニ移し、
 高の主座付札ニ二口米御免分積下米、其外諸下り立引い
 たし、殘分當上納米と何人ニても右之仕法ニ〆、又下作
 人之座付札ニ調渡候ヘハ、手安有之庭帳之受米ニ符合
 いたし候
一右下作人共、御土免割帳外之者間々可有之候、是ハ其村
 之無高者歟、隣村より出作之者ニて可有之候間、左様之
 者共ハ御土免割帳之終ニ付紙を用、當上納米迄一稜/\
 書並へ、右付紙にハ御内檢・御惣庄屋継印いたし置可申
 委敷仕立ニて、為差替りハ有之間敷候、畢竟御免割手札
 前と庭帳之受米と為符合、御土免割帳付札ニ書顕し、表
 向ニ押出申迄之違ニて候
一前條之通候得は、御内檢役御免割之清算少々手數相増申
 ニ付、年内届兼候分ハ翌春ニ懸糺申ニて可有之候
一惣御土免ニ受除候村々ハ、御土免割帳之奥ニ右書継を相
 用可申旨、前稜被仰付置候通彌相心得可申事
一米請下作之儀、御免反別ニも拘り不申、地主と下作人と
 相對次第ニ米極いたし申儀ニ付、惣百姓御年貢算用ニ打
 寄候砌、本受米之外書ニして請拂いたし可申事
   明和八年卯三月二日

   (この項は二回に分けて記す・続く)
 

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■ネジバナ(捩花)発見

2018-06-25 07:11:11 | 徒然

                              ウイキペディアより

 散歩の途中ねじ花を発見した。自衛隊(西部方面総監部)前は歩道と車道を分けるように分離帯があり、数百メートルにわたり桜が植えられている。
その下草という感じで高さ15センチほどのものが6・7本見受けられた。
この時期写真のようにらせん状にピンクの花をつける。
私は以前、奥方の実家からもらい受けて育てていたが、管理が悪かったのか枯らしてしまった。
一応「ラン科」の植物で、よくよくながめるとそれらしく可愛らしい花である。
学名「スピランセス」はギリシャ語の「螺旋」に由来するという。神様は誠に不思議な形を創造された。

6時スタートで約40分、すれ違う自衛隊の方たちと挨拶を交わしながらの散歩の途中の発見だった。

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