津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■旧藤崎宮御行幸について

2022-04-05 06:50:30 | 熊本

 先に■陣の橋、放生池、御旅所を書いたが、「1、随兵百人鑓五十本神馬數匹笠鉾等美ヲ盡シ段山へ神輿行幸神官祓神樂音樂ヲ奏シ社僧經ヲ詠ム」「2、祭禮段山ノ旅所ニ御行幸ノ神輿ハ山鹿郡石村 ニノ神輿ハ飽田郡池田村 三ノ神輿ハ段山村ノ氏人等駕籠丁二参ル」と言う記事について問い合わせをいただいた。
1、については「段山から御旅所への順路」2,については「なぜ一ノ神輿が山鹿から、二の神輿が池田からか」ということである。
1、については、槙島坂の下に放生池があるのでそちらからかと考えて居たが、意外にも逆方向であった。
 神幸は六時に出発するが「藤崎八幡宮本社から出発し、正門の大鳥居をすぎて左折し、薬師坂を新町方面へ降り、木下屋敷の南側の三の勢屯をへて、木下屋敷の西側の二の勢屯から一の勢屯をへて田園地帯に出て北上して段山に至り、御旅所に至る」
ここで神事があり、能楽奉納、下津宮で僧衆の法案、社家衆の管弦と御神楽があって藩主の参詣が行われる。
ついで能舞台で翁と脇能が演ぜられ、御能五番が済んで還御となる。

2、については「藤崎宮當國ニ勧進ノ時先ッ石村ニ着輿後ニ隈本府ニ鎮座藤崎ノ號モ此處ヨリノ權興カ」(肥後国誌頁六一)
又、池田村神輿については池田八幡宮が藤崎八幡宮の二の宮である事による。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする