津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■御恵贈御礼「永青文庫研究・第5号」

2022-04-25 17:22:40 | 書籍・読書

                

 熊本大学永青文庫研究センターでは毎年新年度に入った時期、「永青文庫研究」の一般配布の受付を開始される。
毎年、研究センターのサイトに掲載されるのを今か今かと待ち構えて、見つけ出したら則申し込んでいる。
本年も無事に入手することが出来本日手にすることが出来た。
今年は特に、今村准教授の論考を興味深く拝見した。丁度熊本県下の加藤清正の治水事業に関するいろいろな書籍を見つけては読んでいたところで、まことに佳いタイミングであった。
今からの申し込みで間に合うかどうか、申込巡である。今年で5号、毎年拝受しているが感謝申し上げる。

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■御大工棟梁善蔵ゟ聞覺控-10・了

2022-04-25 07:18:56 | 史料

       のところからこまかはしごでした       の所から小さい梯子で下
       におりつて女のかみのけでねりあ       に降りて女の髪の毛で練り合
       はせたつなにすがつて下におりそれか     せた綱にすがって下に降りそれか
       らつまる所はふじょう御門からあ       らつまる所(結局の所)不浄御門(不開門)から小
       ずきさかにでるやうになつておつた      豆坂に出る様になって居った
       一のお天しの下と奥御殿のゆか下に      一の御天守の下と奥御殿の床下に
       しおをおいてあつたし大かまなども      塩を置いてあつたし大釜なども
       まさかの時のよういとしてそなへてあつた   まさかの時の用意に備えてあった
       つぎにうぐいの御ろうかのしかけといひ    次にうぐいす張りお廊下の仕掛けと云い
       どうもこうもぎょうさんなふしんだ      どうここうも仰山(大変)な普請だ
       つたぞ                   だったよ
       摂津が上がたでしんでから宇土までいつて   摂津(小西行長)が死んで宇土迄行って
       天しをときあるいは御門もときにおるは    天守を解き或いは御門も解きに俺は
       でしこと職人をつれていつたときくず     弟子と職人を連れて行った時崩
       した材木は車と牛馬なんきや引つぱつて    した材木は車と牛馬などを引っ張って
       いつてこつちにはこんできたがわるぢへ    行って此方に運んで来たが 悪知恵
       の多かつた摂津はすつかりほろんでしまう   の多かった摂津は滅んでしまつ
       たね人をのろへばあなふたつとやらじ     たね 人を呪えば穴二つとやら自
       めつとしたこつあこきびのよかつた      滅した事は気味のよかった
       かうらいも門や三丁目の御門なんきや     高麗門も三丁目御門なんかは

       みなおるがてしほによつてでけたが今     皆俺が手塩によって出来たが今の     
       ごてかうかわらうなんきやあのころはゆ    様にこう変わろうなんてあの頃は夢    
       めにもおもうちやおらんだつたほんとう    にも思うては居らなかった 本当
       よの中といふもんなかわるもん        世の中というものは変わるものだ
       ね                     ね
       お城のやうかいのはなしなんきや人にや    お城の妖怪の話(法華坂の妖怪)などは人には
       けつしてはなしちゃならんけんゆう      決して話してはならないから言う
       なよゑゝかい                なよ いいかい

                         (了)

       

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