津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■お墓は・・

2022-08-14 18:04:31 | 徒然

 ちょうど一週間前娘がやってきた。「御土産」といって一枚のチラシを差し出した。
よくよく眺めたら「樹木葬」のお墓の案内である。なんとなくじめじめした感じの我が家の墓地に入りたくないと言っていたからだろう。
墓の廻りがきれいな緑が豊かであれば、これに越したことはないが、死んだあとはどうなるかわからない話で、私自身は散骨してもらってもいいと思ったりするが、二つのお寺にある先祖の墓地をどうするかが悩みの種である。

 何方の話であったか忘れたが、銀座かどこかで孫と一緒の徳川夢声氏に会われたという。
どちらへお出かけですかと聞くと、「小さな土地を買いましたので観に行きます」といわれる。「どちらの方ですか」と再度尋ねると、「多摩墓地」だと答えられたという。その御仁、夢声氏との最後の出会いだったという。
いかにも夢声氏らしいウイットにとんだ話で、よく覚えている。

 なんかそんな楽しい話を残してこの世とオサラバしたいものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■八月は六日九日十五日

2022-08-14 10:30:19 | 徒然

         八月は六日九日十五日
               熱き球児の甲子園の汗

 コロナ前のはなしだが悪友が歌を詠んだという。「どうかい、よか歌だろう」と得意げであった。
なんだか語呂合わせの感じがするが「上手い」と褒めておいた。
ところがその後、この悪友が、「この歌の事は忘れてくれ」と言い出した。話を聞くと最初の五七五が俳句として存在しているというのだ。
「天地神明にかけて言うが、盗作したわけではないぞ。」と懸命である。
わざわざ連絡してきたのだから、間違いなかろうと思い、「判った/\」と慰めた事であった。
八月は六日(長崎原爆の日)・九日(広島原爆の日)・十五日(’終戦記念日)と、まさに鎮魂の月だ。
最初の五七五は、偶然の産物なのだろう。話によると誰が作ったものか判らないらしいが、こんな句が存在すると人づてに知ったらしい。
余り穿鑿するのも悪いと思い聞かなかったが、得意げにこの句を披露したのだろう。そこでこの五七五の存在を知ったのだろう。

 昨日暇つぶしに、半藤一利氏の文春新書「歴史探偵‐忘れ残りの記」を読んでいたら、この五七五が紹介されていて驚いてしまった。
第一章「昭和史おぼえがき」のなかの「昭和は遠くなりにけり(p29)」に、この俳句が紹介されていた。
半藤氏ご本人は俳句雑誌で見つけた感嘆し、友人の俳人に尋ねたら「俳句の世界では有名な句」なのだそうな。
もっとも一番最初に作った人は「作者未詳」だというから、悪友のいう如くである。
悪友は「八月は」としたが、作者未詳の句は「八月や」であったらしい。
まだ返信はないがメールを入れて置いた。

 昨日は九州学院が10点差をつけての大勝利、ヤクルトの村上選手の弟も大活躍、まさに「熱き球児の汗」が熊本人の心に響いた。がんばれ九学・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする