「羊の歩みの暇も早く候て」これは、細川忠利が最晩年の頃ある人への書状に記したものだが、頭注には「年よりにて光陰足早におぼゆ」とあった。
慣用句として存在してるようには思えないが、「羊の歩み」とは「歳月、光陰」などの意とともに、「死が次第に近づいている例え」などとされるから、島原の乱後体調のすぐれない忠利は、自らの死の足音を感じていたのかもしれない。
息・光尚の後室を迎えるために、大いに努力していた忠利だが、事の進展は牛の歩みのようであり、終に事は成就しなかった。
「年寄りにて光陰足早におぼゆ」のは、年寄りは誰でも思う事だろうが、本当に気が付けば一年なんてあっという間に通り過ぎる。
いろいろな思いを成就させるために、時間を有効に凄さなければならない。急がなければこちらの意に反して、お迎えがやってくる。
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