この人のライフワークの1つ、浅草を舞台にそこへ集う人々のポートレイトをモノクロで撮った作品展だと言うのだが、観ていてどうも釈然としない。クセのある人間しか撮っていないのだ。妙な格好した人とか、ホームレスみたいな人とか。どうクセがあるかは、1枚1枚につけられたコピーを見れば分かるのだが。
「個性」を撮るのは大いに結構。だがそれを「東京ポートレイト」と言う題名で発表するのは間違っているのではないか。東京だから色々な人がいるだろう、だが個性的でないかもしれないサラリーマンや観光客を撮らないのは少なくともタイトル通りではないように思う。なぜあえて東京の文字を入れたのか。
唯一おもしろかったのは、撮影時期の違う同じ人物を並べていること。「定点観測」の賜物だろう、僅かな年数の間にすっかり老けてしまった人もいれば、15年経ってもさほど変わってない人もいる。その違いは興味深かった。
2011年9月16日 恵比寿・東京都写真美術館にて
「個性」を撮るのは大いに結構。だがそれを「東京ポートレイト」と言う題名で発表するのは間違っているのではないか。東京だから色々な人がいるだろう、だが個性的でないかもしれないサラリーマンや観光客を撮らないのは少なくともタイトル通りではないように思う。なぜあえて東京の文字を入れたのか。
唯一おもしろかったのは、撮影時期の違う同じ人物を並べていること。「定点観測」の賜物だろう、僅かな年数の間にすっかり老けてしまった人もいれば、15年経ってもさほど変わってない人もいる。その違いは興味深かった。
2011年9月16日 恵比寿・東京都写真美術館にて