原発事故以来、電力会社各社への風当たりが厳しい。もともと殿様商売の印象があり、それが裏付けられた感は否めない。で、そもそも何で電力業界ってあんんななんだっけ?と思い目に付いた本を読んでみた。
本書は「電力の鬼」松永安左エ門(故人)を軸に書かれていると言ってよい。それくらい日本の電力業界発展に影響を与えた人だが、功罪合半ば、どちらかと言えば「罪」のイメージが強い。
だが著者は「功」の部分、そこに導いた信念と実行力を評価し本書は「松永寄り」に書かれている。その点は、素直に受け入れられない。まぁでも、結局は強大なリーダーシップを発揮すればするほど被害と言うか迷惑を蒙る人も増えるのだろうし、仕方ないと割り切るしかないのだろう。
本書を読んだとて今後の日本の電力・送電政策がどうあるべきか結論が出るわけではないが、歴史的経緯を踏まえ改めて見直す、電力会社や官僚の言い分に「ちょっと待てよ」と引っ掛かるくらいの関心を持てるようにはなると思う。
2012年11月14日 自宅にて読了
本書は「電力の鬼」松永安左エ門(故人)を軸に書かれていると言ってよい。それくらい日本の電力業界発展に影響を与えた人だが、功罪合半ば、どちらかと言えば「罪」のイメージが強い。
だが著者は「功」の部分、そこに導いた信念と実行力を評価し本書は「松永寄り」に書かれている。その点は、素直に受け入れられない。まぁでも、結局は強大なリーダーシップを発揮すればするほど被害と言うか迷惑を蒙る人も増えるのだろうし、仕方ないと割り切るしかないのだろう。
本書を読んだとて今後の日本の電力・送電政策がどうあるべきか結論が出るわけではないが、歴史的経緯を踏まえ改めて見直す、電力会社や官僚の言い分に「ちょっと待てよ」と引っ掛かるくらいの関心を持てるようにはなると思う。
2012年11月14日 自宅にて読了