学校の同級生の父上が亡くなり、通夜に行ってきた。長年住んでいた割にはご近所らしい参列者も多くはなく、ちょっと淋しい感じだった。
同級生は、知合ったころから既に父上と仲が良くなかった。彼は反抗して暴れるとかぞんざいな口を利くとかではなかったようだが、冷戦・無干渉な家庭のようだった。何度か家に遊びに行って、父上がおられた時に挨拶はしたがその時も軽く頷くか無視するかみたいな接し方をされた。彼はそのことを悩むでもなく、憤りはあったかもしれないが表には出さず、本当に単に戸籍でつながっているだけの親子のようだった。母親とは普通の関係だったのが互いの救いだったのではないか。
ぼんやりと覚えている当時の面影を残した遺影に向かって問いかけた。父上、あなたは1人息子をどう思い育てて来られたのですか、子育てに楽しみはありませんでしたか、と。
幸いウチは親子の仲は悪くなく(特段良くもないが家族旅行する程度には仲が良い!?)、ちょっと幸せかもしれないと思いながら通夜会場を後にした。
同級生は、知合ったころから既に父上と仲が良くなかった。彼は反抗して暴れるとかぞんざいな口を利くとかではなかったようだが、冷戦・無干渉な家庭のようだった。何度か家に遊びに行って、父上がおられた時に挨拶はしたがその時も軽く頷くか無視するかみたいな接し方をされた。彼はそのことを悩むでもなく、憤りはあったかもしれないが表には出さず、本当に単に戸籍でつながっているだけの親子のようだった。母親とは普通の関係だったのが互いの救いだったのではないか。
ぼんやりと覚えている当時の面影を残した遺影に向かって問いかけた。父上、あなたは1人息子をどう思い育てて来られたのですか、子育てに楽しみはありませんでしたか、と。
幸いウチは親子の仲は悪くなく(特段良くもないが家族旅行する程度には仲が良い!?)、ちょっと幸せかもしれないと思いながら通夜会場を後にした。