【ぼちぼちクライミング&読書】

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本の入手とネット社会

2010年06月26日 10時58分34秒 | 身辺雑記
前回・「すれ違う背中を」の続き。
それにしても、ネット社会は便利。
他の大型店もそうだけど、紀伊國屋書店サイトも、各支店ごとに在庫をチェックできる。
『在庫僅少』となっていたので、電話連絡してレジに取り置きしてもらった。
その後、ネットで確認したら、『×在庫なし』、となっていた。
最後の1冊だったんですね。(ギリギリセーフ)
(何の義理もないけど)紀伊國屋書店を宣伝すると、ポイントカードがあって便利。
さらに、マイページを作れて、自分のポイントを確認できる。
『お気に入り新刊案内』『読みたい本リスト』をネット上で作れる。
そのあたりが、ジュンク堂や旭屋書店と違う点。

ただし、『お気に入り新刊案内』『読みたい本リスト』のようなことは、E-honでも実施している。
しかも、E-honの方が遥かに便利。
『新刊パトロール』制度があって、無制限に登録できる。
ちなみに現在、私は62人登録している。
(紀伊國屋書店は10人しか登録できない)
でも、E-honがあればOKかと言うと、今回のように『在庫切れ』だったりする。
また、すべて定価売りなので、いくら購入してもポイントは付かないし、値引きもない。
6/25(金曜)出版の「イタリア家族風林火山」も届くのは6/28(月曜)で、3日遅れだし。
不満もいくつかある。
結局、以下を併用するしかない。

①帰宅途上にある駐車場ありの(そこそこ大きい)書店
 結局1番購入しているのは、ここかも。 帰宅途上ってのがベスト。急がない書籍は、ここで注文している。書店員の方も数人いるが、全員私のことを知っていて、シリーズの新刊が出たら声を掛けてくれる。ホント、ありがたいことだ。でも、問屋との力関係で、新刊到着が遅く、店頭に並ぶ作品も偏っている。ヒットしている有名作品が無視されてたりする。私が書店員なら、もっと色々工夫して売れる商品をレイアウトするのに、といつも思う。

②E-hon
  なんと言っても、『新刊パトロール』が便利。60人以上の気になる作家を常にチェックするのは自分でやるには至難。これだけでもE-honに入会する価値有り。CDやDVDも購入出来るのも便利。ただし、ポイントも付かず、定価売りは不満が残る。とりあえず確保したい、って時に利用している。

③図書館
 ネットで予約して、無料で借りることが出来る・・・夢のような話。本来、私は本は購入するようにしている。でも、本棚には限度があるし、それに、税金を取り返したい。最近の私の財布事情を鑑みると、図書館に頼った方がいい、と判断される。でも、これも難点がある。新刊到着が1ヶ月くらい遅れるし、順番待ちが激しく、人気作品は入手しにくい。公共のモノなのに、汚したり、食べかすがページに挟まってたり、気分が悪い。さらに困るのは、コミックは入荷しない。

④紀伊國屋書店
 困ったときの大型店舗頼み。小売店、問屋、出版社、ネット・・・全てで、品切れを起こしても、在庫がある場合がある。ポイント制が便利だし、マイページも作れる。CD、DVD、洋書も購入できる。直接店舗に出向かなくても、web上でも購入できるし、支店ごとに在庫確認が出来る。メールマガジンも送ってくれる。(今回判明したが、高槻店で「RDG」平積みされていた、さすが!次回新刊は梅田に出る必要なし?)

⑤出版社から直買い
 出版社に登録すると、ダイレクトメールで、カタログ、新刊案内等、いろいろ郵送してくれる。著者の新刊サイン本案内なんかは稀少価値有り。また、山と渓谷社の通販サイト『YAMAKEI SQUARE』だと、10%ポイント還元、1500円以下送料無料、である。ちなみに、私は「ロクスノ」こちらで購入している。入手しにくい雑誌なのでダイレクトが便利。郵送処理も迅速で助かる。

⑥古本屋(あるいは、リサイクルショップ)
 新刊で買うほどでもないけど、なんとなく読みたい本がある。そんな時、店頭で見かけると購入したくなる。また、最近の本は、直ぐ絶版になる。図書館で借りたらOKだけど、手元に置きたい場合がある。そんな時も、古本屋は便利。気長に探すか、運が良かったら見つかるかも。(志村志保子さん「ミシンとナイフ」「ブザー、シグナルゴーホーム」を探している)

以上、このように色々組み合わせて、その状況に応じて手段を選んでいる。
参考になった?(興味ないか?)

「すれ違う背中を」乃南アサ

2010年06月26日 10時42分01秒 | 読書(小説/日本)

先日読んだ「いつか陽にあたる場所で」の続編。
ムショ帰りの2人、ひっそりと東京下町で暮らしている。
家族からも縁を切られ、近所の人にも前歴がバレないかと心配しながら。
短編が4つ収録されており、連作長編となっている。
この作品がヒットする背景に、このような疎外感に共感する方が数多くいるから、と感じる。

さて、前作「いつか陽にあたる場所で」を読んだときに、次のように書いた。
 なお、この作品には続編がある。
 いずれ読むつもり。
 (でも、E-honでは売り切れて在庫無し・・・困った)
(6/20付)

・・・実際困った。
非常に入手困難、であった。
E-hon、アマゾン、共に品切れ。
なじみの書店で確認してもらったが、出版社でも、問屋でも品切れ状態。
図書館サイトで検索したら、有るにはあるけど、60人待ち。
しかたない・・・とりあえず図書館「予約待ち」入力する。
でも、諦めきれないので、店舗型大型店のサイトを確認する。
すると、在庫が有るではないか。
以前、ヤマザキマリ作品でも、こういう例があった。
問屋で品切れ、ネット書店で在庫切れになっても、店舗型大型店では、在庫が残っていた。
在庫に対するコンセプトが異なるのでしょうか?
問屋を通さないからでしょうか?(大抵の書店は、力関係で、問屋に負ける、と聞いている)

話が逸れたけど、紀伊國屋書店で購入することにした。
旭屋、ジュンク堂、紀伊國屋・・・サイトを確認したけど、サービス内容ほぼ同じ。
どうして紀伊國屋書店にしたかというと、支店が比較的近い『高槻店』があったから。
近いと言っても自転車で30分以上かかる、車でも171号前後渋滞したので30分かかった。
(ホントは、私の住んでいる市に支店があったらありがたいんだけど・・・でも、梅田に出るよりマシか?)
以上、こうして入手できたのである。ヨカッタ!

【ネット上の紹介】
「過去」の背中に怯える芭子。「堀の中」の体験をいまだ不用意に口走る綾香。しかしやっと、第二の人生が、ここ谷中で見えてきた二人だった。コトが起こったのはちょうどそんな頃。二つの心臓は、すれ違った彼らにしばし高鳴り、しばし止まりかけた。ムショ帰りコンビのシリーズ、大好評につき第二弾。