百醜千拙草

何とかやっています

フランスといえば

2008-06-03 | Weblog
ちょうどフレンチオープンテニスが佳境に入ってきました。この一年いろいろストレスと忙しさで世の中の移り変わりに気が向かず、気がついたら今年も早くも半分が過ぎ去ったという感じです。一昨日まで、フレンチオープンが開催中であることさえ気がつきませんでした。フレンチの赤土の遅い暑苦しいコートとその後のウインブルドンの緑の爽やかなグラスコートとはとても対照的です。球足の遅いフレンチではベースラインからひたすらミスすることなく強打し続けることのできる選手が勝っていくので暑苦しい試合が多く、切れ味するどいサーブアンドボレーを見るのが好きな私としては、何となくテンションが下がるのです。昔、レンドルが強かった頃、ウインブルドンではどうしても勝てなくて、一時は得意のフレンチをお休みしてまで、ウインブルドンに備えたのにやっぱり勝てなかったということもありました。「役人が書類に判子を押すのを見るのと同じぐらいレンドルの試合は刺激的だ」と皮肉られる程、正確無比に強打を繰り返すレンドルスタイルはフレンチでは強かったのですが、「牛若丸と弁慶」に例えられた1989年のフレンチの準決勝では、当時ナンバーワンのレンドルも17歳の小柄な新人、マイケルチャンに煮え湯を飲まされました。2セットオールでの最終セット、意表を突くアンダーサーブで攪乱し、前に出てきたレンドルのボレーミスさそったマイケルチャンの奇策は、未だに語りぐさとなっています。舞の海が小錦や曙を倒した取り組みを思い起こさせます。マイケルチャンの最後まであきらめずひたすら走ってボールを拾いまくるテニスがフレンチの王者レンドルを下した本当に暑苦しい試合でした。フレンチではいつもクレーにつよいラテンヨーロッパ勢が台頭するのですが、今年もスペインのナダールが好調です。それにしても暑苦しい選手です。せめてあの磯に打ち上げられたワカメのような長髪を短く刈って、袖付きの白いテニスウェアと普通のズポンを着て、打つときに唸らないようにしてもらえないだろうかと思います。自分の普段の生活があんまりスカッと爽やかといかないので、余計にスポーツでは、スカッとする試合を見たいと思うのかも知れません。
 フランスといえばファンション。トップデザイナーとしてファッション界をリードしてきた、イブサンローランが71歳で亡くなったというニュースを聞きました。クリスチャンディオールに引き立てられ、彼の死後、チーフデザイナーとして彗星のようにファッション界に現れたサンローランは当時若干21歳でした。兵役の後、ディオールに居場所を失った彼は、60年代初めに独立し、その後の活躍は知られている通りです。死因は脳腫瘍だったようです。脳腫瘍と言えば、最近、脳腫瘍が見つかったマサチューセッツ議員、テッドケネディーは、アメリカ南部の名門大学Duke Universityで摘出手術を行い、その後、化学療法、放射線療法をMassachusetts General Hospitalで行うというaggressive な治療法を選択したそうです。最近、脳腫瘍のニュースが多いような気がしますが、やはり携帯電話のせいでしょうか。
コメント (3)
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