数日前のニュース。消費税増税法案提出について、「消費税増税にはずっと反対している。閣議決定はどうせ通るはずがないから、賛成した」と言った国民新党、亀井亜紀子政調会長、なかなか大したものです。このセリフ、口が滑ったのか、あるいはワザとやったのか。その後、親亀代表も出てきて、
国民新党の亀井静香代表は、22日の記者会見で現状での消費税増税には反対だという姿勢をあらためて強調したうえで、消費税増税を含む社会保障と税の一体改革大綱の閣議決定を了承したことは、苦渋の判断だったとの考えを示した。
亀井代表は、「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、国民に約束を果たすために、死に物狂いでやってきた」と述べて、一体改革大綱の閣議決定を了承したことについて、与党として、閣内不一致を回避するための苦渋の判断だったとの考えを示した。
ということだそうです。きっと、例のだみ声で、泣きを入れながら言ったのでしょうね。この人、やることが芝居がかっているから、どこまでが本音かハッタリなのかわかりません。
いずれにしても、通るはずのない消費税増税に血眼を上げるドジョウのマヌケさ加減がますます明らかになってきました。間もなく内閣不信任案が出されて、今回は可決されることになるでしょうから、ドジョウ内閣もあと一、二ヶ月の命です。問題はその後でしょう。理屈上は総辞職か解散総選挙かということですが、このタイミングでの解散総選挙は殆ど自爆テロをやるようなものですから普通はあり得ないと思います。何らかの形で選挙管理内閣が出来て一段落してから選挙になるはずです。民主党は惨敗、自民も見捨てられたままという形になって、多数を取れる党がなくなってしまうと、国に意思をまとめることが困難になってきます。自然、霞ヶ関改革などできなくなります。
それで、地方政党へ国民の目が向いてきているようです。とくに大阪市長。この人のやり方は、小泉氏と似ていますね。ハッタリと挑発がうまいので、何となく期待感を抱かせます。しかし、最近やったようなこと、大阪市の職員の政治活動の調査とか、TPP賛成案とかを見ると、この人、やりかただけでなく、その体質も小泉氏と同じように見えます。この調子だと、遠からず、国政へ出てくる可能性が高そうです。「維新」(私、前も書きましたが、このネーミングからしてダメだと思います。なだいなださんも維新という言葉について危惧を示されていました)とか言って、あたかも改革者の様な顔をして売ろうとしているようですが、中身は、あの売国小泉自民党と変らないように見えます。小沢氏に担いでもらいたい、とでも思っているかも知れませんが、小沢氏ももう軽い神輿を担いで痛い目にあうのはご免だと思っているでしょうから、その線も多分ないでしょう。とりあえずは、しっかり大阪の人々の支持を得る仕事ができるかどうかを見たいと思いますが、これまでのところ、ハッタリと挑発だけが目について、中身がよく見えません。いずれにしても、この手の人は、人々から嫌悪されるか熱狂的に支持されるか、評価が別れるのではないでしょうか。中身がいいのなら、私はハッタリや挑発は嫌いですが、それでもいいです。
さて、陸山会裁判ですが、調書の証拠採用却下に際して、大善裁判長から検察の犯行がかなり踏み込んで糾弾され、市民団体からは特捜に対する捜査要請が出され、国会では特捜の犯罪を階議員が追求し、地検特捜、最高裁が仕組み、マスコミが煽った一連の悪行三昧が、一部のメディアによって広く人々の知る所となりました。そして、ついに笠間検事総長、「腹を括った」と言ったそうです。つまり、今回の小沢裁判における本当の犯罪人をかなりの部分まで挙げると決断したということでしょう。前田検事一人をスケープゴートにして終った村木さん事件のように、今回も調書を捏造した田代検事だけを切ってお終いにできるような状況では無くなったということでしょう。これから、続々と検察幹部の逮捕が行われることになるのではないでしょうか。本来ならこの絵を描いたと考えられている最高裁、自民党や民主党陰謀議員まで手が及ぶべきですが、それまでには時間がかかるでしょう。それから殆ど正犯と言っても良いマスメディア(とくに、朝日と読売)も罪に問われるべきでしょう。そう期待しています。しかし、検事総長が言う「腹を括った」という言葉が、組織の自浄作用を示すという意味でないならば、この国はもうダメです。