ホワイトハウス記者クラブのディナー会で、オバマが共和党の大統領選予備選候に関して、トランプ、クルーズという候補者を念頭に、「肉も魚も嫌いだと言ったところで、それしか選択肢はない」と冗談を飛ばした、という話。続けて、来年のこの場には「彼女」が立つだろう、と暗にクリントンの時期大統領就任を示唆したそうです。
そういうことは言わぬが華、日本人ならそう思うでしょうね。
オマハの託宣、ウォーレン バフェットは「仮に、トランプが大統領になったとしても、うまくやっていけるだろう」と言ったそうです。ま、そりゃ、そうですね。実質的な大統領の権限など拒否権ぐらいのものでしょう。国のトップなど、所詮、祭りの神輿ですから。極東の某島国の首相に至っては、官僚組織に担がれて、振り付け通りに動いているだけですし。私もトランプが大統領になったところで、世界が劇的に変わることはないし、大きな目でみると、クリントンが大統領になって、これまでのようにアメリカ金融、軍需産業という (私から見れば)諸悪の根源を保護していくよりは、あるいはマシな結果になる可能性さえあります。
しかし、トランプを嫌悪する人々は多いでしょう。不動産投資といういわば"虚業"をもとに、ミスユニバースをやったり、テレビの司会をやったり、派手な成金ビルをマンハッタンに立ててみたりと、ポピュリズムを利用しつつ金持ちになった、俗物道を極めたような人物です(少なくとも私にはそう見えます)。札ビラで頬を叩くような真似も実際してきたわけです。そういう人物が、民主主義国家の大統領になりたい、と言えば、その動機は、まず間違いなくエゴセントリックな理由であって、民主主義とはそぐわないものだろうと、普通は思うでしょう。
そういう人が多く支持を集めるということは、ひょっとしたら、自暴自棄になった人々が、劇的な変化を求めて「絶望しつつある人々が戦争に最後の希望を見出す」というような状況になっているのではないか、と心配します。おそらく、実際は、どうしても選挙に勝ちたい共和党に、他にもっとマシでかつ人気の取れる人材がなかったということでしょうが。あるいは、冗談のつもりが真に受けられて、そのまま悪ノリして煽っていたら、勢いがつきすぎて、今更、引くに引けずという状況になったのかも知れません。
トランプとクリントンが本戦で戦う図を想像してみました。過去の大統領選でもっとも興のわかない大統領選になりそうです。嫌いな「肉と魚」の選択をするというよりは、メインコースがそもそも無いのに、つけ合わせをピーマンにするかニンジンにするかと、聞かれているかのようです。
クリントンだと先のことが、なんとなく読めるので多少、安心、という部分でクリントン有利でしょうが、究極の選択に近いですね。期待性の薄さという点では、16年前のアル ゴアとジョージ ブッシュを思い出させます。
どうせなら、ボルグ対マッケンローみたいなのを見たいものです。
そういうことは言わぬが華、日本人ならそう思うでしょうね。
オマハの託宣、ウォーレン バフェットは「仮に、トランプが大統領になったとしても、うまくやっていけるだろう」と言ったそうです。ま、そりゃ、そうですね。実質的な大統領の権限など拒否権ぐらいのものでしょう。国のトップなど、所詮、祭りの神輿ですから。極東の某島国の首相に至っては、官僚組織に担がれて、振り付け通りに動いているだけですし。私もトランプが大統領になったところで、世界が劇的に変わることはないし、大きな目でみると、クリントンが大統領になって、これまでのようにアメリカ金融、軍需産業という (私から見れば)諸悪の根源を保護していくよりは、あるいはマシな結果になる可能性さえあります。
しかし、トランプを嫌悪する人々は多いでしょう。不動産投資といういわば"虚業"をもとに、ミスユニバースをやったり、テレビの司会をやったり、派手な成金ビルをマンハッタンに立ててみたりと、ポピュリズムを利用しつつ金持ちになった、俗物道を極めたような人物です(少なくとも私にはそう見えます)。札ビラで頬を叩くような真似も実際してきたわけです。そういう人物が、民主主義国家の大統領になりたい、と言えば、その動機は、まず間違いなくエゴセントリックな理由であって、民主主義とはそぐわないものだろうと、普通は思うでしょう。
そういう人が多く支持を集めるということは、ひょっとしたら、自暴自棄になった人々が、劇的な変化を求めて「絶望しつつある人々が戦争に最後の希望を見出す」というような状況になっているのではないか、と心配します。おそらく、実際は、どうしても選挙に勝ちたい共和党に、他にもっとマシでかつ人気の取れる人材がなかったということでしょうが。あるいは、冗談のつもりが真に受けられて、そのまま悪ノリして煽っていたら、勢いがつきすぎて、今更、引くに引けずという状況になったのかも知れません。
トランプとクリントンが本戦で戦う図を想像してみました。過去の大統領選でもっとも興のわかない大統領選になりそうです。嫌いな「肉と魚」の選択をするというよりは、メインコースがそもそも無いのに、つけ合わせをピーマンにするかニンジンにするかと、聞かれているかのようです。
クリントンだと先のことが、なんとなく読めるので多少、安心、という部分でクリントン有利でしょうが、究極の選択に近いですね。期待性の薄さという点では、16年前のアル ゴアとジョージ ブッシュを思い出させます。
どうせなら、ボルグ対マッケンローみたいなのを見たいものです。