百醜千拙草

何とかやっています

森友第二幕

2019-03-07 | Weblog
籠池氏公判開始。狂っていますな、この国は。法廷に被告として立っているべきは、不当な値引きをし公文書改ざんまでやった財務省であり、小学校の経済状況を知りながら認可をだした松井であり、財務省に無邪気な圧力をかけたアベ夫人であり、そしてこの一連の事件の中心にいるネポティスト、アベです。

無能なアベが、政権にしがみつくために、無能をごまかし、不正をごまかし、メディアを懐柔し、内閣人事局を作って官僚の人事を掌握し、イエスマンで固め、敵とみなした相手には恫喝し陰湿な嫌がらせをし、検察を使って民間人を不当拘留させ、裁判官の任命権を握って、司法を骨抜きにし、時間稼ぎの答弁と強行採決で国会を無実のものとする、これほどの悪行を働いて恥じない総理大臣は見たことがないです。

小西議員、昨日の予算委員会で、「安倍総理のように時間稼ぎをするような総理は戦後一人もいませんでしたよ。国民と国会に対する冒涜ですよ。聞かれたことだけを堂々と答えなさい。」と述べました。その後、アベの答弁を咎める法的根拠を、横畠裕介内閣法制局長官に答弁させたところ、小西議員の質問姿勢を批判する余分な発言をし、場内の強い批判を受けて発言を撤回するということがありました。法の番人たる立場にありながら、国会運営のルールを無視して質問者を批判するというあり得ない事件に、小西氏、「撤回は受け入れますが、法制局長官が国会で政治的な発言をしたのは初めて聞いた」と。こんな出来の悪い総理大臣も前代未聞なら、予算委員に対して、こんなフザケた態度をとる官僚も前代未聞。アベがいかに日本の政治というものを破壊し、無法地帯にしてきたか、寒気がする思いです。政府にいるのは、もはや言葉も通じない、良識も良心もない、己の生存本能と欲だけで動くムカデなみの動物です。

さて、籠池氏、こう言っては失礼ですけど、国会の証人喚問でも、法廷でも、芝居がかった熱演、ユニークです。昔なら、歌舞伎のネタにでもなっていたかも知れません。この公判で第二幕の開幕です。アベ夫人の浅慮が招いた不正と、アベの保身のために、弾圧を受け、全てを失ったこの激動の数年は籠池氏にとっては文字通り天国から地獄であったでしょうが、籠池氏には、なぜか余裕とユーモアを感じます。正直であることの強さでしょう。ウソをついているのはアベであり財務省で、かれらこそが詐欺罪で裁かれなければなりません。まさに無理が通って道理が引っ込むがおこっています。しかし、天網恢々、因果応報は世の法則であることは、確信しております。

ーー 学校法人「森友学園」を巡る補助金詐欺事件で、詐欺などの罪に問われている籠池泰典被告と妻の諄子被告の初公判が3月6日、大阪地裁で行われた。泰典被告は起訴内容の大半について無罪を主張。

「国策捜査そして国策逮捕、国策勾留は絶対、許せません」と泰典被告、、、
2017年2月、国有地値引き問題が飛び出すと、「安倍首相は自らの保身にカジを切りました」そして、2017年7月に補助金詐欺などで、逮捕されたことについて安倍首相や昭恵夫人に「忖度」した国策捜査と厳しく批判した。
「安倍官邸からの意向と官邸への忖度により財務省が動いた」「国民の目をそらすための別件逮捕したのです」と語ると、泰典被告は証言台から検察側をにらみつけた。
「昭恵夫人と親しかった家内(諄子被告)をも様々な露見を口封じのため罪をつくりあげ、共犯として逮捕し、こともあろうか300日も勾留した」
、、、今度は、大阪地検特捜部の取り調べに利益誘導、違法捜査があったと訴えた。、、、
 そして、裁判所にはこんな要望を語った。「忖度に左右されない、公正な裁判を受けることができると信じている」ーー

裁判所の人事もアベ政権に握られていますからね。いまの日本、保身ばかりで、己が身のためには正義も公正さも高潔さも吹き飛んでしまうようです。日陰者の身になった官僚エリートの佐川くんを他山の石として、裁判官も本来すべき仕事をしてもらいたいものです。

これは、一年半前、籠池氏が逮捕された時にその不当性を解説した記事。

「やはり国策捜査だった森友疑惑。特捜部はやる気なしで財務省は逃げ切り」郷原信郎・元特捜検事

捜査開始の時点から「国策捜査」との批判が噴出した今回の事件。いったい何が問題なのか。元東京地検特捜部検事の郷原信郎氏が解き明かす。
今回ほど、政治的色彩が濃い捜査はありません。幼稚園や保育園の補助金不正は珍しいものではなく、不正がわかった場合は行政が調査や指導をするのが一般的です。悪質であっても捜査をするのは警察。大阪地検特捜部が出てくる事件ではありません。
籠池氏は、不正だと指摘された国交省からの補助金は返還していました。、、、籠池夫妻は、補助金適正化法が適用される事案なのに、詐欺罪で起訴されました。従来の検察ではあり得ない処理です。「詐欺」の罪名を付けることで、特捜部は籠池夫妻に悪いイメージを付けたかったのでしょう。
 特捜部の捜査では、特定の人物の捜査をしない「国策不捜査」もあります。本気で捜査するなら、特捜部は近畿財務局を強制捜査をしているはず。証拠隠蔽が国会で大問題になっているのに、ガサ入れをしていないのは、最初から起訴の方向で捜査する気がないからでしょう。「籠池夫妻=悪党」を世間に広め、「籠池夫妻が昭恵夫人の名前まで使って脅してきたので、不当な値引きに応じざるを得なかった」というストーリーに持ち込みたいのでしょう。
、、、このまま籠池夫妻に「悪党」のイメージを広めるだけで捜査が終結してしまえば、検察は一体何のためにこの事件でしゃしゃり出たのか、という疑問を持たざるを得ない。そうなれば、特捜部が国民から批判を受けるのは避けられません。
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