百醜千拙草

何とかやっています

二つのアダージョ

2020-02-18 | Weblog
なかなかプログレスが遅くてヤキモキしていますけど、一方で、半年前からぼんやり考えていたアイデアがだんだんと具体的になってきたので多少気分はよくなってきました。アイデアがものになるかどうかは、これからの実験結果にかかっているのでまだまだ先は長いですが、焦らずに考え続けることにします。これまでの研究とはちょっと異なる世界なので、昔の生化学の教科書的な知識を学びなおすことから始めています。

私がこれまで生物を考える時は、遺伝子、細胞、組織というレベルだったのですけど、今回はそのレベルの下の生体低分子の化学反応のレベルまで対象を広げる必要が出てきて、慌てて勉強することになったという次第です。化学や生化学の基礎知識は高校や大学の時からほとんど進歩していないどころか、むしろ劇的に後退しており、自分の無知に愕然としております。しかし、毎日、ちょっとずつ勉強している間に多少、楽しくなってきました。

勉強のお供のBGMに引っ張り出したのが、バッハが編曲または作曲したアダージョ、二編。クラッシックの中でも最も美しい曲トップテンに入るのではないでしょうか。

一つ目は、ご存知、アレッサンドロ・マルチェッロ作曲のオーボエ協奏曲第二楽章のアダージョ。バッハは鍵盤曲に編曲。
グールドの演奏で (第二楽章 アダージョ 2:22-)

さらに、チェロ曲に編曲。こういう情緒的な曲は弦楽器がいいですね。
Mandozzi/J.S. Bach - Adagio aus BWV 974

二つ目もチェロ、夭折の天才チェリスト、ジャクリーヌ デュプレの演奏で、
JS Bach / Jacqueline du Pré, 1962: Adagio, from the Toccata in C, BWV 564 

この曲はブッソーニがピアノに編曲しています。ホロヴィッツで。
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