百醜千拙草

何とかやっています

トイレの話

2021-01-12 | Weblog
平穏な日々です。週末は、ちょっとだけ論文を読んで実験をし、いつもの5分間フランス語、15分のピアノの練習、掃除洗濯、買い物と料理とルーチンをこなし、あとはダラダラとネット。最近、物事へのモチベーションが下がってきているので、フランス語の練習とかピアノの練習とか、やっていてもそれほど楽しいと思わないですけど、ルーチンをこなしたという小さな達成感のためにやってます。

ピアノはこの間久しぶりに聴いたバッハのフランス組曲が心に沁みたので、ちょっとやってみるかと二番の一曲目のアルマンドを練習しはじめました。技術的にはたぶん初級だろうと思うのですけど、ピアノのない時代に書かれたものでペダルを使わずに長い音を弾く必要があるせいか、非常に不自然な指使いをしないといけない部分があり、忠実に弾くのは結構(私には)難しいです。

アルマンドがドイツを指すというのもフランス語を学び初めて知りました。一生をドイツ国内で過ごしたバッハですが、フランス組曲の他にイギリス組曲やイタリアン コンチェルトも書いています。フランス組曲のアルマンド、アングレーズ、サラバンドはそれぞれ、フランス風のドイツ、イギリス、スペイン風舞曲ということでしょうか。

フランス語は、英語以外では一番易しいという理由で始めたので、モチベーションが低く、五分だけの毎日の習慣だから続いているようなものですが、ときおりは面白いことを知ることもあります。例えば、トイレは英語だとbath roomとかrest roomですけど、フランス語ではbath room (salle de bain)は文字通り浴室であり、トイレは les toilettesで、日本と近いです。興味深いのは、これは常に、複数形で使われるということで、単数のla toiletteだと清拭という意味になるようです。なぜトイレが複数形なのかという理由はよくわかりませんけど、フランスのトイレは非常に汚いので(これは事実)、まともなトイレを見つけるのに複数のトイレをチェックする必要があるから複数なのだという冗談があります。ただし、フランス語も一部で話されているベルギーではトイレは単数形なのだそうです。ベルギーのトイレはフランスのトイレより綺麗なのかもしれません。あるいはベルギー人は汚いトイレで用を足すのを何とも思わないということかもしれません。

どうでもいい話でした。平穏な日常です。

フランス組曲二番、アルマンド

La Toilette (Henri de Toulouse作)


Les Toilettes (anonymous)


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