百醜千拙草

何とかやっています

ウンチの話

2021-01-19 | Weblog
結局、週末の貴重な半日を潰してアップルストアまで故障したMacBook Airを持って行きましたが、ストアの技術者も原因解明できず、修理センターへ送ることになり、約一週間の入院ということでした。この故障のおかげで、月曜締め切りの書類をゼロからやり直さざるを得なくなったのですが、そのおかげで、その書類は施設の担当を通して提出しないといけないことがわかり、金曜日に何とか仕上げて担当へと送ることができました。故障しなかったらうっかり直接提出してまずいことになっていたかも知れません。故障してよかったと思うようにします。

さて、ちょっと前、トイレの話題をとりあげました。ちなみに、Toilet、Toilette(s)は英語でもフランス語でもトイレットと発音されるようです。最初のトに強勢があるので、フランス人はトワレットと発音しているのかも知れませんけど、普通にトイレットと聞こえます。最後のトはeがついているので英語よりも強く発音されるようです。なので、Eau de Toilletteはフランス語では、オードトイレット(最初のトに強勢)と発音されます。ところが、このフランス語は英語では、レに強勢をつけて発音されるので、最後の音が弱くなって、オードトワレーと聞こえます。それが更に日本語化して再びトに強勢が戻り、オードトワレとなったのではないかと推測しています。(知っている人がいたら教えてください)

トイレの話はこれぐらいにして、今日はウンチの話。
ウンチの話と言っても、アベとかスガとかトランプの話ではありません。何の役にも立たないクソの話ではなく、ウンチは有用だという話。

家畜やヒトのウンチは昔から、肥料にしたり、干して燃料にしたりといろいろ人間の生活にも役立ってきました。近年では、ウンチ移植で腸内細菌を改善して、メタボリックシンドロームの治療に使われたりもしています。数年前の日本の生化学グループの牛のウンチからバニラ様芳香物質、バニリンを単離した発見が、イグ ノーベル賞受賞に至ったのも記憶に新しいです。ウンチにはすばらしい化合物がいろいろと含まれているようです。

今回は、アメリカ科学アカデミーの雑誌PNASに発表された中国のグループの発見です。中国らしくパンダの習性の研究です。馬を使った交通の発達によって、パンダは馬のウンチと接触する機会が増えたそうですが、ある条件下において、パンダは馬のウンチの上をごろごろするのを好むのだそうです。その条件というのが、秋から冬にかけての寒冷時で、馬のウンチが10日以内のフレッシュ ウンチの場合。この妙な習性の観察事実から、何か揮発性の物質が馬のウンチに含まれていて、それをパンダが好むのではないかという仮説を立てた研究者が解析したところ、beta caryophylleneneとcaryophyllene oxideという物質に行き着いたそうです。マウスを使った実験だと、どうもこれらの物質は寒冷を感じる受容体をブロックするようで、寒さに対する耐性が上昇するらしいです。ということで、パンダは馬のフレッシュ ウンチで寒い季節を凌ぐようです。暇な方は論文チェックしてみてください。パンダが馬のウンチの上をゴロゴロする様子やウンチで顔を洗っているようなビデオがみれます。(https://www.pnas.org/content/117/51/32493 )
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