下のようなツイートを見つけました。
オーストリアの議員は、ゼレンスキーのボイコットを発表しました
— MK✝️ほんものだよ (@Mari21Sofi) March 30, 2023
ゼレのスピーチが始まると、議員たちは国会議事堂を一斉に去り始めました。 彼らの場所には、「中立の場所」と「平和の場所」と書かれたポスターが飾られていました。 pic.twitter.com/6Lya6w6zPN
これはどうもオーストリアの右翼政党が、ゼレンスキーのスピーチがオーストリアの中立の原則に反するためにとった行動のようです。つまり、ウクライナの国民とロシアの兵士の生活と命を犠牲にして、アメリカ軍産ビジネスとNATOの勢力拡大を図るための行為に加担するゼレンスキーに対し、オーストリアの政治家は抗議の意を表明したということです。先に侵攻したのはプーチンのロシアではありますが、そこに追い込んだのは冷戦終結時の約束を破って、どんどんNATO加盟国を増やし東側へ勢力を増やしていった西側、つまりアメリカです。ちょうど太平洋戦争で、日本の真珠湾への先制攻撃を誘ったやり口と似ています。アメリカはこの戦争によって大恐慌を脱し経済復興を成し遂げました。そうして10年に一度の割合で世界を戦争を仕掛けて軍需産業を中心に経済を回してきたアメリカという国は、EU経済圏入りを望むウクライナに目をつけたのでしょう。知ってか知らずか、なんらかの取引があったのかなかったのか、ゼレンスキーは露骨にそのアメリカの思惑に乗りました。単にナイーブな善意の大統領だったのか、確信犯なのかはわかりませんが、結果的に大勢のウクライナの人民の命と生活を奪った責任者の一人です。
日本で、この戦争の本質を見抜いて同様の行動をとった政党は「れいわ」だけでした。あの秀才揃いの共産党でさえ、他の政党と一緒になって、ロシアを非難すると同時に対ロシアのウクライナ戦争を支援すると足並みを揃えたぐらいです。これがイデオロギー政党である共産党の限界であり、アメリカの言うことには無批判で追従する自民党の限界であります。しかしながら、この見識の差というのは悲しいばかりです。ま、オーストリアにとっては戦場はほぼ真横にありますから戦争への心配はより強いでしょう。日本の多くの政治家は対岸の火事とでも思っているのか、ウクライナ戦争の意味を考え、どういう立ち位置をとるかを深く考えて行動を決めたのは「れいわ」だけであった、という日本の政治のお粗末さ。
オーストリアの中立原則を守って、ゼレンスキーとアメリカに抗議したオーストリアの政治家と、戦争放棄を世界に類なき平和憲法で謳っている国の首相でありながら、必勝しゃもじにG7まんじゅう、のキシダ。そんな平和な脳みその持ち主を総理に戴くわがニッポン。情けなさも極まりますな。