tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ミシュランガイド 奈良のお店を勝手に予想!

2011年06月08日 | グルメガイド
ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良 2012
ミシュラン編
日本ミシュランタイヤ

今年の10月中旬発売予定の『ミシュランガイド』関西版に、奈良のお店が加わるというニュースが奈良を駆けめぐった。その後、朝日新聞は2度にわたり関連記事を掲載した。初回は大阪本社版(5/21付)の記事「美味!奈良ならでは ミシュラン本にも今秋登場」である。フードジャーナリスト・向笠(むかさ)千恵子さんと、カリスマ添乗員・平田進也さんがコメントを寄せている。

向笠さんは「奈良はスローフード発祥の地。京料理の陰に隠れていましたが、改めて注目したい」、奈良の食文化は「日本の食卓の生みの親」と評された。彼女が名前を挙げたのは「奈良パークホテル」(宮廷料理「天平の宴」)、「Le BENKEI(ル・ベンケイ)」、「清澄の里 粟」、そして食材としての吉野葛。平田さんは「奈良の食の魅力はどちらかと言えば家庭料理」とし、柿の葉寿司と茶粥を例に挙げられた。

5/26には、同紙奈良版に「奈良のうまいもん、ミシュラン評価に興味津々」という記事が載った。《世界的なグルメ本「ミシュランガイド」の関西版に10月、奈良の情報が加わる。覆面調査と星の数による格付けで知られるグルメ界の“最高権威”は、「うまいものなし」と揶揄(やゆ)されてきた奈良の「食」をどう評するのか》。

《4月初旬。奈良市高畑町の日本料理店「おばな」に、スーツ姿の初老の女性客が現れた。3900円の懐石コースを食べながら、料理をカメラで撮影。「食材の産地は?」など、時折話しかけてくる質問のレベルは高かったという。「明らかに一般のお客ではなかった。採点されていたのかな」。オーナーの進藤実さん(60)は興味津々だ。ミシュランガイドに載せる評価は、一般客に紛れて店を訪れる「覆面調査員」が担当するが、その素性や詳しい手法は非公表だ。同ガイド広報事務局によると、他のガイド本や業界の評判なども参考に県内の200店をリストアップし、フランス人の編集長と日本人調査員7人が昨秋から調査を続けているという》。


おばな(ホテルサンルート奈良の地下)。09.9.28撮影

《「ついに奈良にも“黒船”が来たか」同市春日野町のイタリア料理店「リストランテ イ・ルンガ」オーナーの堀江純一郎さん(40)はミシュラン進出を歓迎する。イタリアで9年修業し、現地のミシュランガイドで一つ星を獲得したこともある堀江さん。東京の有名店でも働いたが、「大都市以外で勝負したい」と2009年、あえて縁もゆかりもない奈良にやってきた。イタリアでは大都市だけでなく、奈良のような地方や郊外でもミシュランに載る店は多いという。「奈良は大仏商法と言われるように、刺激がなかったのも確か。ミシュランが刺激になれば」》。

《「昼に食べた茶がゆはおいしかった」。4月13日、奈良の情報を追加することを県庁で発表したミシュラン日本法人のベルナール・デルマス社長は「歴史と伝統に磨かれた食文化が息づいている」とたたえてみせた。「外国人に茶がゆは不人気のはずだが……」。宿泊客を郷土料理でもてなす同市高畑町の民宿「旅籠 長谷川」の長谷川嘉信さん(69)は意外そうだ。月に4~5組は外国人が訪れる。多くはミシュランの母国・フランスの観光客だが、ほとんどが朝食の茶がゆに手をつけない》《NPO法人「奈良の食文化研究会」(奈良市)事務局次長の増井義久さん(50)は「これまで読む限り、編集はあくまで『外国人の目』。庶民食の文化にまで踏み込むような、深みのある評価は見あたらない」と指摘。「奈良は結局、フレンチやイタリアンに偏るのでは」と予想する》。


リストランテ イ・ルンガの仔羊ロースト。とても柔らかくてジューシー(1/7撮影)

引用が長くなった。ミシュラン本に奈良の飲食店が掲載されるというニュースが出て以来、私の周囲でも「どこが載るんやろ?」と話題になっている。過去の例をみると『東京・横浜・鎌倉』版では、横浜で2つ星2店、1つ星14店(計16店)。鎌倉は1つ星10店。『大阪・京都・神戸』版で、神戸で選ばれたのが、三つ星 2店、二つ星 10店、一つ星 38店(計50店)。奈良は奈良市だけでなく全県が対象なので、おそらく10~20店程度は選ばれるだろう。なにしろ、リストアップだけで200か店もあったのだから(鎌倉は、リストアップが80店だったそうだ)。

奈良県で最強のグルメサイト「奈良グルメ図鑑」を運営されるnaranaraさんが、 ご自身のブログに予想を書いておられる。それによると、

三つ星(1) イ・ルンガ
奈良は街の規模が小さいから三つ星に該当無しという可能性もあるが、ミシュランの張り切り具合から1つはあると思う。となれば、イタリアで一つ星を獲得した実績からここか。イタリアで得たものを奈良の地で昇華。

二つ星(4) アコルドゥ 花垣 ラ・テラス 栃
大阪のフジヤ1935が二つ星なのでアコルドゥの評価はこの位置か。ラ・テラスはル・クレールと迷ったが、自分の好みで。栃は中華から1つ選ぶとしたら。

一つ星(13) ル・クレール AMRIT 和やまむら 尾川 菊水楼 こんどう ゆう座 粟 川波 ステーキ伊達 やす田 玄 MASUDA    

私は行ったことはないが、世間の評価の高い店 つる由 温石 夢想庵 登大路ホテル。こんな店が入ったりして 春鹿 荷茶屋 今西家書院 菜一輪 ラッキーガーデン

そこに、食品関連のお仕事をされているコンさんから、こんなコメントが入った。

イ・ルンガ、アコルドゥ、奈良の顔を立てるという点で菊水楼、そして玄、学園前の浪漫、馬の目などです。一押しは佐保川沿いにある、夢窓庵が味、しつらえ、庭などから、1つは獲得するように思います。桜の時期に行きましたがすばらしかったですよ。いろんな意味でうれしいミシュランですが、自分がひいきにしているお店の予約が難しくなるかも知れませんね。



つる由(10.1.8撮影)

では、私も予想してみよう。星の数までは分からないので、ジャンル別に並べてみる(※印は、私は行ったことはないが世評の高い店)。

日本料理:月日亭(奈良奥山)、菊水楼、花菊(奈良ホテル)、玄(※)、おばな(ホテルサンルート奈良)、つる由旬彩ひよりうなぎ川はら、志津香、花垣、西吉野さえき(※)

西洋料理:イ・ルンガラ・テラス、三笠(奈良ホテル)、登大路ホテル、ル・クレール、Bon appetitめしあがれ、アコルドゥ、Le BENKEI、ヴェルデ辻甚


個人的に贔屓にしているお店は、ほかにもたくさんあるが、ミシュランの編集方針を踏まえると、この辺りに落ち着いた。三つ星候補は、つる由とイ・ルンガあたりか。フランス人は天ぷらが好物なので、最近天ぷらを始めたつる由には、有利に働くかもしれない。奈良ホテルは朝食に茶粥を出すので、期待を込めて2店、リストに入れた。

やってみると、なかなか面白いものである。当たるも八卦、当たらぬも八卦…。皆さん、ご自分の予想をぜひコメント欄にお寄せください!
コメント (7)
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