tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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奈良ビブレ、2013年1月20日閉店!(Topic)

2012年07月18日 | お知らせ
これはショックである。今朝(7/18)の奈良新聞1面と3面に、奈良ビブレが来年1月に閉店するという記事が載っていたのだ。《衣料・雑貨を扱う大型商業施設「奈良ビブレ」(地上4階・地下1階)が来年1月20日付で閉店することが17日、分かった。若者のファッション文化醸成を支えた大型店が22年の歴史にピリオドを打つ。運営主体のイオンリテール(千葉市)は跡地の活用について「今のところ何も決まっておらず、関係者と協議を重ねながら検討したい」としている。(中略) イオンリテールによると、関係者には17日付で正式に告知しているという》。

《地元の小西通商店街振興組合の井岡正浩理事長は「少なからず影響はあるが重要なのは次の展開。まちづくり会社を通じて建物の活用策を検討したい」と話す。中心市街地活性化事業に取り組む株式会社「まちづくり奈良」の松森重博社長は「地域と密接な関係を築いてきた施設だけに残念。地域に利便性の高い商業施設に生まれ変われるよう 関係者と協議したい」と呼びかける。一方、利用者は生活の利便性低下への不安を口にする。(中略) ニチイ時代から利用する同市大柳生町の団体職員上岡晃子さん(53)は「若い世代に人気があっただけに驚いた。今後は高齢者の需要にも対応した施設が必要になるのでは」とみる》。


写真はすべて7/18夕刻に撮り、7/21に追加掲載

これは同紙経済担当・M記者のスクープ記事である。奈良新聞社に迷惑がかかってはいけないので、引用は以上にとどめる。詳しくは、ぜひ同紙をお買い求めいただきたい。なお井岡理事長が「まちづくり会社を通じて建物の活用策を検討したい」というまちづくり会社は、上記の株式会社まちづくり奈良のことだろう。同社は昨年(2011年)12月に設立されたばかりの新会社であるが、発足当初から大きな課題を突きつけられた格好だ。これをどのように乗り切ってくれるか、期待は大きい。

地元の人ならよくご存じの通り、ここはもとニチイ奈良店(1968年開店)だった。庶民的な衣料品中心の総合スーパーで、よく流行っており、それまで裏通りのイメージだった小西通りが華やかに変身した。その後時代の変化に合わせるため、1990年6月にファッションビルであるビブレ奈良店に転換した。奈良市の中心市街地で最大の商業施設だが、若い女性向けの店というイメージで、お店の前の広場では今もよく女子高生たちがたむろしている。近年は地下に啓林堂書店が開店し、私もよく通うようになったが、若い女性向けのイメージが強すぎて(1階入口に水着女性のマネキンがあったりする)、中年男にはやや入りにくいという印象はあった。



イオングループの中期経営計画を見ると、ねらいは「アジアマーケット、大都市マーケット、シニアマーケットでの新しい成長機会の獲得」ということのようだ。近鉄奈良駅から徒歩3分以内で買い物ができるというメリットは大きい。地域の利用者ニーズにマッチした商業施設に再変身することを望んでいる。それにしても啓林堂書店は、あのままにしておいてほしいなぁ。

[7/21追記]
7/18のNHKニュース(奈良)でも詳しく報じられ、ネットにも掲載された。以下、「奈良ビブレ、来年閉店へ」(NHKニュース)によると、

奈良市の商業施設「奈良ビブレ」が、来年1月に閉店することになりました。奈良市の近鉄奈良駅の近くにある「奈良ビブレ」は、地上4階、地下1階の売り場にファッションや雑貨を扱う店のほか、書店やスポーツクラブなど30の店舗が入っています。経営する「イオンリテール」は、奈良ビブレを来年1月20日に閉店することを決め、それぞれの店舗に伝えたということです。

奈良ビブレは、昭和43年に開業したスーパー「ニチイ奈良店」が閉店した後、建物を改装して平成2年に開業しました。当初は50の店舗が入るファッションビルとして営業を始め、若者の文化を発信する拠点として親しまれてきました。

しかし最近は、大阪などの周辺の都市や、郊外型の大規模な商業施設に客が流れるなどで業績が落ち込み、ここ数年は売り上げが1990年代前半のピーク時の半分以下にとどまっているということです。閉店後のビルがどのように活用されるかは未定で、また、およそ80人の従業員については希望を聞いた上で、「イオンリテール」が経営する他の店舗への配属を検討するということです。



私のFacebookページ(ニュースフィード)にも、たくさんの興味深いコメントが寄せられた。ピックアップして紹介する。

Kさん(女性)何か画期的な、この街全体の再開発がいるんだろうな~
Oさん(女性)大ショックです。毎日寄ってるのに… 三条通りの映画館跡地のように、まさかマンションになってしまわないかと、懸念します。
S・Kさん(男性)ビブレがなくなると小西通りも核がなくなりますね。何とかしないといけないです。
Kさん(男性)大胆なテナントミックスで、魅力ある集客施設に生まれ変わりますように!

S・Sさん(男性)好きだった「そごう」に続き、「ビブレ」もですか。時代に合った奈良ならではの施設の活性化を望みたく、期待してます。
Mさん(男性)‎15年ほど前、とある小売チェーンに勤めていた頃から他社チェーンも奈良ビブレ店は不採算店というところが多かったですね。デベロッパーは儲かってもテナントは儲からないというのがビブレに対する評価でした。
Hさん(男性)店としては売り上げが…。地元としては便利だったのに…。このつり合いが難しいですね。奈良活性化のため、自分ができそうなことはしっかり企画し、消えていかないよう心がけたいです。
Mさん(女性)元お寺跡だよね。
Yさん(男性)「元の木阿弥」の語源発祥の圓證寺(筒井家ゆかりの寺)がありましたが、震動が激しく生駒市(上町)に移動してしまいました。時代の流れを感じるできごと。

Tさん(男性)奈良というのは基本的にビジネスのし難い街なんです。奈良市民はショッピングをするなら、大阪等の都心に出るか、あるいは少し離れた大型店(イオンモールなど)に行きます。近鉄奈良界隈では奈良特有の物以外のショッピングは殆どしないのが現状です。さて問題はこの後です…。私なら赤字覚悟で奈良の名産、特産を一斉に集めてSouvenir(お土産)モールにでもするでしょう。クールな言い方ですが、場所的に考えるとそれ以外は遠慮します…

Kさん(男性)ビジネスの難しくない所なんて、ありません。ウチのオヤジ…90歳近いのですが「しんどいのは、カネ儲けと死に病」って言ってますので、昔からあった言葉でしょうし、昔からカネ儲けって「しんどい」のです。ただし今は皆さんチェーン店舗でモノを買うっていうのが主流になって、地元店舗では、なかなかモノを買いません。ホテルはチェーンホテル以外はほとんど見かけなくなりましたし、旅館も個人資本などはホンのわずか。旅館の看板ですら投資資本に買い取られています。名産モールも、特定のシーズンしか売れませんし、また、名産って今はもう売れないんです。手みやげって、今は名産店で買うのではなく、これこそスイーツの店や和菓子の店で購入するようになりました。名産店で買うのは、団体旅行と修学旅行のみ。銀行系の会社のビル位しか、今は無理かもしれません。

Yさん(女性)町おこしのビッグチャンス到来ではないでしょうか。ビブレに集客能力がなくなっていたのは凄く感じてた。奈良町みたく魅力ある店舗を呼び込むチャーンス。以前奈良市の遊休地をどう活用するかが問題になっていましたが、奈良を活性化させる為に天が与えた敷地面積です上層階はマンションにしてもシティマンションとしての人気は見込めます。でも、外資のホテルがいいのではないでしょうか。京都に取られっぱなしの観光客をfixさせるためにも近鉄奈良に至近のホテルは必要不可欠。


コメント (14)
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