日々のニュースネタに追われて、「グルメガイド」を書くのは5ヵ月ぶりである。今回は、とっておきのステーキハウスを紹介する。その名は「ステーキ雪峯」(奈良市神功3-1-6)である。
雑誌「naranto」2007年春号の「噂の新店」では、このように紹介されていた。
写真はすべて1/25(水)の撮影
近頃、注目の店が続々と誕生中のならやま大通り。奈良大学の正門のちょうど真ん前あたりに、白がひと際目を引く瀟洒な造りの店を発見。訪ねてみれば、昨年12月にできたばかりというステーキの店だった。すっきりとした清潔な空間。カウンターをぐるり囲む椅子は全部で9つ。銀色に磨き上げられた鉄板のステージに立つのは、ご主人の清水憲一さん。サラリーマンから転じて20年。大阪の北新地のステーキ店などを経験した後、昨年(06年)までの10年間、新大阪でステーキ「雪峰」を営んできた。夫婦2人が快適に暮らせて、お店もできる場所として新たに選んだのがここだった。
「本当は神戸で探していたんですが、たまたま紹介で見に来て、一度で気に入ったんです」。長年つき合いのある肉屋から仕入れる肉は、山形、岩手、松阪、鹿児島など産地を選ばず全国から。特選の中の特選、専門用語で“とび”と呼ぶ最高級のもののみを使う。16ミリ以上ある厚い鉄板が、十分に温もったところで、いよいよ舞台の幕が開く。
まずは前菜。2皿のうちひとつは季節の魚介を取り入れる。今日は「鯛のソテー 雪峰風」。ちなみに屋号の「雪峰」の意味は?と聞いてみれば、厨房で悟りを開いた僧侶の名だという。そんな会話を交わす間にも、鉄板の上では鯛が焼かれ、野菜のソースが出来上がっていく。香りや音をライブで楽しみつつ、待つことができるのも鉄板ステーキの醍醐味だ。
サラダや前菜の合間には、ガーリックトーストをつまみながら、ワインが快調に空いていく。気分も体温も上昇してきたところで、メインの肉が登場。山形牛のヒレの中でも、脂のバランスが最高と言われるシャトー・ブリアン。ミディアムレアに焼き上がったところで、まずは塩だけで。甘く香り高い肉の味わいに「ほおっ」。意味不明の感嘆詞のみ。あまりの感動は、時にことばを奪うものと再確認した夜だった。
大阪にお住まいの常連・アルティマさんは、ご自身のブログ「アルティマ腹いっぱい!」で、大きく紹介されている。
かなり久々に奈良までステーキを食べに行ってきました 以前は新大阪にお店があり、ちょくちょくお邪魔してたのですが… 片道1時間半は少し遠いですね しかし私はディナーをステーヘキハウスで食べるときには、ココしか使いません 雪峰のマスターの焼いたものしか食べないと決めています ランチや違う形式で出てくるステーキは戴きますが、鉄板焼きステーキディナーは どちらかが死ぬまで変わらないと思います
鉄板焼きでのステーキは肉の最も美味しい食べ方だとは思いませんが 華がありとても楽しい食べ方だと思います 肉好きが高じて脱サラしてステーキ業界に進まれたマスターは、未だに大の肉好きです 肉好きのマスターが大好きな肉の話をしながら焼くステーキが不味いはずありません 私は基本的に食事中は無口なほうですが、雪峰では心弾み饒舌になってしまいます まるで観客参加型の舞台を見ているようです 私にとって雪峰のマスターは最高のエンターテナーです 年々肉から魚、魚から野菜に好みが変化しましたが、たまにはガッツリいくことも必要ですね
ご主人の清水憲一さんは私の1つ年上で、包丁さばき抜群、おしゃべりもとても楽しい方である。奥さんの千津子さんは「古社寺を歩こう会」の常連さんで、奈良検定の最上級資格である「奈良まほろばソムリエ」に挑戦中である。
このお店はワイン持ち込み可(1本1,000円)なので、お気に入りのワインで美味しい料理を楽しむこともできる。シンプルで清潔感あふれる店内で、最高のステーキとお酒をいただく時間は、まさに至福の時。大切な時に大切な人と、ぜひお訪ねいただきたい。
※ぐるなびの同店サイトは、こちら。地図は、こちら。以下、ぱ~ぷる創刊10周年記念特別編集「奈良美食倶楽部」(2010.1.13発売)より
雑誌「naranto」2007年春号の「噂の新店」では、このように紹介されていた。
写真はすべて1/25(水)の撮影
近頃、注目の店が続々と誕生中のならやま大通り。奈良大学の正門のちょうど真ん前あたりに、白がひと際目を引く瀟洒な造りの店を発見。訪ねてみれば、昨年12月にできたばかりというステーキの店だった。すっきりとした清潔な空間。カウンターをぐるり囲む椅子は全部で9つ。銀色に磨き上げられた鉄板のステージに立つのは、ご主人の清水憲一さん。サラリーマンから転じて20年。大阪の北新地のステーキ店などを経験した後、昨年(06年)までの10年間、新大阪でステーキ「雪峰」を営んできた。夫婦2人が快適に暮らせて、お店もできる場所として新たに選んだのがここだった。
「本当は神戸で探していたんですが、たまたま紹介で見に来て、一度で気に入ったんです」。長年つき合いのある肉屋から仕入れる肉は、山形、岩手、松阪、鹿児島など産地を選ばず全国から。特選の中の特選、専門用語で“とび”と呼ぶ最高級のもののみを使う。16ミリ以上ある厚い鉄板が、十分に温もったところで、いよいよ舞台の幕が開く。
まずは前菜。2皿のうちひとつは季節の魚介を取り入れる。今日は「鯛のソテー 雪峰風」。ちなみに屋号の「雪峰」の意味は?と聞いてみれば、厨房で悟りを開いた僧侶の名だという。そんな会話を交わす間にも、鉄板の上では鯛が焼かれ、野菜のソースが出来上がっていく。香りや音をライブで楽しみつつ、待つことができるのも鉄板ステーキの醍醐味だ。
サラダや前菜の合間には、ガーリックトーストをつまみながら、ワインが快調に空いていく。気分も体温も上昇してきたところで、メインの肉が登場。山形牛のヒレの中でも、脂のバランスが最高と言われるシャトー・ブリアン。ミディアムレアに焼き上がったところで、まずは塩だけで。甘く香り高い肉の味わいに「ほおっ」。意味不明の感嘆詞のみ。あまりの感動は、時にことばを奪うものと再確認した夜だった。
大阪にお住まいの常連・アルティマさんは、ご自身のブログ「アルティマ腹いっぱい!」で、大きく紹介されている。
かなり久々に奈良までステーキを食べに行ってきました 以前は新大阪にお店があり、ちょくちょくお邪魔してたのですが… 片道1時間半は少し遠いですね しかし私はディナーをステーヘキハウスで食べるときには、ココしか使いません 雪峰のマスターの焼いたものしか食べないと決めています ランチや違う形式で出てくるステーキは戴きますが、鉄板焼きステーキディナーは どちらかが死ぬまで変わらないと思います
鉄板焼きでのステーキは肉の最も美味しい食べ方だとは思いませんが 華がありとても楽しい食べ方だと思います 肉好きが高じて脱サラしてステーキ業界に進まれたマスターは、未だに大の肉好きです 肉好きのマスターが大好きな肉の話をしながら焼くステーキが不味いはずありません 私は基本的に食事中は無口なほうですが、雪峰では心弾み饒舌になってしまいます まるで観客参加型の舞台を見ているようです 私にとって雪峰のマスターは最高のエンターテナーです 年々肉から魚、魚から野菜に好みが変化しましたが、たまにはガッツリいくことも必要ですね
ご主人の清水憲一さんは私の1つ年上で、包丁さばき抜群、おしゃべりもとても楽しい方である。奥さんの千津子さんは「古社寺を歩こう会」の常連さんで、奈良検定の最上級資格である「奈良まほろばソムリエ」に挑戦中である。
このお店はワイン持ち込み可(1本1,000円)なので、お気に入りのワインで美味しい料理を楽しむこともできる。シンプルで清潔感あふれる店内で、最高のステーキとお酒をいただく時間は、まさに至福の時。大切な時に大切な人と、ぜひお訪ねいただきたい。
※ぐるなびの同店サイトは、こちら。地図は、こちら。以下、ぱ~ぷる創刊10周年記念特別編集「奈良美食倶楽部」(2010.1.13発売)より