tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

おんぱら祭り&花火大会

2012年07月24日 | 奈良にこだわる
綱越神社おんぱら祭 奉納花火大会


三輪の明神さんとして知られる大神神社(おおみわじんじゃ)の摂社、綱越神社(つなこしじんじゃ)では、毎年、7月30日と31日におんぱら祭りが営まれる。『きょうの奈良』(紫紅社刊)「おんぱら祭」によると《大神神社の1の鳥居から西へ百メートルほどのところに建つ綱越神社(つなこし)神社は、さまざまな穢(けが)れを祓う祓戸大神(はらえどのおおかみ)を祭神とし、大神神社の卯の日の神事(現在の春の大神祭)の前には、神職は三輪川で禊(みそぎ)をして当社で祓の儀を受けなければ神事に携わることができなかった。そのため「御祓(おんはらい)社」=おんぱらさん」とよばれている》。

《「おんぱら祭」は半年間に身についた穢れを祓い暑い夏を乗りきるための夏越(なごし)の祓で、「綱越」の社名は「夏越」が転訛したという説がある。30日は宵宮祭で、31日は神馬(しんめ)が社を3周して邪気を祓ったのち、巫女の神楽舞の奉納があり、最後に茅の輪をくぐる。鳥居の前には紙の人形(ひとがた)がおかれ、名前と年齢を記して3度息を吹きかけ、両肩と具合の悪いところをなでて納めるとお祓いしてもらえる。31日の夜は、2千発の奉納花火大会が催される。このあたりは高い建物がないので、どこからでも壮大な花火が楽しめる》。

なるほど。夏越(なごし)から「綱越(つなこし)」、お祓いから「おんぱら」、つまり「夏越神社のお祓い祭り」なのだ。

 きょうの奈良―まほろばの国の三六五日
 小野久仁子
 紫紅社

綱越神社でお祀りされている「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」は、お祓いの神さまである。Wikipedia「祓戸大神」によると《神道において祓を司どる神である。祓戸(祓所、祓殿)とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味である。神職が祭祀に先立って唱える祝詞である「祓詞」では「伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に 禊祓給ひし時に生り坐せる 祓戸大神等」と言っており、祓戸大神とは、日本神話の神産みの段で黄泉から帰還した伊邪那岐が禊をしたときに化成した神々の総称ということになる。なお、この時に禍津日神、直毘神、少童三神、住吉三神、三貴子(天照大神・月夜見尊・素戔嗚尊)も誕生しているが、これらは祓戸大神には含めない》とある。

今年(2012年)の花火大会は「第56回おんぱら祭奉納花火大会」として開催される。「花火カレンダー2012」によると《奈良県内屈指の花火大会。約2000発の花火が打ち上げられる。周囲に視界をさえぎる建物などが少ないので、四方から花火を眺められる。開催日時 2012年7月31日(火)19:30~20:10 悪天の場合 小雨決行(荒天時は中止) 開催場所 芝運動公園周辺》。

今年は梅雨明け早々から悪天候で、あまり夏らしさを感じないが、暦はすでに夏バージョン、花火大会も始まるのだ。「視界をさえぎる建物などが少ないので、四方から花火を眺められる」とは、有り難いことである。皆さん、ぜひ夏越神社のお祓い祭りと花火大会にお出かけください!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする