一昨年(2011年)6月、近鉄富雄駅前に「そば処 鴟尾」(奈良市富雄北2-4-30)がオープンした。場所は駅から徒歩2分程度である。駅を北に出て、アコルドゥと反対の東側に進む(百楽荘の方向)。富雄公民館元町分館の角を北に折れて約100mのところである。普通の民家なので、ついうっかり通り過ぎそうになる。昨年末にお邪魔してきた。
門を入り、入口は玄関の右手に設けられている。和風モダンの瀟洒な内装で、隠れ家的な雰囲気が漂う。靴を脱いでスリッパに履きかえる。ランチタイムだったので、黒板に「本日の昼限定 そば定食」とあった。「★そば:冷 盛りそば 温 かけそば ★山菜ごはん ★おかず 小エビと野菜のかきあげ、温玉子豆腐、ほうれん草のお浸し、黒豆の炊いたん セットで¥880」。これは安い!即刻これを注文した。そばはもちろん「冷 盛りそば」だ。
「冷たいお蕎麦」のメニューには、十割蕎麦(江戸蕎麦)1,050円、十割蕎麦(田舎蕎麦)1,050円、二八田舎蕎麦780円、ぶっかけきのこそば820円 とある。これらはすべてプラス200円で大盛りにできる。「*お蕎麦の種類によっては、打ちたてをお召しあがりいただくため、30分ほどお時間をいただく場合があります。あらかじめご了承下さい」とあったが、たいして待つことなく「そば定食」が運ばれてきた。それがトップ写真である。
麺はやや細めで上品な十割蕎麦だ。説明書きに「まずはお塩で召しあがれ」とあったので、ツユには漬けず塩をかけていただいた。蕎麦の甘味がじーんとくる。「わさびなどの薬味も、つゆに溶かしてしまわないで、そばの方につけていただく…。実は、そうすることは、つゆを濁さず、最後に蕎麦湯をおいしくいただくための蕎麦好きの知恵だったようです」とあったので、そのとおりいただいた。確かにこうした方が薬味を満遍なくつけることができる。つゆに入れてしまうと、食べているうちに濃度が変わってしまうのである。
この説明書きは決して押しつけがましいものではなく、ちゃんと「もちろん、食べ方は、人それぞれ。どんな楽しみ方でもよいのですが、こんな話を知ると、、何となく先人たちの工夫がわかるように思いませんか?」と書いてあるのだ。最後にそば湯が出てくるが、ここに「そばの実」を少し入れて飲むのだそうだ。確かに香ばしく、美味しくなる。
さすがに奈良グルメ図鑑には、昨年(2012年)2月にアップされている。《よく手入れされた庭、民家を改装した店内、BGMはジャズ。駅からはそう遠くないが、隠れ家的ムードが漂う。写真は十割そば江戸風。細めだがコシがあり、みずみずしさが伝わってくる上品な味。塩でいただくとそばの甘みが感じられる。写真後ろはそば粉を衣に揚げた天ぷら。海老2尾、蓮根、さやえんどう、ピーマン、南瓜。そばの実の香ばしさを楽しむそば湯もおもしろい。酒もこだわりのラインナップで酒肴と共にいただくのもいい》。
今回はランチだったのでお酒はいただかなかったが、奈良の「梅乃宿」特別純米酒430円、和歌山の「黒牛」純米酒450円、山形の「くどき上手」純米大吟醸10年古酒600円、新潟の「越乃寒梅」別撰・特別本醸造450円などの名酒がずらり。冷酒3種類が小グラスでいただける「きき酒セット」480円もある。
「奈良には美味しいそば屋が多い」と常々申し上げているが、このお店も、自信を持ってお薦めできる店である。前面道路が狭く、駐車も1台しかできない。駅から2分なので、公共交通機関のご利用をお願いします。
※奈良市富雄北2-4-30(0742-46-9384)
近鉄富雄駅徒歩2分(223m)
営業時間 11:00~14:30(LO.14:00)、17:00~22:30(LO.21:30)
定休日 水曜日(全日)と、第2・第3火曜日の夜の部
※食べログの記事は、こちら
門を入り、入口は玄関の右手に設けられている。和風モダンの瀟洒な内装で、隠れ家的な雰囲気が漂う。靴を脱いでスリッパに履きかえる。ランチタイムだったので、黒板に「本日の昼限定 そば定食」とあった。「★そば:冷 盛りそば 温 かけそば ★山菜ごはん ★おかず 小エビと野菜のかきあげ、温玉子豆腐、ほうれん草のお浸し、黒豆の炊いたん セットで¥880」。これは安い!即刻これを注文した。そばはもちろん「冷 盛りそば」だ。
「冷たいお蕎麦」のメニューには、十割蕎麦(江戸蕎麦)1,050円、十割蕎麦(田舎蕎麦)1,050円、二八田舎蕎麦780円、ぶっかけきのこそば820円 とある。これらはすべてプラス200円で大盛りにできる。「*お蕎麦の種類によっては、打ちたてをお召しあがりいただくため、30分ほどお時間をいただく場合があります。あらかじめご了承下さい」とあったが、たいして待つことなく「そば定食」が運ばれてきた。それがトップ写真である。
麺はやや細めで上品な十割蕎麦だ。説明書きに「まずはお塩で召しあがれ」とあったので、ツユには漬けず塩をかけていただいた。蕎麦の甘味がじーんとくる。「わさびなどの薬味も、つゆに溶かしてしまわないで、そばの方につけていただく…。実は、そうすることは、つゆを濁さず、最後に蕎麦湯をおいしくいただくための蕎麦好きの知恵だったようです」とあったので、そのとおりいただいた。確かにこうした方が薬味を満遍なくつけることができる。つゆに入れてしまうと、食べているうちに濃度が変わってしまうのである。
この説明書きは決して押しつけがましいものではなく、ちゃんと「もちろん、食べ方は、人それぞれ。どんな楽しみ方でもよいのですが、こんな話を知ると、、何となく先人たちの工夫がわかるように思いませんか?」と書いてあるのだ。最後にそば湯が出てくるが、ここに「そばの実」を少し入れて飲むのだそうだ。確かに香ばしく、美味しくなる。
さすがに奈良グルメ図鑑には、昨年(2012年)2月にアップされている。《よく手入れされた庭、民家を改装した店内、BGMはジャズ。駅からはそう遠くないが、隠れ家的ムードが漂う。写真は十割そば江戸風。細めだがコシがあり、みずみずしさが伝わってくる上品な味。塩でいただくとそばの甘みが感じられる。写真後ろはそば粉を衣に揚げた天ぷら。海老2尾、蓮根、さやえんどう、ピーマン、南瓜。そばの実の香ばしさを楽しむそば湯もおもしろい。酒もこだわりのラインナップで酒肴と共にいただくのもいい》。
今回はランチだったのでお酒はいただかなかったが、奈良の「梅乃宿」特別純米酒430円、和歌山の「黒牛」純米酒450円、山形の「くどき上手」純米大吟醸10年古酒600円、新潟の「越乃寒梅」別撰・特別本醸造450円などの名酒がずらり。冷酒3種類が小グラスでいただける「きき酒セット」480円もある。
「奈良には美味しいそば屋が多い」と常々申し上げているが、このお店も、自信を持ってお薦めできる店である。前面道路が狭く、駐車も1台しかできない。駅から2分なので、公共交通機関のご利用をお願いします。
※奈良市富雄北2-4-30(0742-46-9384)
近鉄富雄駅徒歩2分(223m)
営業時間 11:00~14:30(LO.14:00)、17:00~22:30(LO.21:30)
定休日 水曜日(全日)と、第2・第3火曜日の夜の部
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