昨日(1/16)の2級に引き続き、今日は奈良通1級の解答(私案)を以下に書かせていただく。
※トップ画像は「筆まめ」Ver.8より
Ⅰ.ウ、ア、イ、ウ、エ、ウ、イ、イ、エ、ウ
Ⅱ.エ、イ、イ、エ、ア、ウ、ウ、イ、ウ、イ、ウ
Ⅲ.ア、イ、エ、ウ、エ、エ、ア、エ、ア、イ、ア
Ⅳ.ア、ウ、イ、エ、エ、ウ、エ、ア、ウ、ウ、イ、ア、ウ、エ、イ、イ、ウ、エ
Ⅴ.イ、エ、ウ、エ、ウ、ア、エ、ア、イ、イ
Ⅵ.イ、イ、ア、イ、エ、エ、ウ、エ、ア、ウ
Ⅶ.ア、イ、ア、ウ、ア、エ、イ、イ、ウ、エ
Ⅷ.ア、ア、イ、ア、ア、イ、ウ、エ、ウ、エ
Ⅸ.ア、ア、エ、ウ、ア、ウ、エ、イ、エ、ア
(1)では地図が示され、大和三山位置関係を問う問題が出題された。これは定番なので、たいていの受験者は正解できたことだろう。
(7)奈良県内で明治時代末、アメリカの海軍士官のトンプソンによって発見された生物はどれか。
ア.オオカミ イ.オオダイガハラサンショウウオ ウ.オオヤマレンゲ エ.ヤマトタマムシ
これは難問だ。Facebookでも「トンプソンって何?」と話題になっていた。アは明らかに違うし、ウは全国区の植物なので除外できる。エは普通のタマムシ(玉虫厨子に使われている)のことだが、これを知らないと迷う。テキストの「大台ヶ原」のところに「幕末から明治中期にかけての探検家・松浦武四郎によって紹介されて一般に知られるようになった」という記述を思い出して、イを類推するしかない。(正解はイ.)
(67)大和路を題材にした次の俳句のうち、松尾芭蕉の作ではないのはどれか。
ア.菊の香や 奈良には古き ほとけたち イ.碪(きぬた)打て 我にきかせよや 坊が妻
ウ.大峯や 吉野の奥の 花の果 エ.猶みたし 花に明行 神の顔
これも難問だ。アは明らかに芭蕉の作。あとが分からない。「なんぼなんでも、芭蕉は大峯までは行ってないやろ」と山勘でウを答えれば正解、蕉門十哲の1人・曾良(そら)の句である(正解はウ.)。なおイは『野ざらし紀行』、エは『笈の小文』。
(100)今井町についての記述のうち、誤っているのはどれか。
ア.独自の手形「今井札」を発行していた。イ.重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
ウ.称念寺を中心とした寺内町である。エ.飛鳥川左岸に広がっている。
元日の「産経読者が選ぶ、私の好きな奈良ベスト20」にもランクインした橿原市今井町の問題だが、これは良くできた引っかけ問題だ。さっと読むと全て正解のように見える。しかし何度か読み返すと「あっ、今井札は藩札だから手形ではないぞ」と気づく(正解はア.)。なお手形発祥地とされるのは「吉野郡下市町」。今井町にあるのは「称念寺」、茶礼祖・村田珠光(じゅこう)が住していたのが「称名寺」(奈良市菖蒲池町)だ。ついでに覚えておこう。
その他、昨年の古事記1300年(記紀万葉プロジェクト)や、今年の天誅組蹶起150年、竹内街道・横大路1400年にちなんだ問題が出ていた。「天誅組終焉之地」碑の建つ「東吉野村」、雄略天皇や武烈天皇の宮跡にある「脇本遺跡」、御杖神社は「倭姫命」の杖を祀る、野見宿禰と当麻蹶速が相撲をとった旧跡カタヤケシ(相撲神社)のある「穴師坐兵主(ひょうず)神社」、稗田阿礼が誦述した『古事記』、横大路と下ツ道が交差する「八木札の辻」など。時事問題とまではいえないが、やはり注目ポイントである。
受験された皆さん、いかがでしたか?
※トップ画像は「筆まめ」Ver.8より
Ⅰ.ウ、ア、イ、ウ、エ、ウ、イ、イ、エ、ウ
Ⅱ.エ、イ、イ、エ、ア、ウ、ウ、イ、ウ、イ、ウ
Ⅲ.ア、イ、エ、ウ、エ、エ、ア、エ、ア、イ、ア
Ⅳ.ア、ウ、イ、エ、エ、ウ、エ、ア、ウ、ウ、イ、ア、ウ、エ、イ、イ、ウ、エ
Ⅴ.イ、エ、ウ、エ、ウ、ア、エ、ア、イ、イ
Ⅵ.イ、イ、ア、イ、エ、エ、ウ、エ、ア、ウ
Ⅶ.ア、イ、ア、ウ、ア、エ、イ、イ、ウ、エ
Ⅷ.ア、ア、イ、ア、ア、イ、ウ、エ、ウ、エ
Ⅸ.ア、ア、エ、ウ、ア、ウ、エ、イ、エ、ア
(1)では地図が示され、大和三山位置関係を問う問題が出題された。これは定番なので、たいていの受験者は正解できたことだろう。
(7)奈良県内で明治時代末、アメリカの海軍士官のトンプソンによって発見された生物はどれか。
ア.オオカミ イ.オオダイガハラサンショウウオ ウ.オオヤマレンゲ エ.ヤマトタマムシ
これは難問だ。Facebookでも「トンプソンって何?」と話題になっていた。アは明らかに違うし、ウは全国区の植物なので除外できる。エは普通のタマムシ(玉虫厨子に使われている)のことだが、これを知らないと迷う。テキストの「大台ヶ原」のところに「幕末から明治中期にかけての探検家・松浦武四郎によって紹介されて一般に知られるようになった」という記述を思い出して、イを類推するしかない。(正解はイ.)
(67)大和路を題材にした次の俳句のうち、松尾芭蕉の作ではないのはどれか。
ア.菊の香や 奈良には古き ほとけたち イ.碪(きぬた)打て 我にきかせよや 坊が妻
ウ.大峯や 吉野の奥の 花の果 エ.猶みたし 花に明行 神の顔
これも難問だ。アは明らかに芭蕉の作。あとが分からない。「なんぼなんでも、芭蕉は大峯までは行ってないやろ」と山勘でウを答えれば正解、蕉門十哲の1人・曾良(そら)の句である(正解はウ.)。なおイは『野ざらし紀行』、エは『笈の小文』。
(100)今井町についての記述のうち、誤っているのはどれか。
ア.独自の手形「今井札」を発行していた。イ.重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
ウ.称念寺を中心とした寺内町である。エ.飛鳥川左岸に広がっている。
元日の「産経読者が選ぶ、私の好きな奈良ベスト20」にもランクインした橿原市今井町の問題だが、これは良くできた引っかけ問題だ。さっと読むと全て正解のように見える。しかし何度か読み返すと「あっ、今井札は藩札だから手形ではないぞ」と気づく(正解はア.)。なお手形発祥地とされるのは「吉野郡下市町」。今井町にあるのは「称念寺」、茶礼祖・村田珠光(じゅこう)が住していたのが「称名寺」(奈良市菖蒲池町)だ。ついでに覚えておこう。
その他、昨年の古事記1300年(記紀万葉プロジェクト)や、今年の天誅組蹶起150年、竹内街道・横大路1400年にちなんだ問題が出ていた。「天誅組終焉之地」碑の建つ「東吉野村」、雄略天皇や武烈天皇の宮跡にある「脇本遺跡」、御杖神社は「倭姫命」の杖を祀る、野見宿禰と当麻蹶速が相撲をとった旧跡カタヤケシ(相撲神社)のある「穴師坐兵主(ひょうず)神社」、稗田阿礼が誦述した『古事記』、横大路と下ツ道が交差する「八木札の辻」など。時事問題とまではいえないが、やはり注目ポイントである。
受験された皆さん、いかがでしたか?