tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

吉野郡川上村を訪ねるモニターツアー、12月7日(土)実施!(2013Topic)

2013年12月01日 | お知らせ
12月7日(土)、川上村の美林や大滝ダムを訪ねるモニターツアーが実施される。参加費用はホテル杉の湯の昼食つきで、わずか@5,000円! 申し込み締切は12月4日(水)なので、お急ぎを。題して「ふるさとの英知に学ぶ。森林と水と共存してきた吉野地域文化を学ぶ旅【吉野町・川上村 モニターツアー】」。タビカレによると、

森林と水と共存してきた吉野地域文化を学ぶ旅

大滝ダムは、吉野・紀ノ川流域180万人を洪水から守ることを主目的に、2013年度竣工。ダム湖は地域の人々の長く変わらぬ源流吉野川への畏敬の念から、「龍神」の文字を用いて、「おおたき龍神湖」と名付けられました。大滝ダムでは、特別体験ツアーとして、普段は入れない「コンジットゲート室」と「ダイナミック広場」を見学し、最後は「学べる防災ステーション」で集中豪雨の体験をしていただきます。

当モニターツアーは観光庁の事業の一環として、新しい観光地の魅力開発と旅行商品化のために実施しています。ご参加の際は、アンケートに何卒ご協力をお願いいたします。

■出発日 12月7日(土)
■催行人数 1日40名(最少催行人員30名)
■プラン/旅行代金等 プラン内容:日帰り(昼食付)大人お1人様 ¥5,000
■ツアーのポイント 自然と人知が融合する吉野地域文化を学ぶ旅。大滝ダムでは、普段は入れない「コンジットゲート室」と「ダイナミック広場」を特別見学します!
■集合について 集合時間:8:30 集合場所:大和八木駅
■解散について 解散時間:17:00 解散場所:大和八木駅



チゴロブチ(川上村白川渡)の見事な人工美林。2012.10.26撮影

■行程 午前 大和八木駅集合→橿原神宮前駅経由→川上美林地区見学→森と水の源流館見学 午後 ホテル杉の湯(昼食)→大滝ダム(見学)→橿原神宮前駅→大和八木駅着
■その他 パンフレットのダウンロードはこちら
■当ツアーについてのお問い合わせ先
【会 社 名】株式会社JTB西日本奈良支店
【営業時間】9:30~17:30(土曜日、日曜日、祝日は休業)
【問合せ先】0742-23-2521


パンフレット写真に出ている杉の人工美林は、川上村白川渡(しらかわど)チゴロブチで、これは見事な林だ。森と水の源流館の「源流の森シアター」や展示は面白くてためになるし、大滝ダムの集中豪雨体験は、めったにできない経験だ。

申し込みの締め切りは水曜日(12月4日)に迫っている。皆さん、奮ってお申し込みください!



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みうらじゅん記念館を奈良町に!

2013年12月01日 | 奈良にこだわる
 見仏記 (角川文庫)
 みうらじゅん・いとうせいこう
 角川書店

今年(2013年)10月3日から11月2日まで、みうらじゅんが朝日新聞奈良版の「人生あおによし」欄にエッセイを連載していた。初回は「ポップに常識裏返す」で、こんな内容だ。

小学4年の時、マイブームが怪獣から仏像に移行しました。「異形」つながりですね。初めて見た仏像は京都・東寺の密教仏で、ワイルドさにやられて「かっこいいな」と思った。それ以来、地元の京都はもちろん、休みになると近鉄で奈良に通っては仏像を見て歩きました。仏像の写真を貼り、見た感想を書き込んだスクラップブックを友だちに得意げに見せてましたが、かっこよさは全く理解されませんでしたね。

東大寺の法華堂(三月堂)は当時、土間に畳が敷いてあって、寝転んで見上げるのが好きで、そのまま寝ちゃったりしてました。セキュリティーも今ほど厳しくなくて、仏像を間近に感じられる時代。楽しかったですよねえ。当時から国宝や重要文化財には指定されてたけど、あのころはまだ宗教上の、拝む対象としての身近さが先に立ってたんじゃないかなあ。

職業は「イラストレーターなど」です。イラストで食ってるときもあるけど、食ってないときもある。本は百冊以上も出しましたけど作家という意識もないし。CDも結構出してるんですよ。ミュージシャンもやってますんで病院で職業欄にそう書いたら、受け付けの方が「あっ、ここは自由業でいいです」って。世間的にも自由にやってると思われてるんで、自由業でいいんですよね。


 新TV見仏記~平城遷都1300年スペシャル~1奈良編 [DVD]
 みうらじゅん・いとうせいこう
 TCエンタテインメント

よくマニアとかオタクと誤解されて、とうとうこの間はイギリスのBBCまで僕をアニメオタクだと思い込んで取材に来て困りました。「ない仕事」に興味あるんだよね。一応、漫画家でデビューしたけど、今までに「ない職業」ばかりを考えて、そこで独り相撲を取ろうって思ってるんです。

「ゆるキャラ」って言葉は13年ぐらい前に作りました。何かおもしろいことを思いついたら、どの分野にのせたらそのおもしろさがうまく伝わるかなと考えるんです。イベントがいいか、本にした方がいいか、音楽がいいかとかね。雑誌の連載だったら週刊がいいか月刊がいいかもありますし。1人で会議して決めて、持ち込み、売り込み、営業もする自由業です。ご当地キャラは存在してたけど、ゆるキャラという言葉を与えることによって、それまでなかった世界観が作れるんじゃないかと。造語はそうやってジャンルを作る作業なんです。

いとうせいこうさんが文章、僕が絵を描く「見仏記」の連載を始めたのは20年ほど前。当時の中央公論社に持ち込みました。堅い雑誌で軟らかい仏像の連載がしたいと僕が勝手に企画して、いとうさんには事後承諾でした。タイトルはよくお寺の方に怒られました。仏を「見る」なんてありえないと。本当は拝仏記とか拝観記なんだよね。でもそこをどうにかポップにしたかったもんだから。2008年に阿修羅ファンクラブ会長に任命されて、急にまわりの状況がいろいろ変わりました。やっぱり立場が人の見方を変えるんだなとつくづく思います。

ゆるキャラは元々、ゆるくておかしいよねっていう意味だった。ところがある時からポップな言葉になりました。マイブームのマイは僕のことで、ブームにすべく努めるところまでがマイブームなんです。でも単に個人的に熱中していること、というような意味で広まり、広辞苑にまで載りましたしね。

このように何かの拍子に気持ちいいほど誤解が生じて、それまでの常識が裏返ることがある。例えば、ダサイとか下らないと思われていたものが、意外とかわいいとか、よくみえてきたりということです。人生でそれを何度も、経験しました。もう、今やってることは大概、小中高時代で核心部分が出来上がってて、そっから枝分かれしたものですね。形態はすごい変わったものも多いですけどね。


 マイ仏教 (新潮新書)
 みうらじゅん
 新潮社

と、初回からみうら節炸裂だった。2回め以降のタイトルは、

怪獣クラブと同じ発想、おじいちゃんの影響?、ウルトラマンに仏教観、
本に感想「神童現る」!?、仏像でモテない現実、バンドに大ブーイング、
横尾忠則さんに憧れて、美大に居場所見つけて、原稿料なしのデビュー、
糸井さん 大きな出会い、反動…バンドの漫画に、ピュアな情熱「見仏記」、
面白いけど危険な見方、ボディコンのツール!?、裸形 阿弥陀如来に驚き、
すべての字を写(真)経、阿修羅さまアイドル視、奈良の天平仏 格別です


と続き、最終回(第20回)は、「記念館 建てたいんです」。これには驚いた。全文を紹介すると、

奈良にね、記念館を建てたいという構想をずっとあたためているんですが(笑)。集めてきた様々なグッズ、各地で買いあさった、もらって困るお土産「いやげ物」、それに自分の作品群……。その数は何万点にものぼりますので、仕方なく倉庫を借りてます。今まで何度もグッズの展覧会をしてきたんですが、会期が終わると当然、戻ってきてしまいます(笑)。

いつも見て頂ける「常設展」にするためには記念館がいるわけです。友人と「奈良ではどう」って盛り上がりました。大好きな街ですから。仏像好きになった小学生の頃から、いつか奈良に住むのが夢でした。奈良町にいい土地を見つけたんです。古都・奈良に建てたら、若い人をたくさん呼べませんかね? 奈
良町に増えているオシャレな店のかいわいに、修学旅行生か自由時間に来てくれるような“みうらじゅん記念館”。

1、2階は常設展、ミニライブもできるカフェも欲しい。高さ制限がありますが、3階までは建てられるでしよ、そこは居住スペースに……って、構想段階ですが夢は膨らみます。子どもの頃から憧れてたお寺のような外観にすれば、奈良町の雰囲気になじむんじゃないかってね。地元に京都タワーが出来た時は、新しすぎるセンスに反発する市民も多かったんですが、この記念館はどうでしょうか? 奈良の方々、その時はよろしくお願いしますね(笑)。(おわり)


 いやげ物 (ちくま文庫)
 みうらじゅん
 筑摩書房

ならまち(奈良町)に「みうらじゅん記念館」、これは面白い! 何より、奈良が求める客層である「若い女性たち」を引きつけるではないか。私は今も『見仏記』を愛読していて、「仏像のことを勉強したい」という女性に紹介して喜ばれている。このような「ポップな感覚」の記念館にすれば、連日、押すな押すなの盛況になること請け合いである。「奈良町にいい土地を見つけたんです」とあるので、場所の目星もついているのだろう。あとはスポンサー探しだが、これが問題だ。

奈良活性化の切り札に「みうらじゅん記念館」!
どなたか、スポンサーになって下さる方は、いませんかぁ?
コメント (4)
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