昨日(12/2)から5回連続で、産経新聞夕刊(大阪本社版)「ゆとり」面の「新関西笑談」欄に、「奈良ソムリエのお宝話」として、私へのインタビュー記事が掲載されます。11月21日で一旦銀行を定年退職、翌日から再雇用と勤務形態が変わるなか、来し方行く末を見据える良い機会を作っていただきました。初回(12/2付)の見出しは《「見るとこない」「うまいものない」奈良県民の自虐意識に衝撃。》です。以下、全文を紹介します。
インターネットの個人ブログ「どっぷり!奈良漬」で、奈良の町おこし情報を発信し続ける銀行員の鉄田憲男さん(60)。奈良に精通した「奈良まほろばソムリエ検定」(奈良検定)の最上級を認定された自他共に認める「奈良通」だ。同時に、地元のバス会社などとタイアップした名物ツアーを次々と生み出す名プロデューサーでもある。人気の秘訣は、ありきたりな奈良ではなく「訪れる人それぞれの気持ちにぴったり合った奈良の魅力」を発信しようとする姿勢。定年後も再雇用されて勤務するパワフル銀行マンに、極上の奈良を教えてもらった。(聞き手 植木芳和)
大阪電気通信大学の公開講座で(11/18)
―ブログを始めたきっかけは
鉄田 奈良は名所旧跡が非常に多く、おいしい食べ物もたくさんあるのに、なぜか情報発信が少ない。何か協力できないかと思い、約8年前から個人ブログ「どっぷり!奈良漬」を始めました。
―隠れた名所やグルメの情報が人気ですね。
鉄田 食べ物の情報が一番アクセスが多い。飲食店の紹介はおいしい店だけを載せています。
―故郷だからこそのこだわりがあるのですか。
鉄田 出身は高野山のふもと、和歌山県九度山町です。大学を出てから就職のために奈良に出てきました。子供の頃から歴史が好きで、特に奈良時代の歴史は大好きでした。だから就職して奈良に来たときはすごくうれしかったんです。
―あこがれの奈良だった
鉄田 ところが奈良に来てみたら、奈良県人は「奈良は見るところがない」とか「奈良にはうまい食べ物がない」とかいって、全般的に奈良に興味がない。カルチャーショックでした。奥ゆかしい県民性でもありますが、いつでも行けるという思いがあるのか、正倉院展や(東大寺の年中行事)お水取りに行ったことがない人が多いことにも驚きましたね。
―発信する情報は定番の観光名所にとどまらない
鉄田 大きな寺や神社の行事などは全国的に有名ですが、ちょっと小さな寺や神社、村祭りなどはほとんど紹介されていません。でも、そこに奈良の魅力が隠されています。お宝は掘れば、いくらでも出てくるから面白い。
―奈良県民も気づかない情報。まさに足を使った取材のたまものですね。ブログのアクセス数は
鉄田 最初は本当に少なく、1日で10人か20人程度でした。それがだんだんと増えてきて、平成19年に始まったご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」の2級を合格した後に大きく変わりました。
―何があったのですか
鉄田 2級対策の攻略本を作ったんです。本来のテキストは350ページもあり非常に分厚い本でして、内容も難しい。これを縮めて、ちょうど10分の1のダイジェスト版を作りました。それをブログに載せたところ、アクセスが1日200~300人とグンと増えたんです。いわば検定受験のための“傾向と対策本”ですね。
てつだ・のりお
昭和28年生まれ。和歌山県九度山町出身。大阪大経済学部を卒業し、南都銀行に入行。主に総合企画部で広報や地域貢献活動を担当。今年11月でいったん定年退職し、バリュー開発部観光企画室に再雇用された。平成17年11月から個人ブログを始め、1日のアクセス数は約1800人にのぼる。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」専務理事。
当ブログは、自分でも驚くほどたくさんのアクセスをいただいています。これはひとえに、Googleという検索エンジンのおかげです。私が新規投稿をアップすると即座にGoogleが自動的に動いてURLを拾ってくれます。だからGoogleで検索すると私のブログが上位に出てくるのです。
今回の話はいつも講演で申し上げたり、当ブログに書いたりしていることばかりなので、新鮮味がなくて恐縮です。しかしこれが私の原点なので、繰り返しになってしまいました。次回はブログ執筆のスタイルや、「奈良のうまいもの」の話に触れます。
インターネットの個人ブログ「どっぷり!奈良漬」で、奈良の町おこし情報を発信し続ける銀行員の鉄田憲男さん(60)。奈良に精通した「奈良まほろばソムリエ検定」(奈良検定)の最上級を認定された自他共に認める「奈良通」だ。同時に、地元のバス会社などとタイアップした名物ツアーを次々と生み出す名プロデューサーでもある。人気の秘訣は、ありきたりな奈良ではなく「訪れる人それぞれの気持ちにぴったり合った奈良の魅力」を発信しようとする姿勢。定年後も再雇用されて勤務するパワフル銀行マンに、極上の奈良を教えてもらった。(聞き手 植木芳和)
大阪電気通信大学の公開講座で(11/18)
―ブログを始めたきっかけは
鉄田 奈良は名所旧跡が非常に多く、おいしい食べ物もたくさんあるのに、なぜか情報発信が少ない。何か協力できないかと思い、約8年前から個人ブログ「どっぷり!奈良漬」を始めました。
―隠れた名所やグルメの情報が人気ですね。
鉄田 食べ物の情報が一番アクセスが多い。飲食店の紹介はおいしい店だけを載せています。
―故郷だからこそのこだわりがあるのですか。
鉄田 出身は高野山のふもと、和歌山県九度山町です。大学を出てから就職のために奈良に出てきました。子供の頃から歴史が好きで、特に奈良時代の歴史は大好きでした。だから就職して奈良に来たときはすごくうれしかったんです。
この画像と次の画像は、私の定番の講演資料より
―あこがれの奈良だった
鉄田 ところが奈良に来てみたら、奈良県人は「奈良は見るところがない」とか「奈良にはうまい食べ物がない」とかいって、全般的に奈良に興味がない。カルチャーショックでした。奥ゆかしい県民性でもありますが、いつでも行けるという思いがあるのか、正倉院展や(東大寺の年中行事)お水取りに行ったことがない人が多いことにも驚きましたね。
―発信する情報は定番の観光名所にとどまらない
鉄田 大きな寺や神社の行事などは全国的に有名ですが、ちょっと小さな寺や神社、村祭りなどはほとんど紹介されていません。でも、そこに奈良の魅力が隠されています。お宝は掘れば、いくらでも出てくるから面白い。
―奈良県民も気づかない情報。まさに足を使った取材のたまものですね。ブログのアクセス数は
鉄田 最初は本当に少なく、1日で10人か20人程度でした。それがだんだんと増えてきて、平成19年に始まったご当地検定「奈良まほろばソムリエ検定」の2級を合格した後に大きく変わりました。
―何があったのですか
鉄田 2級対策の攻略本を作ったんです。本来のテキストは350ページもあり非常に分厚い本でして、内容も難しい。これを縮めて、ちょうど10分の1のダイジェスト版を作りました。それをブログに載せたところ、アクセスが1日200~300人とグンと増えたんです。いわば検定受験のための“傾向と対策本”ですね。
てつだ・のりお
昭和28年生まれ。和歌山県九度山町出身。大阪大経済学部を卒業し、南都銀行に入行。主に総合企画部で広報や地域貢献活動を担当。今年11月でいったん定年退職し、バリュー開発部観光企画室に再雇用された。平成17年11月から個人ブログを始め、1日のアクセス数は約1800人にのぼる。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」専務理事。
当ブログは、自分でも驚くほどたくさんのアクセスをいただいています。これはひとえに、Googleという検索エンジンのおかげです。私が新規投稿をアップすると即座にGoogleが自動的に動いてURLを拾ってくれます。だからGoogleで検索すると私のブログが上位に出てくるのです。
今回の話はいつも講演で申し上げたり、当ブログに書いたりしていることばかりなので、新鮮味がなくて恐縮です。しかしこれが私の原点なので、繰り返しになってしまいました。次回はブログ執筆のスタイルや、「奈良のうまいもの」の話に触れます。