tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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日本酒で乾杯!(奈良は清酒発祥の地)

2013年12月14日 | 奈良にこだわる
日本酒で乾杯しようという条例が、12/3(火)、奈良市議会で可決・成立した。産経新聞奈良版(12/4付)「日本酒で乾杯を 飲食店組合、ポスター作製」によると、

日本酒で乾杯することを促す「清酒の普及の促進に関する条例案」が3日、清酒発祥の地とされる奈良市の市議会で可決、成立した。市飲食店組合では、早くもPR用ポスターの作製を始めた。組合は「日本酒で乾杯!」と書かれたポスターを週内に300枚作製し、県酒造組合とも連携して飲食店などに配布する予定。

市飲食店組合の増井義久組合長は「奈良のお酒がもっと周知され、多くの人に飲んでもらえるようになれば」と期待している。一方、条例案を提出した植村佳史市議は「年末に向けてお酒を飲む機会が増えるので、市民の方々には清酒で乾杯をしてほしい」と呼びかけている。


先日これにあやかって、仲間と日本酒(吟醸酒の冷酒)で乾杯したことがある。口当たりが良いので、皆、そのまま日本酒をグイグイ飲み続けた。私は警戒して、すぐにビールに切り替えた。案の定、皆さん飲み過ぎでフラフラになってしまった。食前酒的に「日本酒で乾杯」は良いが、「ビール感覚でグイグイ」には、くれぐれもご注意を。

清酒の発祥地は、奈良市の正暦寺(しょうりゃくじ)である。山と渓谷社刊『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』の「清酒」(特産品)によると

酒の歴史は古く、平城京から出土した木簡にも造酒のことが書かれている。長い間濁り酒だったが、室町時代に清酒が造られ、この上が無いと「無上酒」とまで呼ばれた。この清酒を造ったのが正暦寺。日本の清酒の起源はここから始まる。「菩提酛(ぼだいもと)」と呼ばれる酒母は奈良盆地の米、菩提山川の清らかで豊かな水によって生まれた。

戦国時代はかなりの量が造られ、武将たちは競って求めたという。武田勝頼を滅ぼした徳川家康を信長は「南都諸白」でもてなし、秀吉が吉野山で花見の宴を張った時も「南都諸白(もろはく)」。奈良正暦寺の僧房酒は天下一の酒として知られていった。近年、昔ながらの酒母造りが正暦寺で復活、「菩提もと」を使った地酒が造られている。


ポスターの貼付により「奈良は清酒の発祥地」が広く認知され、また県下に美味しい日本酒がたくさんあることをたくさんの人に知っていただくことを大いに期待している。

これを記念してNPO法人「奈良まほろばソムリエの会」では、来年(2014年)2月24日(月)には、東京・日本橋三越前の「奈良まほろば館」で、奈良酒に関する講話と試飲会を開催することになった。詳細は追ってお知らせする予定である。

条例の制定を機に、「奈良にうまい酒あり」を全国に、全世界に、大いにアピールいたしましょう!

コメント (4)
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