tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

葛城市産の食材を駆使した革新的イタリアン「 L'ega(レガ)」(近鉄尺土駅前)

2023年04月11日 | グルメガイド
紹介するのが遅くなった。今年1月(2023.1.16)、近鉄尺土駅から徒歩約5分のイタリア料理店「L'ega(レガ)」(葛城市八川133)に友人と2人でお邪魔した。1月28日(土)に、ガストロノミーツーリズムに関するシンポジウムを控えていて、私はパネルディスカッションのパネリストとして登壇することになっていた。
※トップ写真は、大和牛のすね肉を3時間半煮込んだもの。トリュフがこんなにかかっている!




店名は、壁に小さく載っていた

基調講演とパネルディスカッションのメインは、もと『あまから手帖』編集長でフードコラムニストの門上武司さんだった。その門上さんは、ご自身のブログで「2022年ベスト5」を公表されていて、そこで奈良県のお店で唯一、「L'ega」が紹介されていたのである。「これは予習しておかないと」と、急いで駆けつけた。注文したのは@10,500円(税込み・サ別)のコースだ。お店のHPに、詳しい情報が出ていた。


シックでおしゃれな店内


黒トリュフ、これから出てくる料理に使うのだろう

Concept 〜店名にかけた思い〜
Lega’とはイタリア語で、「結ぶ・繋ぐ」という意味です。妻の出身地ということから奈良と御縁を得、仕事でも奈良と繋がりました。その土地において自分達のレストランを開く事でさらに多くの方と結ばれ、そしてその御縁を広げて繋いでいきたいという思いを、店名に込めました。



何とも不思議なものが出てきた。左上はリガトーニ(パスタ)を揚げたもので、チーズ入り


鹿せんべいに見立てた一品で、米ぬかが使われていた。中身はエゾシカの生ハムだった


柿の葉寿司に見立てた一品で、タネは生ハム

奈良の食材とイタリア料理を結び、生産者の皆様とお客様を繋ぐことで、今、その時この場所でしか味わえない一皿、四季の移り変わりを表現し、季節が変わる度に訪れたくなる空間を提供いたします。Lega'


目にも鮮やかな紅芯(こうしん)大根、トマトのパウダーがかかっていた


中身はこんな感じ。魚は徳島産のブリ、緑はワサビ菜



Interior 〜気取らず落ち着きのある空間〜
扉から先は隠れ家感のある、長めのアプローチでお出迎え。 あしらった季節の植物で四季を感じていただけます。店内は素材にこだわったシンプルな造りになっており、お料理や飲み物を落ちついた空間で お楽しみいただけるよう工夫しております。



牛のハチノス(胃袋)がこんな格好で登場


大和太ネギやイタリアンパセリが入っていた


自家製フォカッチャ(パン)

店内に飾られた大きな絵は 徳島の藍とモールテックスという意外な組み合わせで作られたもので、奈良の食材とイタリアンという組み合わせで作り上げるLega'の料理や テーマカラーである藍色を象徴する一枚絵として、お店を彩ってくれています。


上品なリゾット。葛城市産のニンジン、足赤エビ、サフランを使用


トルテッリ(パスタ)、大和肉鶏、葛城市産けはやたまご、ほうれん草のピューレ



門上さんは「あまから手帖 Online」というサイトでも、この店を紹介されていた。前半部分を抜粋すると、


これは葛城市産の野崎白菜(球形の白菜)、ゴルゴンゾーラ(チーズ)がかかっていた

奈良県食材とイタリア料理を結ぶレストラン『Lega'』誕生
豊かな土壌に育まれた農産物や畜産物が注目される奈良。2022年、葛城(かつらぎ)市にイタリア料理店『Lega '』が誕生しました。皿には、土壌を映したような素材感溢れる料理が。その魅力に迫ります。



大和牛すね肉煮込み、紅はるか(サツマイモ)のピューレ、トリュフ、カカオ(=トップ写真)

奈良の食×イタリア料理の調理
奈良県の食に関わりを持ち、10年以上の歳月が流れる。「奈良フードフェスティバル」の実行委員長を務め、奈良の食材の流布、料理人と生産者の交流、ネットワークの拡大に少しは貢献できたかと思っている。



ドルチェ(デザート)のトッピングは、ホワイトチョコレート


奈良県産イチゴ(ならあかりとパールホワイト)のソースをつけていただいた

2022年3月にオープンした奈良県葛城市のイタリア料理店『Lega '』で食事をした時、その思いを強くした。店名の『Lega '』はイタリア語で「結ぶ・繋ぐ」という意味を持つ。コンセプトは「奈良の食材とイタリア料理を結び、生産者の皆様とお客様を繋ぐことで、今、その時この場所でしか味わえない一皿を提供すること」と書かれていた。



これを目にして、一気にシェフ・菅原将吾さんとの距離が近くなった。奈良県、なかでも葛城市の食材がメインとなる料理店が生まれたことに感動を覚えたのであった。

次々と繰り出される革新的な料理には、心底驚いた。しかも、地産地消にこだわっておられる。「これは、イノベーティブと申し上げてよろしいのでしょうか?」とうかがうと、「いえ、イタリアンです」。ふーむ、いろんなタイプのイタリアンがあるのだ。

若いシェフがこんな革新的な料理に挑戦されるとは、奈良県の料理界にとって誠に頼もしいことである。菅原シェフ、ごちそうさまでした。皆さん、ぜひ特別な日にお出ましください!

※おしまいは、この日のメニュー。判じ物のようで、どうもよく分からなかった(笑)
コメント
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