tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ホテル計画を続行!? 観光地奈良の勝ち残り戦略(104)

2015年12月11日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
昨日(12/10)の定例記者会見で、荒井知事は国際級ホテル建設について、予定通り進めていきたいとの意向を示した。奈良新聞(12/11付)「ホテル計画を続行 旧奈良署跡 発掘結果受け知事」によると、

県が国際級ホテルの誘致へ協議を進めている奈良市三条大路1丁目周辺の一角、旧奈良警察署跡地で行われた発掘調査の結果を受けて、荒井正吾知事は10日、定例記者会見の中で同区域のホテルを含む周辺開発計画を予定通り進める考えを表明した。

同遺構について調査した県立橿原考古学研究所は「学術的に現地保存を必要とするほどではない」として、遺構の記録保存に留める方針を示している。

荒井知事は、この結果を踏まえ「記録保存の大切さは認識している。しっかり記録保存してほしい。ホテルの整備に関して現地の影響はほとんどないと聞いているので、プロジェクトは引き続き丁寧に慎重に、従来の定められたペースで進めたい」と述べた。

また同知事は、橿考研が最近5年間で実施した約250件の遺跡調査で、現地保存は県立明日香養護学校(明日香村川原)の校舎下から見つかった小山田遺跡と、大和郡山市の京奈和自動車道・郡山下ツ道ジャンクション整備に伴って調査された遺構の二つだけで。あとは全て記録保存だったことも説明した。


昨日(12/10)、当ブログの「開発?保存?国際級ホテル誘致」という記事で紹介したとおり、奈良新聞は《来夏まで続く調査の結果によっては今後、計画への影響も考えられる》と含みを残していたが、今日の記事では《県立橿原考古学研究所は「学術的に現地保存を必要とするほどではない」として、遺構の記録保存に留める方針を示している》と、ほぼ断定した格好になっている。

ここはある意味、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産である「平城宮跡」のバッファゾーン(緩衝地帯)のような場所であるが、来夏まで続く調査結果を待たず「ホテル計画続行」と決めてしまって良いのか、大いに疑問が残る。

昨日の当ブログ記事をご覧になって、地方自治にお詳しいやいちさんから、こんなコメントをいただいた。

(1)開発は企業立地推進課、(2)文化財保護行政は文化財保存課、(3)文化財調査は橿考研、と言う役割分担であり、一般的な力関係は(1)>(2)>(3)だと思われます。そうすると、朝日新聞の記事で《県教育委員会文化財保存課は「現時点では遺構の現地保存の必要はない」としている》と書かれているのも理解できます(人事や予算の仕組みからすると教育委員会が独立していると言うのは幻想です)。

平成27年10月27日(木)の定例記者会見で、荒井知事は《保存をどんな形でするのかというのは、現在の生活とのバランスのように私は思います。イタリアでも弾力的にしようというふうになってきたと、青柳文化庁長官も奈良での講演の挨拶で話されていました。》と言っておられ、既に腹の中は決まっているように思います。 
http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=41744#itemid150622

朝日新聞の記事で《県企業立地推進課の担当者は「(遺構そのものは保存せず)詳細な記録を残すとの報告を文化財の担当課から受けている。》と書かれていますが、知事の意向を踏まえてのものかもしれません。来年夏までの調査を待つのでは手遅れのような気がします。


また私が指摘した、橿原考古学研究所の「奈良県教育委員会から奈良県知事部局への移管」について、Mさんがこんな新聞記事を知らせて下さった。朝日新聞奈良版(2/13付)《知事「文化財の展示に力」 橿考研、文化資源活用課に移管》。

県はこの春、豊富な文化財を研究するだけではなく、観光誘致や地域振興にも生かそうと、「文化資源活用課」を新設する。全国有数の研究機関、県立橿原考古学研究所も県教育委員会からこの課に移す。荒井正吾知事は12日記者会見し、「明日香村の古墳壁画を劣化させた教訓を踏まえ、文化財の公開・展示に力を入れる」と述べるなど、新しい施策の背景や思いを明かした。

荒井知事は、カビなどで劣化した明日香村の高松塚古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)の国宝壁画を例に挙げ、「専門家と称する人が囲い込み、だめにしてしまった」と文化庁など関係機関の対応を批判。「市民への公表が遺跡保存の原則だ。専門家だけに任せてはいけない」と強調した。

県は新年度、知事部局の地域振興部に文化資源活用課を設け、県立美術館(奈良市)や県立民俗博物館(大和郡山市)などを所管。橿考研と付属博物館(いずれも橿原市)についても県教委から移す。この意義について「文化財の意味がよく分からないまま保存されている面がある」と指摘。研究者以外が考古学の成果を検討・共有することで新たな価値が見いだされる「文化資源学」の考え方に沿っている、とも述べた。建物の復元を含めた遺跡の展示方法も、文化資源学に基づいて検討する。

県は当初、博物館だけの移管を模索したが、研究所と博物館は切り離せないとして、そろって移すことに決めた。荒井知事は「知事部局の方が、議会の公開性、予算の透明性が高い」などと説明した。スポーツや文化を首長部局に移す動きは各地にある。これまでほとんどの自治体で文化財の保護を教委が担ってきたことについて、文化庁の担当者は「政治的な思惑から一歩離れ、一定の独立性を保つのがふさわしいとの考え方があるが、最終的には各自治体の判断だ」と話す。

奈良県と同様の狙いで文化財部門を首長部局に移したのが、福岡市だ。市ゆかりの黒田官兵衛が大河ドラマに決まったこともあり、2012年、文化財と観光とを「経済観光文化局」に統合した。市は文化資源の活用に力を入れ、福岡城の整備を進める。西島裕二・文化財部長は「別々の部局にあった時と比べると連携がとりやすくなり、経済的な視点を持てるようになった一方、観光サイドに引っ張られるというデメリットもある」と自戒を込める。「お城の復元をめぐって歴史的な検証と観光振興を同じ部局が担うのは、審判が自らプレーしているような面もある。守るべきところは守らねばならない」(栗田優美)


高松塚古墳のカビによる劣化は、国の管理がずさんだったことが原因であり、決して「専門家による囲い込み」が原因なのではない。

今回の奈良市役所前の用地には、NHK奈良放送局も移転してくる計画だ。そこで思い出すのはNHKの大阪放送局(大阪放送会館)だ。ここは遺構をきちんと保存しつつ、ビルを建てている。同局のHPには

遺跡を保存した放送局
いにしえの大阪に都がおかれた上町台地に広がる難波宮跡。このあたりは、七世紀から八世紀の前期・後期難波宮などが眠る歴史ゾーンです。地下に眠る難波宮の遺構をビル全体で抱きかかえるように守り、大切に保存しています。


遺構を保存したNHK大阪放送局。奈良放送局が「遺跡を破壊した放送局」とならないことを、切に願いたい。朝日新聞記事のおしまいの「審判が自らプレーしているような面もある。守るべきところは守らねばならない」(福岡市文化財部長)という言葉には千鈞の重みがある。橿考研は、プレーヤーに堕すことなく、きちんと審判の役割を全うしていただきたいと願う。

コメント (8)
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保存?開発? 国際級ホテル誘致 観光地奈良の勝ち残り戦略(103)

2015年12月10日 | 観光地奈良の勝ち残り戦略
先日、「観光地奈良の勝ち残り戦略」の第102回(10/16付)で「高級ホテル用地は大邸宅跡!」というブログ記事を書いた。毎日新聞が独自に入手した橿原考古学研究所(橿考研)の報告書をもとに報じたスクープ記事を紹介したのである。その後、12月2日(水)になって、ようやく橿考研が正式に発表した。「貴族の邸宅跡?警察署跡地、奈良時代の建物跡が出土」(同日付の朝日新聞デジタル)によると、

奈良市の平城京跡にあたる奈良警察署跡地で、奈良時代後半(8世紀後半)のものとみられる掘立(ほったて)柱建物跡37棟や井戸跡10基などが見つかった。奈良県立橿原考古学研究所(橿考研)が2日発表した。一帯は平城宮に近く、政争で自害した「悲劇の宰相」、長屋王(ながやおう)の邸宅があった「一等地」。専門家は貴族の邸宅だった可能性を指摘している。

建物跡は奈良時代後半の複数の時期にわたり、最大で南北27・5メートル、東西7・5メートル。平城京市街の1区画(約120メートル四方)を宅地利用していたとみられ、東側3分の1程度を南北に区切るように三つの柵列もあり、西端は小規模建物群があった。3種類の上薬を施した特殊な三彩(さんさい)瓦や土器の破片も確認されたが、木簡は見つかっていない。

近くを流れる佐保川の氾濫(はんらん)で被災した可能性があり、被災後に再び建物群が整備されたともみられる。田辺征夫(いくお)・奈良県立大特任教授(考古学)は「地域が貴族の屋敷の立ち並ぶ一角だったことが一層鮮明になった」と話す。

旅館・ホテルの客室数・宿泊客数が全国最下位の奈良県は調査地を含む一帯で、東京五輪のある2020年までに外資系ホテルや国際会議場などの建設を計画している。県企業立地推進課の担当者は「(遺構そのものは保存せず)詳細な記録を残すとの報告を文化財の担当課から受けている。計画やスケジュールの見直しはせずに進める」と話している。現地説明会は20日午前10時~午後3時。小雨決行。問い合わせは橿考研(0744・24・1101)へ。(塚本和人、栗田優美)


12/20(日)に実施する「名神大社巡拝ツアー」の集まりが悪いのはどうやら、この現地説明会とカブッたからだということが分かった(ツアーは募集中です!)。それはともかく「(遺構そのものは保存せず)詳細な記録を残す」とは、つまり破壊するということだ。そんなことを本当に「文化財の担当課」が公言したのだろうか。疑問に思っていると、奈良新聞にこんな記事が出た。《県教委「保存せず」 調査結果で開発に影響も》(12/8付)。

県が国際級のホテル誘致などを目指す、奈良市三条大路1丁目の旧奈良署跡地。県立橿原考古学研究所の調査で、奈良時代後半(8世紀後半)の貴族邸宅跡が見つかり、保存と活用の面から注目を集めている。県教育委員会文化財保存課は「現時点では遺構の現地保存の必要はない」としているが、来夏まで続く調査の結果によっては今後、計画への影響も考えられる。

県は旧奈良署跡地と隣接する県営プール跡地など合わせて約3・1ヘクタールに、国際級ホテルの誘致を核とした再開発を計画。コンベンション施設やバスターミナルなどのほか、NHK奈良放送局も移転する予定だ。一方、今回の調査では旧奈良署跡地から奈良時代後半の掘っ立て柱建物37棟などを確認。平城京内の区画「坪(町)」の全体を占有していたとみられ、貴族の邸宅だった可能性が高いという。(中略)

調査結果を受け、県教委文化財保存課は「学術的に現地保存を要するほどの必要はないと判断している」と、遺構の記録保存に留める方針を示す。県立橿原考古学研究所では今後、奈良三彩の瓦が見つかった大型の土坑(どこう)や井戸を詳しく調査する予定。木簡などの重要な文字資料が出土する可能性も残っている。


つまりは「来夏まで続く調査の結果によっては今後、計画への影響も考えられる」という結論のようだ。テレビを見ていても、上記(朝日新聞)の田辺教授にしても、ずいぶん慎重な物言いをしている。しかも「企業立地推進課」「橿原考古学研究所」「教育委員会文化財保存課」と、県のいろんな「担当課」が登場していて、頭が混乱する。

「そもそも橿考研は、教育委員会の所管のはず」と疑問に思い、Wikipedia「橿原考古学研究所」を開いて、ビックリ仰天した。なんと、「2015年(平成27年) 奈良県教育委員会から奈良県知事部局へ移管」とあったのだ!

民間企業では「チャイニーズウォール」「ファイアーウォール」といって、情報の漏洩防止や影響力の排除に努めている。推進部門と管理部門を別組織にして牽制させることなども、その1つである。これまで橿考研は「教育委員会」という分離独立した組織にあった。それが「知事部局」に移管されたということは、その牽制が効かなくなるのではないか、という疑問も生じる。それが杞憂に終われば良いのだが…。

ともかく今は来年夏までの調査を待つことにしたい。12/20(日)の現地説明会に行かれる方は、ぜひ説明の内容をお知らせください!

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Coming Soon!生駒・葛城の名神大社巡拝(第14回古社寺を歩こう会)

2015年12月09日 | 古社寺を歩こう会
12月20日(日)、「第14回古社寺を歩こう会」として「生駒・葛城の名神大社巡拝」バスツアーを実施いたします。春日ホテル前(近鉄奈良駅)を9:00出発、ホテル日航前(JR奈良駅西口)を9:15出発です。2度にわたる下見の結果、大型バスはムリとなり、マイクロバスに変更しました。定員は28名様となりますが、まだ残席があります。
※トップ写真は広瀬神社(河合町川合)。12/3に撮影

名神大社とは名神祭(国家の事変などの際に祈願した臨時の祭り)を行う社格の高い神社のこと。全国に306座、うち大和には46座(25所)あります。ご案内役は、おなじみ木村三彦さん(元奈良県観光ボランティアガイド連絡会会長)で、私もお手伝いします。バスの車中と現地で、詳しいお話をお聞きいただけます。コースは(名神大社以外の神社を含む)、


広瀬神社境内では、橘が鈴なり。同神社は橘街道プロジェクトに協賛されている

春日ホテル前(近鉄奈良駅)9:00出発、ホテル日航前(JR奈良駅西口)9:15出発→平群坐紀氏(へぐりにいますきうじの)神社(平群町上庄)→平群神社(同町西宮)→石床(いわとこ)神社(旧社・同町越木塚)→(達磨寺周辺でお弁当の昼食)→片岡神社(王寺町本町)→竜田大社(三郷町立野)→広瀬神社(河合町川合)→近鉄・JR奈良駅着17:30頃

道路事情により、ルートが変わることがあります。参加費はバス代、昼食(弁当)代、保険料、ガイド料、消費税などオール込みで@5,000円(当日集金)! 午前中は細い山道を歩きますので、運動靴でご参加ください(歩く距離は約5.5km)。雨天決行・荒天中止。募集人数は28名です。

拝観する神社は、木村三彦さんにお選びいただきました。とりわけ「石床神社」(旧社)、「広瀬神社」は必見です。このツアーへのお申し込みは、

1.ご住所
2.お名前
3.携帯電話番号(お持ちでない場合はご自宅の電話番号)
4.バス乗車地(近鉄奈良駅、JR奈良駅のいずれか)


を明記の上、以下の専用アドレスあてメールをお送りください(グループでご参加の場合、ご住所と電話番号は代表者のみで結構ですが、お名前は全員の氏名をお知らせください。携帯メールではなく、パソコンのメールでお送りください。着信があり次第(数日以内に)、私から確認の返信をいたします。
※締め切り日は12月15日(火)です。

[当ブログご愛読者用の申し込みアドレス・コピペしてお使いください]
kosyaji@goo.jp

なかなか個人ではお参りできない神社を、木村さんの詳しい解説付きで巡拝います。たくさんのお申し込みをお待ちしています!
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抜群の温浴効果!大和当帰の湯(薬用入浴剤)

2015年12月08日 | 奈良にこだわる
12/5(土)、かしはらナビプラザ(橿原市・大和八木駅南口)に立ち寄った。目的は、高取町が発売した入浴剤「大和当帰(やまととうき)の湯」を買うためである。店内をぐるりと回ると、最奥の棚にあった!1袋150円(税込)で2種類。1つは乳白色の湯、1つは黄緑色の湯になる。私はトップ写真の2袋セットを買い求めた。いずれも「医薬部外品」(おだやかな薬理作用が認められた成分が配合されているもの)である(ちなみにバスクリンもバブも医薬部外品)。昭和レトロなデザインが良い味を出している。



それを昨夜(12/7)、浴槽に入れてみた。使ったのは赤い袋(黄緑色の湯)である。実感として、体がぽかぽかと温まるし、肌がつるつる・スベスベになる。冬場はよく入浴剤を使うが、他の商品より、いわゆる温浴効果が高いように感じた。何しろ買いやすい価格だし、2袋セットだと見栄えもいい。薄いので荷物にならない。袋の説明書きには



高取産の薬草ヤママトウキ
今から約1400年前、612年に推古天皇が薬猟(くすりがり)をしたと日本書紀に記されており、以降、高取町は「薬の町」として発展。この入浴剤には、高取町で生産された大和トウキを使用しており、薬用作物の生産振興に力を注いでいる。


効能
にきび/あせも/しっしん/荒れ性/冷え性/肩のこり/腰痛/疲労回復/神経痛/リウマチ/しもやけ/あかぎれ/ひび/痔/うちみ/くじき/産前産後の冷え性



こんなお茶(ハーブティー)も販売されていた

県(産業・雇用振興部)の「漢方のメッカ推進プロジェクト」の行方を心配していたが、薬の町・高取町が率先してこんな良い商品を開発してくれたとは幸先が良い。他の市町村も、それぞれ工夫を凝らして「漢方のメッカ・奈良県」を大いにPRしていただきたい。

これはぜひ「奈良まほろば館」(東京・日本橋三越前)でも販売していただきたい。高取町さん、スグレモノを有難うございました!
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ホテル杉の湯の「天然牡丹鍋」

2015年12月07日 | グルメガイド
寒い季節には、ぼたん鍋で温まりたいもの。イノシシの肉は、相当古くから食べられていた食材のようだ。Wikipedia「ぼたん鍋」によると、

ぼたん鍋は、猪の肉を用いた日本の鍋料理。猪鍋とも呼ばれる。猪肉は縄文時代からよく食べられていた食材であり、これを具材に加えた鍋料理は日本各地に見られる。ぼたんの名は、使われる猪肉を薄切りにし、牡丹の花に似せて皿の上に盛りつける事に因んでいる。


トップ写真とこの写真は、ホテル杉の湯にいただいた(プロが撮ったPR用)

鍋の中で野菜、根菜、きのこ類、芋類、コンニャク、麩、豆腐と猪肉を一緒に煮て食べるのが一般的であり、味付けは地方によって異なるが、昆布と鰹節でとった出汁に主に味噌か醤油を入れることが多い。風味付けに日本酒や味醂を加えても良い。江戸風は、割り下に大量の醤油と砂糖を用い、さらに八丁味噌を加えて濃厚な味にしている。食べる際には、取り皿に生卵を入れてつけたり、薬味として山椒などを振りかけたりする。


これで2人分。赤身が多くてヘルシーな肉だ

江戸風は、ずいぶんこってりしたぼたん鍋を食べるのだ。関西風は、ぜひあっさりといただきたいものだ。今回紹介するホテル杉の湯(吉野郡川上村迫)の「奈良県産しし肉を堪能する 天然牡丹鍋」は、そんな私の好みにピッタリのぼたん鍋だ。



お邪魔したのは先週(12/2~3)のこと。杉の湯には「日帰り宴会鍋プラン」という2人以上なら申し込める小鉢・ご飯・デザート付きのプランがある。「寄せ鍋コース」「ちゃんこ鍋コース」(各4,320円)、「すき焼きコース」5,400円、「天然牡丹鍋コース」6,480円の4コースが用意されている。



天然牡丹鍋のお肉は奈良県で獲れたイノブタの肉だそうで、臭味がほとんどない。なので、鍋のスープ(味噌仕立て)もあっさりしていて、野菜などの旨味も引き立つ。私は七味を振りかけたが、これなら薬味なしでも美味しくいただけそうだ。



これからの季節、ぜひ杉の湯の「日帰り宴会鍋プラン」と「宿泊鍋プラン」で、美味しい鍋物を堪能してください!



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