鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

指導者の暴力性

2016年05月15日 01時02分33秒 | 懐疑・猜疑・疑義

ブログの内容とは特には関係ありません。

蜷川幸雄という有名な人間が死んだ。
マスコミが伝える世間というものへの接し方はいろいろあるだろうけれど、蜷川幸雄が演出したという劇を観たことはない。
知っているのは、テレビに映る、劇の練習風景で青筋立てて唾を飛ばして怒鳴り散らしている姿だけ。
灰皿を投げたりするというこらえ性のない短気さも武勇伝のように語られる。
そういう人で連想するのは、プロ野球の星野仙一。
テレビの解説なんかをする時に見せる笑顔は、かなり表情筋が柔らかいのだな、と思ったりするが、ゲンコツを使ったり蹴ったりの激しさも事実として伝えられていて、とにかく喜怒哀楽の激しい男。
他の興行関連でも何人かの暴力的指導者が思い浮かぶ。
やっている方は指導のつもりでも、受けている方はハラスメントでしかないようなことが、世間の評価によって相殺され黙認されている。
指導がエスカレートした結果、傷害どころか殺人となった事件が大相撲ではあった。
水泳のチーム北島が成した偉業などと比べると、暴力的な指導者が関連する事柄は猿山を眺めるような気分でしか見られない。
指導者の暴力的言動により精神に異常をきたすほどのダメージを受けて、現場から去った人は相当数いるのだろう。
そうしてそんな指導者は、自分の犠牲になった者たちに想いを馳せることもなく、許しを請う行脚をすることもないまま、自家中毒を起こし滅んでいく・・のではないかと思う。
コメント (2)
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