鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

ほつけたち

2017年03月24日 00時52分12秒 | 言葉の世界




昨日3月23日は彼岸の明け。
17日の入りから明けまでの7日間が彼岸なので、明けの日が過ぎて彼岸が明けるのだと検索して認識した。
私が子どもの頃は、ワラ束を雪の上に円錐状に立てて火をつけ歌をうたう『ほつけたち』という行事を各戸でやった。
「ほーつけたーち ほーつけたーち じーさも ばーさも このあかりについて いがっしゃーれ いがっしゃーれ」
入りの日は「いがっしゃーれ」の代わりに「ござっしゃーれ」と歌う。
「火を点けたので、この灯りを頼りに彼岸からおいでください」「火を点けたので、この灯りを頼りに彼岸へお帰りください」という意味。
『ほつけたち』にはハザ掛け(稲束を天日干しする事で、ハザは標準語だがウチの地域ではハッテという)した束が必要。
ハザ掛けをあまり見なくなったが、付加価値が付くのでわざわざ手間暇かけてハザ掛け米というブランドにして高く売っている米があるそうだ。
ハザ掛けして脱穀後に残る藁束を、幼馴染に頼んで昨年手に入れた。
今年の農事で保温保湿に利用するためなのだが、一束だけ『ほつけたち』をやった。

赤飯とおかずは、来た日に前の奥さんからいただいたもの。
ぼた餅を作る代わりに赤飯を炊いたようだ。
煮物に入っている銀杏はウチの屋敷内のイチョウの木から拾い集めて利用してくれている。
銀杏は、皮膚がかぶれたり手の荒れる人には扱えない。
前の奥さんは何ともないそうで、素手で実を洗い、コタツでテレビを観ながら殻を割り、冷凍にしておいて時々料理に使うのだそうだ。
こちらに着いた日の夕飯。
コメント (2)
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