子どもの頃は、目を引く昆虫を捕まえることに夢中で、だいたいはチョウやトンボを追いかけていた。
その頃から半世紀以上も過ぎ、あの頃と同じように自由な時間を持てるようになったら、捕まえることより観察すること撮ることに興味が湧く。
あまり目立たなかったり、小さすぎたり、素早い動きをするものは対象外となる。
アブレーション(残存甲状腺組織の破壊)術後の診察を受けるため田舎から戻ってきた。
500kmを走ってきた車のフロントガラス内側下部に、躰をくの字に折り曲げて死んでいるハチを見つけた。
田舎では車内が焼けるのを防ぐために窓は半開きにしておくことが多かったので、田舎から連れ帰った格好。
腹の縞模様がお洒落だし、アシナガバチ、スズメバチ、ハナバチ、ミツバチ系ではないので、ジガバチかドロバチだろうと見当はすぐについた。
調べてみると、ハラナガツチバチだろうと思われるのだけれど、その小型の種類のヒメハラナガツチバチかもしれない。
死んだ個体を手に入れて初めて知る種類だったが、調べた次の日の昨日、オイル交換とエレメント交換をしてもらっている待ち時間に、同じ模様のハチを見た。
近くのホームセンター園芸コーナーを見ているときに、鶏頭の花に飛んできたハチが、昨日調べたのとそっくりだった。
大きさは死んだ個体よりもかなり大きかったからオオハラナガツチバチであろうと確信した。
動きが速くて、なかなか上手く撮れなかったけれど、一昨日の昨日だから興味を引いた。
ドロバチは泥で巣を作り麻酔をかけた青虫を閉じ込め卵を産むのに対し、この手のツチバチは土中のコガネムシの幼虫に卵を産み付けるのだとか。
ハチの生態は種類によって様々で興味が尽きない。
怒りがこみ上げてきます。
反原発、核廃絶へのためにも、原子力研究者が必要なのに、人気がなくて人材不足だというようなことを聞いたことがあります。
脚光を浴びる研究ばかりではないでしょうからね。
今年、田舎ではハクビシン対策はうまく行ったのに、トウモロコシに侵入するアワノメイガの被害が多発したようです。
それでも、それぞれが色々と個別にじっくり観察したり研究したり情報交換をしています。
毎年毎年新しい被害が農事にはやってくるみたいです。
それでもへこたれずにやっている先輩方を見ると、すごいなぁと思うばかりです。