エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

青空に映える黄色

2008-01-15 | 日々の生活
 
久々の冬の青空に、大きなカリンの黄色がすがすがしい。早速写真に納めた。
 厳寒のモノクロの世界に色彩を探してみた。

今まで青空に映えていた柿は、いつしか凍みて茶褐色に変わってきた。
雪が沈みはじめ、ヤブコウジの紅い実がきれいだ。根元の雪が、あざやかな紅い実をいっそう鮮やかに感じさせている。ナンテンの赤もほとんど落ちず、青い空にさえざえしい。











家の中にはけっこう豊かな色彩に気づく。縁側のシクラメンの赤やピンク、テーブルのミカンやリンゴ、そう言えばお昼の野菜炒めや紅茶も・・・・。それぞれの色がきれいに心にしみる。 



 色のことを考えていたら、いつか読んだ本を思い出してしまった。
今日の風、なに色?」を書棚から見つけた。
カバーの文章に、また涙が込み上げてしまった。
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  本書の題名になっている「今日の風、なに色?」は、伸行が言った言葉からとっています。眼が見えない伸行に色というものを理解させるために、「リンゴの赤」」「バナナの黄色」などと教えていました。すると伸行は「じゃ、今日の風はなに色?」と聞いてきたのです。眼が見えない伸行にとっては、大好きな食べ物に色というものがあるなら、同じく大好きな風に色があっても不思議はありません。
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