エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

「街道をゆく」 プロローグ 時空の旅人

2008-01-30 | 文芸
            【 会津大学構内のポプラ並木 】  
         
 ときどき会津大学図書館を利用させてもらう。昨日はDVD「街道をゆく」《プロローグ 時空の旅人・司馬遼太郎》()を視聴した。
 
「街道をゆく」は25年間、1147回にわたり週刊朝日に連載された。訪ね歩いた街道は72を数える長い旅路だった。
 ときどき見ているDVD「街道をゆく」は、「日本人とは何か」「国家、文明、民族とは何か」という司馬遼太郎の思索を映像化し、我々が歩んできた道はどういう道で、その道がどこへ向かおうとしているのかを考えるシリーズである。

生前のままの司馬の書斎に残る、過去という膨大な世界へ旅した取材ノートはすごい。あらかじめの十分な下調べや、旅の行動を克明に記録してある。その土地で天、風の臭いにかつての文化や景色を見ることができると言う。
 司馬の楽しみは、毎日書斎にうずくまっていることらしい。地域、時代によって変わっていく自分自身を見つめるために旅をするという。彼にとっての旅の位置付けを知ることが出来た。
土地と言うものは、よって立つ所、歴史、人生、我々そのものだと言う。土地をお金に置き換えてきた戦後の日本、モラルの崩壊など、昨日の続きで今日も生きているようでは、日本という国はなくなってしまうかも知れない。そんな深刻な事態だと、彼は憂えている。

素晴らしい映像に、司馬遼太郎の思索が語られる。流れるBGMがあまりに素晴らしい。
 その土地土地で精一杯に生活してきた人間模様を視聴しながら、ぼんやり自分の生き方を考えている。
 こうした視聴のひとときはいつも至福の空間だ。これからもときどき「街道をゆく」シリーズの視聴を楽しみにしている。



(*)「ネットの解説 NHK」
《プロローグ 時空の旅人・司馬遼太郎》
【初回放送:1997.03.20 放送時間:74分 総合テレビ
「街道をゆく」は作家・司馬遼太郎が96年2月急逝するまで25年間1147回わたって週刊誌上に連載を続けた壮大な思索紀行文学である。プロローグ編では司馬がどんな旅人だったのか、そこに描かれた思索は何だったのかなどを中心に日本の四半世紀と重ね合わせて描いていった。】