雑誌「学術の動向」(今月号)の特集:「日本語の将来のために、今何が必要か?」を興味深く読んだ。
「言語教育の展望」で佐藤学はリテラシー(*1)の危機を解説している。
「日本の中学生の校外の学習時間が世界最低レベルであり、言語の危機と言うより教養の危機の状況である。教養に関する調査結果からも、子どもの学力低下よりも大人社会の教養の衰退がはるかに深刻だ」という。
なるほど、テレビ番組を見ていて「一億総白痴化(*2)」と言う言葉を思い出し、こんなことでいいのだろうかと真剣に考えることがある。
また、佐藤が挙げる【21Cの学校カリキュラム】としての4領域(*3)に関心を持ったが、言葉はすべてを通して達成されるべき教育であるという。当然だと思った。
最近(1/17)中教審が、学習指導要領等の改善についての答申を出したが、その中でも、教育内容に関する主な改善事項の最初に「言語活動の充実」が述べられていた。
知識を得るための言語、観察結果を記録する言語、レポートに表現する言語、コミニュケーションをはかる言語、何をするにも言語は重要である。あらゆる場面で思考状態を具現する手段としての言語の力はきわめて重要な、リテラシーそのものであろう。
改めて言語の意義を確認し、教養を高めるため、言語を通しての学びの重要性に気づかされた。
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(*1) 『リテラシー(英:literacy)』:「言語により読み書きできる能力」を指す言葉で、元来「識字」と日本語訳されてきた言葉である。近年、情報化社会の進展からコンピュータの利用技術を持つか否かによって個人の可能性が大きく左右することから暗に「情報リテラシー」を示すことが多い。(ウィキペディアから)
(*2) 『一億総白痴化』:社会評論家の大宅壮一が生み出した流行語である。「テレビというメディアは非常に低俗な物であり、テレビばかり見ていると、人間の想像力や思考力を低下させてしまう」という意味合いが強い。(ウィキペディアから)
(*3) ①ディスコースの教育(教科教育) ②市民性の教育 ③アートの教育 ④ケアの教育 の4領域
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「言語教育の展望」で佐藤学はリテラシー(*1)の危機を解説している。
「日本の中学生の校外の学習時間が世界最低レベルであり、言語の危機と言うより教養の危機の状況である。教養に関する調査結果からも、子どもの学力低下よりも大人社会の教養の衰退がはるかに深刻だ」という。
なるほど、テレビ番組を見ていて「一億総白痴化(*2)」と言う言葉を思い出し、こんなことでいいのだろうかと真剣に考えることがある。
また、佐藤が挙げる【21Cの学校カリキュラム】としての4領域(*3)に関心を持ったが、言葉はすべてを通して達成されるべき教育であるという。当然だと思った。
最近(1/17)中教審が、学習指導要領等の改善についての答申を出したが、その中でも、教育内容に関する主な改善事項の最初に「言語活動の充実」が述べられていた。
知識を得るための言語、観察結果を記録する言語、レポートに表現する言語、コミニュケーションをはかる言語、何をするにも言語は重要である。あらゆる場面で思考状態を具現する手段としての言語の力はきわめて重要な、リテラシーそのものであろう。
改めて言語の意義を確認し、教養を高めるため、言語を通しての学びの重要性に気づかされた。
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(*1) 『リテラシー(英:literacy)』:「言語により読み書きできる能力」を指す言葉で、元来「識字」と日本語訳されてきた言葉である。近年、情報化社会の進展からコンピュータの利用技術を持つか否かによって個人の可能性が大きく左右することから暗に「情報リテラシー」を示すことが多い。(ウィキペディアから)
(*2) 『一億総白痴化』:社会評論家の大宅壮一が生み出した流行語である。「テレビというメディアは非常に低俗な物であり、テレビばかり見ていると、人間の想像力や思考力を低下させてしまう」という意味合いが強い。(ウィキペディアから)
(*3) ①ディスコースの教育(教科教育) ②市民性の教育 ③アートの教育 ④ケアの教育 の4領域
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