■『偶然と必然』J.モノー/みすず書房
この本について書こうというわけではありません。人と知り合いになるということ、それは偶然?それとも必然?
クールに考えれば人との出会いは全くの偶然なんでしょう。そもそも人がこの世に存在するということが偶然ですし、出会いに必然性など考えようもありません。
でもこの考え方では割り切れないのも事実です。運命的な出会い、生まれる前から赤い糸で結ばれていた・・・。人との出会い、特に異性との出会いを必然だと捉えたい時にはこのような表現をすることがあります。
あの時、電車で隣り合わせなければ・・・、声をかけなければ・・・、メールアドレス交換しなければ・・・。いくつもの偶然が重なるとなんとなく必然のようにも思えます。
川は低い方に向かって流れています。来し方を振り返るとそれは川の流れのように必然だとも思えます。今までに出会った多くの人達、それぞれの出会いもなんとなく必然であったように思えます。
人との出会いを偶然などと割り切って考えるより必然だと考える方が、私は好きです。