透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

春樹旅行の次なる作品

2007-07-15 | A 読書日記



『風の歌を聴け』
『1973年のピンボール』
『羊をめぐる冒険』
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
『ノルウェイの森』
『ダンス・ダンス・ダンス』
『国境の南、太陽の西』
『ねじまき鳥クロニクル』
『スプートニクの恋人』
『海辺のカフカ』

『アフターダーク』

 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を村上春樹の作品の中で一番好きだという人が少なくないようだ。

どうも私はこの小説に最後まで馴染めなかった。私の理解力、想像力をはるかに越えた作品、そう書くしかない。文字の上を目が滑っていくだけで物語が立ち上がってこない。ビジュアルなイメージとして物語が展開していかないと読み進むのがつらい。初期の三部作もそうだった。もう一度読むとすれば夏休みか。

春樹旅行も終わりに近づいた。当初は8月末までの予定だったから随分はやい、少しペースダウンして、寄り道していこう。

『羊男のクリスマス』という絵本も出てますよ。(中略)
|寄り道にぜひ。

友人のアドバイスに素直に従うことにする。


 


創刊80年の岩波文庫

2007-07-15 | A あれこれ



 ブログのテンプレートを変えました。いままでのものは1行の文字数がパソコンの画面の横幅によって変わってしまいました。大きな画面の場合にはちょっと1行が長すぎたのではないか。そう考えて1行の文字数が固定されるデザインのものに変えました。

文字サイズが少し小さくなりました。テンプレートによって文字サイズが異なるようです。今までの文字サイズは読みやすくていい、と以前ある方からメールをいただいていましたが、私はデザイン的に少し大きすぎると思っていました。

私の好みのシンプルなデザインにしました。テンプレートの選択にも好みがでますね。このテンプレートは自分でカスタマイズすることが出来るのです。試しにタイトルの文字の色を定義している数字を変えてみました。グレーになりましたが結局元に戻しました。パソコン音痴がいろいろかまわない方がいいでしょう。

  ***

さて今朝のNHKのTV番組「週刊ブックレビュー」の後半の特集コーナーは今年で創刊80年の岩波文庫をとり上げていました。1927年(昭和2年)7月に創刊された岩波文庫、今までに刊行された総数約5400冊。

ちなみにベストセラーは

5位 こころ
4位 共産党宣言
3位 エミール(上)
2位 坊っちゃん
1位 ソクラテスの弁明/クリトン


だそうです。やはり漱石はすごい作家ですね。

岩波文庫にはほとんど縁のない私ですが、ちょうど10年前 創刊70年を記念して刊行された「解説総目録」を買い求めました。岩波文庫の総体像を概観したかったからです。未だにほとんど目を通していませんが。

ところで先の番組で岩波文庫の初版本を全て収集したという方が紹介されました。岩波文庫を全て所蔵しているという方はそれほどめずらしくないのではないか、そう思います。でも全て初版で収拾した方、全て読了した方となると数えるほどしか居られないのではないかと思います。

やはり趣味は徹底しないと、そしてマニアな世界に入り込まないと・・・。川上弘美が好きなら彼女の本を全て収集して、全て読まないと・・・、出来ませんが。