透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

名は体を表しているか

2007-07-30 | A あれこれ

「名は体を表す」

名前が先にあって、名前に相応しい体、つまり中身をつくる場合もあればその逆、即ち先に中身があってそれに相応しい名前をつける場合もあるでしょう。

親が子どもに名前をつける場合、こんな人に成って欲しいという願いを名前に託すことがありますが、これは前者の例といってもいいかもしれません。

新しい商品を開発したときそれに相応しい名前をつけるというのは明らかに後者の例です。その具体例として避難器具の「タスカール」(→助かる) http://www.naka-kogyo.co.jp/prd/27.html や太陽熱を利用した温水器(だったと思いますが)「湯(ユ?)ワイター」(→湯沸いた)などを挙げることができます。安易なネーミングだとも思いますが、まさに名が体を表しているのです。

ところが特に最近では体を表さない名前、というのも少なくありません。横文字の名前をつけた会社などもその例です。具体例を挙げることはしませんが、すぐに何社も浮かびますよね。何をしている会社なのか分からない社名。

職業名を聞いてもその中身がよく分からないこともあります。「インテリアコーディネーター」、これは分かります。「フードコーディネーター」となるとなんとなく分かるけれどうまく説明できません。「ライフスタイルコーディネーター」も然りです。

肩書き社会については批判的な見解もありますが、依然としてそれが実体でしょう。従って名刺にも職業などの肩書きが不可欠といっていいでしょう。もちろん名前だけで肩書きの無い名刺もありますが、それは例外。

他人にきちんと自分を認知してもらい、仕事を理解してもらうためにはその中身を的確に表す名前をつけることが、この国ではやはり重要なことだと思うのです。

さて、自分の「仕事の総体を的確に表現する名前」がなかなか見つからないということもあります。友人でまさにそういう人がいるのですが、やはり前述の理由で職業名、仕事名を付けた方が良いと思うのです。コーディネーターには違いないのですが、コーディネートする対象が広範なため、「〇〇〇コーディネーター」の〇〇〇が見つからないのです・・・。肩書きをいくつも並べた名刺も見かけますが、どうも私は好きになれません。

こんな時は、例えばアルファベット3文字の会社名のようになんだか分からない職業名をつけて注目を引くというのも手かもしれません。

でもこれは、ちょっと無責任なコメントかな・・・。