透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

路上観察 開運堂の道祖神

2008-09-18 | B 石神・石仏

 開運堂は松本の老舗の菓子屋さんです。店のパンフレットによると呉服商から菓業に転じたのが1884(明治17)年のことだそうです。

本稿のタイトルに路上観察とつけたのは開運堂の商品にも「道祖神」という打菓子があるのでからです。「開運堂の道祖神」では商品のことなのか店の前の道祖神のことなのか分かりません。

確か本店の前に道祖神があったような気がする。昨日いただいたemumuさんのコメントを読んだときにそう思ったのですが、記憶が曖昧でした。今日の夕方、開運堂の前を通るコースをウォーキングして確認してきました。

あれ、ウェストンのレリーフが! 記憶違いか、残念、と思いながら本町から公園通りへ。でも気になって引き返してみると、ありました!エントランス前の植栽の根元にかわいい道祖神が。


「本店前のウェストン」

「道祖神見っけ!」

どんなところにあるのか分かる写真も今回はアップ。ストロボを使っているのできれいに写っていませんが、説明写真にはなっているでしょう。

双体だけを彫りだしています。自然石のなかに彫った道祖神とは違いますが、抱肩握手像です。お互い相手の肩に手をかけています。外側の手を握りあっているのですが、形がちょっと不自然に見えます。女神は優しい顔をしているのに男神が随分怖い顔をしているのは何故でしょう。それから、ウェストンのレリーフがあるのは何故でしょう。

検索してみると、ウェストンが宣教師として来日して、前穂高岳に登ったのが1893年のことでした。このとき既に開運堂は営業していたので、もしかしたらウェストンが開運堂の菓子を食べたという記録でも残っているのかもしれません。要確認。(近々観光客を装って)店で訊ねてみます。

お菓子の道祖神は開運堂のホームページに載っていますから、興味のある方は「開運堂」で検索してみて下さい。

以上、開運堂の広告でした。おしまい。