透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

レタスの輸出

2008-09-20 | A あれこれ

 長野県の川上村は国内有数のレタスの生産地です。村の冷涼な高原がレタスの栽培に適しているのです。

川上村は2年前から台湾にレタスを輸出しているそうですが、今年は香港にも輸出する計画があるそうです。まだ試験的な段階のようですが、需要が見込めれば今後輸出量を増やして行く計画だとか。一昨日かな、ラジオでこのニュースを聞きました。出荷してから10日後くらいでスーパーなどに並ぶ予定だそうですが、それまで鮮度が保てるのでしょう。レタスは鮮度が命、瑞々しさのないレタスなんて、う~ん、何に喩えようか、そう紙みたいなものですから。ここ何年か国内のレタスの消費量は減少傾向にあるようで、川上村では販路を海外に広げようと目論んでいるのでしょう。

さて、以前フードマイレージについて書きました。フードマイレージとは食料輸送における環境負荷の指標で、食料の輸送距離と輸送総重量とを乗じて求められます。食料の約6割を輸入に頼っているこの国は世界一この指標が高いのです。つまり食料の輸入に伴って世界で最も地球環境に負荷を与えているのです。

で、今度はレタスの輸出ですか・・・。ここで今までの文脈にそって川上村のレタス輸出を批判する事は容易(たやす)いのですが、それにはガリガリに痩せる覚悟が必要でしょう。食料の輸出批判は輸入批判と一体でなければおかしいのですから。

他の野菜の栽培を検討すべきだと指摘するのも簡単でしょうが、それには様々な困難が伴うことは容易に想像できます。

この国が農業を健全に保つ政策を採ってこなかった長年のツケがここにきてまわってきたのです。汚染米の輸入・転売問題などはその顕著な例ですよね。減反政策で優良な圃場をだめにしてまで米を、それも汚染米を輸入する理由が分かりません。転売される事など農林水産省だって最初から分かっていたでしょうに。三笠フーズのフーズって食べ物のことだってことは小学生だって知っているのですから。

何? ウルグアイラウンド? 

なんだか、川上村のレタスの話がいつの間にかこの国の農業問題、そして経済問題にまで広がってしまいそうです。

う~ん、まとまりません。いつものパターンで途中ですが本稿もこの辺で終わりにしてしまいます。