透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

はさむ

2008-09-23 | A あれこれ
 このブログに「包む」というテーマを設けてはいるのですが、ネタに乏しく、まだ数回しか書いていません。久しぶりに試みます。

「包む」「巻く」「はさむ」はいずれも料理に関する言葉でもありますね。「包む」でまず思い浮かぶのは餃子、「巻く」ではのりまき、ベーコンまきなど、そして「はさむ」はサンドイッチ。

「詰める」は結果的には「包む」「巻く」と同じような状態になりますが、別のものと考えます。

「包む」「巻く」「はさむ」と次第に食材の露出度(と勝手にことばを使います)が上がります。理屈っぽいですが、「包む」は原則として食材を完全に包んでしまいまから露出度ゼロ。「巻く」は細長い食材の端部が顔を出しています。そして「はさむ」は例示したようにサンドイッチなどが代表例ですが、はさむ対象の食材の露出度が「巻く」場合より多いです。

ところで、寝る時の様子。敷布団とかけ布団にはさまれた状態ですから、まあ、私の場合はパンにはさまれたハム、いやカツのようなものでしょう。この頃だいぶ涼しくなってきてかけ布団に毛布を一枚重ねました。

以前、洋服も建築だと書いたことがありますが、布団も然りです。毛布を重ねたのは断熱性能の向上のため、と建築的に捉えることができるでしょう。

さて、前置きが長くなりましたがここからが今回の本題。

かけ布団と毛布を使う場合、毛布を下にする方が暖かいか、その逆のほうが暖かいか、それともどちらも同じか・・・。そんな事考えたことありますか?

昨晩、友人の数日前のブログの記事「はさむ」を思い出して、このことを考えたのです。

最近、「外断熱」という言葉をよく耳にするようになりました。鉄筋コンクリート造の外壁の外側に断熱材を設けて、その断熱材の表面を左官材などで仕上げる「構法」です。(「工法」という表記もよく目にしますが、ここでは「構法」としておきます。スタティックに壁の構成だけを捉える場合には「構法」、造り方まで考慮するなら「工法」と表記したいです)

コンクリートは蓄熱効果が期待できる材料ですから、外断熱の場合、室内の熱を蓄えることになり、空調負荷を軽減する効果がかなり期待できるのです。従来の内断熱、つまりコンクリートの室内側に断熱材を設ける場合、その効果は発揮されません。要するに躯体コンクリートを空調する場合の味方にするかどうか、ということです。外断熱による空調負荷の軽減は、冷暖房に要するエネルギーを縮減することになります。

さて、かけ布団と毛布の重ね方について、この外断熱の考え方が適用できないでしょうか。毛布を断熱材、布団をコンクリートとみなすと、そう毛布を上にした方が外断熱効果で布団に体の熱が蓄えられて暖かい・・・?? それとも違いは無い?

体感できるほど違いがあるのかどうかは分かりませんが温度センサーでも使えば比較的簡単に調べる事が出来そうな気がします。

布団が上?それとも毛布が上?それともどちらも同じ? 

正解は・・・ 分かりません。