透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 窓外に火の見櫓をさがす

2010-09-12 | A 火の見櫓っておもしろい

 昨日(11日)の日帰り東京、電車内は私にとって最も読書に集中できる空間なのだが・・・。

この頃火の見櫓にぞっこんな私は、窓外に見える火の見櫓が気になってしかたがなくて甲府駅を過ぎるころまでは持参した文庫(『大好きな本 川上弘美書評集』文春文庫)に集中することができなかった。

塩尻駅を過ぎると1基目の火の見が目に入る(昨日は進行方向右側の席に座った)。2基目は岡谷駅の近く、屋根の装飾がハデハデで目立っていた。

茅野駅の先、青柳駅あたりで続けて目にした火の見が3、4基。それぞれ集落の遠景によく馴染んでいて好ましかった。

窓台にメモ帳を置いて火の見が見えるたびに「正」を書いていった。 甲府駅までで「正」が3つになった。15基、目にしたことになる。

長坂駅(山梨県)の近くで屋根がヴォールト型(学校の体育館の屋根によくあるかまぼこ型)の火の見櫓を一瞬目にした。ヴォールト型の屋根があっても不思議じゃないのになぜ無いのだろう・・・、といままで思っていたから、思わず「あっ!」と声をあげてしまった。やはりあった。

レアなヴォールト屋根の火の見櫓は長坂駅の近く、覚えておかなくては。

しばらく前までは、諏訪から茅野にかけて窓外にたてぐるみの民家を、塩山駅あたりではやぐら造りや突き上げ屋根の民家をさがすのが常だったのに・・・。

景色って、何に注目しているかでまるで違って見えるんだなぁ~。 


 


「日本の集落」

2010-09-12 | A 読書日記



■ 昨日の日帰り東京、新宿の某ホテルのレストランで昼食会。その際この本のことが話題になった。この本が手元にあることをすっかり忘れていた。思い出してよかった。

第1巻のカバー折り返しから引用する。**日本の集落 全3巻は『住宅建築』誌の1976年1月号から1983年10月号まで8年間50回にわたって連載された「日本の集落」の総集編で日本の集落の現状をあますところなく捉えた写真集です。**

日本全国の集落(空撮)と茅葺き民家などの貴重な記録写真。例えば第1巻に納められている山梨県、やぐら造りの民家にはまだ芝棟のものがある!

全国津々浦々の集落や民家をこれほど丁寧に撮った写真集を私は他に知らない。

メモ)
「日本の集落」全3巻/建築資料研究社 


銀座のシンボル

2010-09-12 | A あれこれ



 東京銀座のシンボル、和光の時計塔。

昨日(11日)、日帰り東京した。新宿で所用を済ませた後、銀座へ。そうか、時計塔のてっぺんって、こうなっていたんだ・・・。先端のデザインを意識していなければ、このような写真を撮ることもなかっただろう。

外壁を曲面で処理するのは交差点に面する建築のファサードデザインとして極めてオーソドックス。屋上の時計塔がそのファサードを強調している。この建築が取り壊されてしまったら、銀座の魅力は半減してしまうだろう・・・。激動の昭和、その歴史をいつまでも留めていて欲しい。



メモ)
設計:渡辺仁
竣工:1932(昭和7)年