■ とんがり屋根のデザインには陳腐というか、垢ぬけないというか、洗練されていないというか、とにかくそんな印象のものが少なくない。
塔身ととんがり屋根のバランス、プロポーションの違いで随分印象が変わるということは火の見櫓の観察でも感じている。
先日見たこの塔はどうだろう。塔のてっぺんがフラット、斬新なデザインだ。塔にも何か機能を負わせないと実現しにくいのだろうか、時計を付けているケースが多い。この塔にも時計が付いているが、無い方が美しかったと私は思う。
別のアングルから見るとこんな形をしている。勾配屋根との取り合い、雨仕舞によるのだろうか。安易にとんがり屋根にしなかったことに拍手を送りたい。