透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

彼岸花

2010-09-29 | B 繰り返しの美学

片倉館の屋根

「繰り返しの美学」は建築を構成する要素(例えば窓)を、その属性(大きさ、形、色、材質など)を変えることなく等間隔に直線的に繰り返すという単純ではあるがタイトな条件によって秩序づけられた状態に美を見いだそう、という試み。上の片倉館のドーマーの屋根のように。

対象を建築に限定しない、構成要素の属性を変えることも認める、等間隔という条件をルーズにする、直線的という条件をはずして例えば平面的に繰り返すことなども認めるというように条件を緩和すると、いろんなものが「繰り返しの美学」の対象となる。下の彼岸花のように。


田んぼの畦に咲く彼岸花

彼岸花の直線的な繰り返し(等間隔ではないが)が季節限定の繰り返しの美学な風景をつくり出している。

どのような視点で観察するか、これがポイント!

旧島々駅舎

2010-09-29 | A あれこれ

路上観察 旧島々(しましま)駅舎

■ 大正9(1920)年に建設された島々線の駅舎(島々線は昭和30(1955)年に上高地線に改称された)。

昭和41(1966)年に島々駅の一駅手前の赤松駅(赤松地区の火の見櫓をしばらく前に載せた)が新島々駅と名称が変わった。島々駅は無人駅となり、その後昭和58(1983)年の台風による土砂災害がきっかけで新島々~島々間が廃止された。

旧波田町(松本市波田)が平成2(1990)年にこの駅舎を新島々駅の向かいに移築。現在は農産物などの直売所を兼ねた観光案内所として使われている。

今でも駅舎として現役ならいいのに、いや、解体されずに保存されているだけでも喜ぶべきか・・・。