片倉館の屋根
「繰り返しの美学」は建築を構成する要素(例えば窓)を、その属性(大きさ、形、色、材質など)を変えることなく等間隔に直線的に繰り返すという単純ではあるがタイトな条件によって秩序づけられた状態に美を見いだそう、という試み。上の片倉館のドーマーの屋根のように。
対象を建築に限定しない、構成要素の属性を変えることも認める、等間隔という条件をルーズにする、直線的という条件をはずして例えば平面的に繰り返すことなども認めるというように条件を緩和すると、いろんなものが「繰り返しの美学」の対象となる。下の彼岸花のように。
田んぼの畦に咲く彼岸花
彼岸花の直線的な繰り返し(等間隔ではないが)が季節限定の繰り返しの美学な風景をつくり出している。
どのような視点で観察するか、これがポイント!