透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 半鐘

2010-09-23 | A 火の見櫓っておもしろい



 

 火の見櫓の必須アイテムの半鐘。上の半鐘のように表面がつんつるりんなものが多いように思う。下は除夜の鐘でおなじみの梵鐘のような半鐘。

戦争中は半鐘も供出の対象になったと聞く。それで半鐘の代わりに板を吊るした火の見櫓もあったらしい。大切な半鐘を地面に埋めて隠し、供出しないということも行われたようだ。

下の半鐘がいつ頃つくられたものかは分からないが、なかなか重厚感があって低い音が遠くまで響いていきそうな気がする。

半鐘も有る無しを確認して終わりではなく、その姿をきちんと観察することも時には必要だ。


 


2010-09-23 | F 建築に棲む生き物たち


棲息地:松本市波田 観察日:100920


棲息地:山形村  観察日:100502

 懸魚と蔵の妻飾りは鶴の代表的な棲息地です。他には、床の間の掛け軸、和室の欄間、襖・・・。でも床の間も欄間も襖も今の住宅にはあまりありません。

鶴の棲息地が次第に減っています。日本の伝統的な建築文化が次第に消えつつあるのです。

上は懸魚に棲む鶴、下は以前取り上げた妻飾りに棲む鶴です。両者驚くほど姿が似ています。波田と山形は隣り合っていますから、どちらかが、先にあった鶴のデザインを参考にしたのかもしれません。あるいは、鶴といえばこの形、というようにパターン化しているのかもしれません。

鶴は千年、波田の鶴も山形の鶴も長生きして欲しいと思います。