6月6日付信濃毎日新聞朝刊の社会面に載った記事
■ 火の見櫓に興味を持つようになってから、こんな新聞記事に目がとまるようになった。
従業員の消防団活動に協力的な事業所を市町村が認定する「消防団協力事業所」の長野県内の認定数が今年度中に1000件に達する見通しだそうだ。この数は全国最多ということで、県が工事入札などで協力事業所を優遇していることなどが影響していると見られると報じている。
記事は続けて、認定制度が消防団員の減少数の抑制にもつながっているとの見方もあると報じている。認定制度開始前は年間600~800人くらいだった減少数が開始後は100~200人くらいに留まってるとのことだ。
辰野町の消防団長に取材して**認定を受けた事業所に勤務する団員は、出動を含め団の活動に参加しやすくなる傾向にある**という、上記の見解を裏付けるコメントを得ている。辰野町は消防団の活動が活発な町で、いまだに火災予防週間には団員が半鐘を叩いている。
**同町では、協力指定を受けた温泉施設や自動車学校などが、団員を対象にした割引サービスも実施。**と記事にあるが、知らなかった・・・。
消防団員数減少の理由について、地域社会への帰属意識の希薄化、郷土を大切に思う気持ちの低下などと、括ろうとは思わない。活動が大変という単純な理由で押さえておこうと思う。仕事を終えてから夜間訓練などに参加するより、家でビールでも飲みながらテレビを見ている方が楽、だから・・・。
地域の若者として消防団員として活動するのは当たり前のことなどと考えたら、団員に対する感謝の気持ちは湧いてこないだろう。そう、何事も当たり前だと考えたら感謝の気持ちは湧かない。
消防団員が活動しやすい環境を整えている事業所に感謝、夜中でも呼集されれば飛び出していく団員に感謝。