透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

相性を占う

2016-06-12 | A 読書日記



「決定版! 天中殺占い」高尾学館/主婦の友社

 金曜日はノー残業デイと決めて、梓川のカフェ バロで閉店まで過ごすことにしている。それだけでワーク・ライフ・バランスが取れているとは思わないが・・・。よく一緒になる常連のお客さんからこの本を借りてきた。いかにも、といった雰囲気のカバーデザイン。

天中殺? 聞いたことはあるけれど、何も知らない・・・。どうもこの頃引用ばかりで気が引けるが、この本には天中殺について**古代中国では、歴代皇帝の命により、かなり昔から、人間の運命に関する学問の研究が行われていました。その中で確立したのが東洋占学の最高峰だといわれている算命学です。
算命学では、人の運勢を占うとき、まずその人の生年月日をもとにして、中国古来の干支暦に置きかえます。そしてその干支暦を算命学独自の技術によって分析し、その人の性格および運勢を的確に当てていきます。
この算命学の中で需要な理論の一つが、本書で明らかにしていく天中殺理論です。**(10頁)という説明がある。

冬には冬の過ごし方があるように、天中殺のときには天中殺のときの生き方があるという。要するに自分の状態というか、状況を把握して、それに相応しい生き方をするように、ということだろう(って、なかなか難しいのだろうが)。

第1章「天中殺であなたの「宿命」がわかる」で自分の天中殺のところを読むといろいろ書いてある。**古いやり方をそのまま踏襲する仕事や、毎日同じことを繰り返すルーティンワークには向いていません。**(85頁)

**気さくな反面、権力や体制の圧迫に対して「納得しなければ決して迎合しない」という頑固さも持ち合わせているため、(後略)**(84頁)

占いは自己確認の術(すべ)として、なんというか・・・、納得できることだけを信じればよいと思う。

占いに相性占いは欠かせない。第2章にちゃんと「天中殺・相性の法則」が載っている。それで・・・、**その人はあなたにとっての「ラッキーパーソン」と考えていいでしょう。**(139頁) 

自分に都合よく、都合よく。占いはみなそうだ。


 


「台所いいですか?」

2016-06-12 | D 新聞を読んで

 松本市内のカフェマトカでフリーペーパー「肉質感覚でキッチンルポ 台所いいですか?」を読んだ。よそんち(といっても知人、友人の家)の台所をレポートして、味噌汁をいただき、フリーペーパーにまとめている。

作者は松本市里山辺在住のAさん。四国のお遍路さんになぞらえていて、四月号第四十二番となっている。八十八箇所のルポをする予定らしい。発行部数もこだわりの88部。
 
Aさんの書く文章が個性的で実におもしろい。 例えば**食卓のアリーナというか食卓の外野ではH家(レポートは実名)の程よいカオスが取り巻いてはいるのだけど、食卓だけは別次元の旅館の朝食のお膳の(夜だけど)お店の味をご家庭にのごときおだやかなきらめきがあって、(後略)**といった具合。

**小葱が甘さの甘質補正イコライザーみたいな機能するのか、ちょうどいい飲みやすい和食的まろみ感だった。**と、A氏の味噌汁レポもユニークな表現。味噌汁と同時に提供されるごはんやおかずについてもきっちりレポートしてまとめている。




A3サイズのペーパーは複数枚の写真と角ゴシック体の細かな文字でびっしり埋められている。満願のあかつきには本にまとめていただくことを願う。

A3サイズ縦使いのペーパーには縦横の折り目がついていて、A5サイズにたためる。で、縦の折り目の両端はつながっているが中の半分くらいが切れていて、ちょっと横に引っ張ると、縦長の2枚に割けてしまう。この意図が分からない・・・。 Aさんにお目にかかる機会があればこのことを伺いたい。